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福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月19日の百物語
(2月19日的日本鬼故事)
山姥の仕返し
山妖報仇
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、とても心優しい娘が、藤の木の皮をはいで糸を作る仕事をしていました。
到好久以前、有一個心好的女、每天幫藤蔓的皮剝落來、提取裡面的纖維。
するとそこへ山から来た山姥(やまんば)が現れて、娘が指を真っ黒にしながら糸をつむいでいるのを見ると、
從山裡過來的山妖就看到這條的。
他就看到女的編條藤線幫自己手搞得烏漆麻黑的。
「どれ、わしに貸してみろ」
來過我。
と、娘から藤の木を受け取り、するどい爪でばりばりと皮をはいで、左手にぐるぐると巻いていきました。
就幫藤蔓從女的哪裡取過來、用尖手指甲一挖、藤皮就嘩嘩的脫、在用左手一圈一圈全部纏起來。
それから山姥はたき火に左手を突っ込んで、藤の皮に火をつけたのです。
山妖這又把炭火抵到左手上、幫藤皮點起來。
(熱くないのかしら?)
他都不痛了啊?
娘が驚いて見ていると、山姥は黒こげになった藤の皮を口にふくんで、勢いよくプーッと吹き出しました。
女就驚訝看到的、山妖幫焦黑的藤皮往嘴巴裡面一含、在一吐
すると美しい糸が、滝の様に山姥の口から出てきたのです。
藤絲就一根根從山妖嘴巴裡面噴出來的。
「さあ、この糸はお前にやろう」
山妖幫吐完的絲就跟女的過。
娘はとても喜び、お礼に自分のお昼ご飯のにぎり飯を山姥にあげました。
女的也是回禮、就幫自己的中飯讓山妖吃了
すると山姥も喜んで、
山妖也是高興
「にぎり飯なんて、何年ぶりだろう。明日も来てやるから、藤の木をたんと用意しておけよ」
と、山へ帰って行きました。
港自己也是好久米吃到飯糰了、明天也喊女的幫藤蔓準備好。
這就回山裡面去了。
その日の夜、娘は両親に親切な山姥の話をしました。
晚上女就幫自己跟山妖的這個事港起爹媽聽。
すると両親は、恐ろしそうに震えて、
爹媽是慌了個卵卯翻天
「山姥が、親切なはずがねえ。きっとお前をだまして、山に連れて行くつもりじゃ」
山妖怎麼得可能這麼好啦?他肯定是要幫你拐到山裡面去。
と、言うのです。
「あの山姥さんは、とてもいい人よ」
那個山妖是個好人
「いいや、お前はだまされているんだ」
是你著騙了
「でも、本当にいい人なのよ」
但是他人是真的好
娘は何度も両親を説得しましたが、両親は信じようとはしませんでした。
女也是港不通爹媽。
次の日、約束通り山姥がやって来たので、両親は娘を家の中に隠すと、作り笑顔でこう言いました。
第二天山妖也過來了、爹媽就幫自己女收起來了、裝個笑臉。
「これはこれは、山姥どの。
よく、参られました。
昨日は娘がお世話になり、ありがとうございました。
也是客套一下
港也是昨天幫自己女忙甚麼的
これは、お礼のしるしです。
也是為了表示感謝
どうぞ、炊きたてのにぎり飯を召し上がってください」
就喊山妖吃做好的飯糰。
そう言って山姥ににぎり飯をあげたのですが、けれどそのにぎり飯には梅干しの代りに真っ赤に焼いた石を入れていたのです。
但是山妖要吃的飯糰、他裡面包的根本就不是梅乾、而是一塊溫度好高的火石頭。
にぎり飯をパクリと飲み込んだ山姥は、
一口吞落肚
「熱い! 熱い!」
人就不好了
と、のどやお腹を押さえて苦しみました。
就一直捂到喉嚨跟肚子。
すると両親が親切そうな顔をして、
爹媽又是掛起個笑臉。
「おや? 炊きたてのご飯で、やけどをなされたか。ならば、このお水をお飲みなさい」
問是不是被飯糰燙到的、又幫水準備到的。
と、今度は油を飲ませたので、山姥はそのまま苦しそうに焼け死んでしまいました。
其實是油、山妖一口油落肚、也是死狀悽慘。
この事を知った娘は、
後面他屋女曉得這個事。
「親切な山姥さんに、なんてひどい事を。こんな事をしては、きっとバチがあたってしまうわ」
也是港這做的實在不妥當、肯定是要遭報應的。
と、泣きながら死んだ山姥に謝りました。
也是邊哭邊跟山妖賠罪
でも両親は、
但是爹媽
「山姥をやっつけた! これで娘が、さらわれずにすんだ!」
と、喜びながら、山姥の死体を庭に埋めてしまったのです。
都想的是幫山妖這弄了
自己女就不得著拐走了
實際上是好高興
做喜事一樣的幫山妖埋自己屋院子裡面的。
さて、それから間もなく、今まで元気だった両親が病気になって死んでしまいました。
米過好久、爹媽就害病死了
残された娘は大丈夫でしたが、娘は死んだ両親と山姥のお葬式をすると、村を離れてどこかへ行ってしまったそうです。
女是米的事、但也是幫爹媽一下葬、就離開自己屋、不曉得去哪裡了。
おしまい
结束
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