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ささずんと昔話講座 第18話【屁こき嫁】

読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。

知っているようで知らない日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいく動画です。

へっこき嫁さん

にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
柿の折り紙かき

 むかしむかし、村の息子がお嫁さんをもらいました。
 働き者でかわいいお嫁さんなので、息子もお母さんも大喜びです。
 ところがそのうち、お嫁さんの元気がだんだんなくなってきました。
 心配したお母さんがたずねてみると、お嫁さんははずかしそうに言いました。
「実は、へをがまんしていて、お腹が痛いのです」
「へ? あははははっ。なんだ、そんな事なら遠慮(えんりょ)しないで、さあ、おやりよ」
 するとお嫁さんは、着物をサッとまくって言いました。
「では、いきます」
 ブッホーーーーン!
「ヒャアアアー! 助けてー!」
 なんと、への勢いで、お母さんは吹っ飛ばされてしまいました。
 怒ったお母さんは、息子に言いました。
「こんな嫁は、追い返しておしまい!」
 そこで仕方なく、息子はお嫁さんを実家まで送ることにしました。

 その途中の山道で、カキの実を取っている旅人がいました。
 でもカキの実は高いところにあるので、どうしても手が届きません。
「それなら、わたしにまかせて」
 お嫁さんは着物をまくって、お尻をカキの木に向けると。
「では、いきますよ」
 ブッホーーーーン!
 カキの木はユラユラゆれて、カキの実がたくさん落ちてきました。
 喜んだ旅人は、お礼にたくさんのお金をくれました。
 へでお金がもらえるなんて、息子はびっくりです。
「こんなに役に立つ嫁さんは、返すのがもったいない」
 息子はお嫁さんを連れて、また村に帰りました。
 そして息子は、お嫁さんが遠慮なしにへが出来るところを作ってやりました。
 それが、「へや」の始まりだそうです。

おしまい

へっこきよめさん

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