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7月16日のイソップ童話
  
  
  
まもり神
    ある人が、家にまもり神をまつって、りっぱなそなえものをしていました。
    毎日、たくさんのお金をつかって、せっせとそなえものをかってくるのでした。
    するとある晩、まもり神が夢に出てきて、こう言いました。
  「きみ、もう、こんなにお金をつかうのは、やめてくれ。もし、そのうちに全財産をつかいはたして、びんぼうになれば、うらまれるのは、わたしだから」
  
    自分がバカなことをしたために、ふしあわせになったときに、神さまのせいにして神さまをうらむ人は、たくさんいます。
おしまい