6月11日 雨漏り点検の日
本格的な梅雨のシーズンを前に、建物の雨漏りの点検をしようということで、全国雨漏検査協会が1997(平成9)年4月に、この日を記念日として制定しました。全国雨漏検査協会では、紫外線に反応すると青く光る検査液を使う新手法で、雨漏り発見に努めています。
雨漏りに関する昔話
(日本の昔話)
ふるやのもり
福娘童話集より
むかしむかし、雨のふるくらい晩、おじいさんが子どもたちに、話を聞かせていました。
「じいさま、いちばんこわいもの、なんだ?」
「・・・そうだの、人間ならば、どろぼうがいちばんこわい」
ちょうどその時、どろぼうがウマ小屋のウマを盗もうと、屋根裏にひそんでいました。
どろぼうが、これを聞いてニヤリ。
(ほほう。このおれが、いちばんこわいと)
「じいさま、けものでいちばんこわいもの、なんだ?」
「けものならば、・・・オオカミ(→詳細)だの」
「じゃあ、オオカミよりこわいもの、なんだ?」
「そりゃ、ふるやのもりだ」
ウマを食べようと、ウマ小屋にひそんでいったオオカミは、それを聞いておどろきました。
ふるやのもりとは、古い屋根からポツリポツリともる、雨もりのことです。
だけど、オオカミはそんなこととは知りません。
「おらよりこわい、ふるやのもりとは、いったいどんな化け物だ?」
と、ガタガタふるえだしました。
屋根裏のどろぼうも、話を聞いてヒザがガクガクふるえています。
「ふるやのもりというのは、どんな物だ?」
と、ビクビクのところへ、ヒヤリとした雨もり(ふるやのもり)が、首にポタリとおちました。
「ヒェーーッ! で、でたあー!」
どろぼうは足をふみはずして、オオカミの上にドシン!
「ギャーーッ! ふ、ふるやのもりが、きたあっ!」
オオカミはドシンドシンと、あちこちぶつかりながら、ウマ小屋から飛び出しました。
振り落とされてはたいへんと、どろぼうは必死にオオカミにしがみつき、オオカミは振り落とそうと、メチャクチャに走り続けます。
夜明けごろ、うまいぐあいに、つき出ている木の枝を見つけたどろぼうは、ヤァー! と飛びついて、そのまま高い枝にかくれてしまいました。
「たっ、助かった」
オオカミのほうは、背中にくっついていた物がとれて、ホッとひといき。
「だが、まだ安心はできん。ふるやのもりは、きっとどこかにかくれているはず。友だちの強いトラに退治(たいじ)してもらおう」
と、トラのところへ出かけました。
話を聞いて、トラも恐ろしくなりましたが、いつもいばっているオオカミの前で、そんなことはいえません。
「ふるやのもりという化け物、必ず、わしが退治してやる。安心せい」
トラとオオカミは、いっしょに、ふるやのもりをさがしに出かけました。
すると、高い木のてっペんに、なにやらしがみついています。
オオカミがそれを見て、ガクガクとふるえだしました。
「あ、あれだ。あ、あれが、ふるやのもりだ」
「なに、あれがそうか。なるほど、恐ろしい顔つきをしておるわい」
トラは、こわいのをガマンして、
「ウォーッ! ウォーッ!」
と、ほえながら木をゆさぶりました。
すると、どろぼうが二匹の上にドシン! と落ちてきました。
「キャーン!」
「ニャーン!」
トラとオオカミは、なさけない悲鳴をあげながら、逃げて行きました。
どろぼうは、地面に腰を打ちつけて大けがをし、オオカミは、遠い山奥に逃げ、そしてトラは、海を渡って遠い国まで逃げて、二度と帰ってはきませんでした。
国立銀行設立の日
1873(明治6)年、日本初の銀行、第一国立銀行(後の第一勧業銀行、現在のみずほ銀行)が設立されました。その後の5年間に153もの国立銀行が発足しました。
「国立」という名前がついていますが、これはアメリカのNational Bankを直訳したもので、実際には民間の銀行でした。国立銀行はすべて第○国立銀行のような名前になっていて、ナンバー銀行と呼ばれました。
聖バルナバ祭の日
聖バルナバは聖パウロの伝道協力者で、この時期が干草の収穫期であることから草かき熊手が彼のエンブレムになっています。
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