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5月19日のイソップ童話
  
  
  
ライオンとカエル
    カエルが「ガァー、ガァー」とないているところに、ライオンがとおりかかりました。
  「あんなに大きな声を出すのは、きっと大きなけだものだろう」
  と思って、ライオンは立ち止まってふりかえりました。
    しばらく見ていると、カエルが沼から出てきました。
    ライオンはそばへきて、カエルをふみつぶしながらいいました。
  「なんだ、こりゃあ。こんなからだであんな声を出すなんて、あきれたやつだ」
  
    この話は、口ばかりたっしゃで、ほかのことはなにもできない、おしゃべりな人の事をたとえています。
おしまい