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2008年 4月13日の新作昔話
小鳥を捕る方法
江戸小話 → 江戸小話とは?
むかし、あるところに、小鳥を捕まえる名人がいました。
この男は小鳥を捕まえるのに、なにひとつ道具を使いません。
手ぶらで野原へでかけていっては、スズメやコガラやヒヨドリを捕まえてきます。
ある人が不思議に思って、
「お前さんは、どのようにして小鳥を捕まえるだね?」
と、たずねました。
「なあに、簡単な事だ。山へ行って、日あたりのよいところに仰向けになって、指で鼻のあたまをおしあげて空へ向ける。これを小鳥が空からながめると、ちょうどクルミの実を二つ割りにしたように見える」
「ふんふん、なるほど。それで?」
「小鳥はクルミが好きだから、パタパタと飛んできて顔にとまる。それを片方のあいた手で、かたっぱしから捕まえるのよ。お前さんも、やってみなせえ」
おしまい
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