ふくむすめどうわしゅう > がいこくご >イソップどうわ

イラスト　myi　　　ブログ　sorairoiro

よっぱらい と おかみさん

(イソップどうわ)

にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご

にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご

　ていしゅ が おおざけのみで、とても こまっている おかみさん が いました。

　なんとかして よっぱらい の くせ を なおそう と さんざん かんがえて、ひとつ の さくせん を おもいつき ました。

　ていしゅ が いつも の よう に グデングデン に よっぱらって、しんだ よう に ねむりこん で いるとき を ねらって、

　おかみさん は ていしゅ の かた を かついで ぼち まで いきました。

　そして、かこい の なか の おはか の あいだ に ねかせて、じぶん は いえ へ かえりました。

　しばらくして、そろそろ よい が さめかけた と おもう ころ、

　おかみさん は また ぼち に もどって、かこい の と を ドンドン たたきました。

「だれだ？！　と を たたいている やつ は？」と、よっぱらい ていしゅ が いいました。

「しんだ ひとたち に、たべもの を はこぶ もの で あるぞ」と、おかみさん は、おもおもしい こえ で いいました。

　すると、よっぱらい ていしゅ は、

「たべもの なんか、いりません。どうぞ、わたし に さけ を もってきて ください。

　たべもの だけ で さけ が ない とは ひどい です」と、いう では ありませんか。

　おかみさん は、むね を かきむしって さけび ました。

「ああ、なんと なさけない こと だろう。

　おまえさん には、せっかく の さくせん も ぜんぜん ききめ が ないん だから ねえ。

　こりる どころ か、ひどく なる ばっかり だよ。

　よっぱらう こと が くせ なんか で なくて、

　まるで うまれつき の せいしつ みたい に なって しまっている の だから」



　この おはなし は、

　よくない こと を くりかえし くりかえして いると、しらない うち に しゅうかん が み に ついて しまって

　なおらなくなる から き を つけなければ いけない と、おしえています。

おしまい