福娘童話集 > 日本民間故事 > 001-030 
      第 24話 
         (日本民間故事 024) 
          
         
西坂地蔵堂(にしざかじぞうどう) (健全普通話版) 
      西坂地藏堂 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      
      むかしむかし、長崎の樺島町(かばしまちょう)に、一人の漁師が住んでいました。 
        在很久很久以前、於長崎的樺島町、這呢、就住有著一位漁夫。 
         
      ある日の事、漁師はいつものように沖に出ましたが、その日は一匹もとれません。 
        就這天吧、人家還是和往常一樣的人出海撒網去咯、可結果呢?那就是一條魚沒來。 
         
      「おかしな日じゃのう。今までこんな事は、一度もなかったが」 
      今天真的個奇怪的倒霉日子、再怎麼運氣差也不至於是會想這個樣子一條魚也沒有吧。 
       
      漁師はそう言いながらも網をおろしましたが、そのうちに眠たくなってきて、こっくりこっくりと舟の上でいねむりを始めました。 
      漁夫是沒有了一點幹勁、可嘴巴上這麼說、魚還是必須要打、但當網子拋下去一陣時間後過來有一點點的睡意襲來、一個不注意、不小心睡著了。 
       
      さて、どれくらいたったでしょう。 
      然後也不知道時間究竟是過去了多大一會兒吧。 
       
      グン! 
      噼裡啪啦! 
       
      急に網が重くなったので、漁師はあわててとび起きると、力いっぱい引き上げました。 
      不知道是甚麼一個玩意、總之下面超重、漁夫連忙就是不犯了迷惑、開始瞬間有起了精神把它往船上提呢。 
       
      「これはすごい引きだ! きっと大物に違いない!」 
      天啦天啦、中大獎!這絕對就是一個超大超大的大魚沒有錯的! 
       
      でも網にかかっているのは魚ではなく、一体の地蔵さまだったのです。 
      可惜呀、網後面是上來了、但裝裡面的卻不是魚、那東西呀、是一尊地藏菩薩像呢。 
       
      「あれまあ、地蔵さまとは。魚は捕れなんだが、これはありがたい」 
      這這這、也行、既然是地藏菩薩、雖然今天沒有抓到魚、但這也是一件值得可喜可賀之事呀。 
       
      漁師はさっそく地蔵さまを舟に上げると、村に飛んで帰りました。 
      很快的、待漁夫把地藏菩薩是給撈到了自己的小舟上來以後、連忙的就跑村子裡面去了。 
       
      そして、村の年寄りに相談したところ、 
      先是找到了一些個村子裡面的老頭問問。 
       
      「こりゃあ、どこぞの寺にまつった方がいいぞ」 
      這個呀、我覺得要得把他放在個甚麼廟裡供養才行呢。 
       
      と、言われたので、天王山聖徳寺(てんのうざんしょうとくじ)という寺に、安置してもらうことになったのです。 
      經這麼一說、天王山聖德寺的這座寺廟、也是變成了安置地藏菩薩的一個選擇將其決定了。 
       
      次の日、さっそく地蔵さまを運ぼうと、村の男が集まりました。 
      然後再就又說到時間來到了第二日之時、村內的青壯們全部集合、準備搬運呀。 
       
      みんなは交替で地蔵さまをかつぐと、大黒町から西坂を登り、どんどん進んでいきました。 
      因為路途還算長、大家你換我我換你的、是自大黑町朝著西坂徐徐而進、一路都還算是順利呢。 
       
      そして途中、ひと休みすることになって、木陰に地蔵さまをおろしたのです。 
      可就等到有人當提出大家先都暫時休息一下子吧時、這時的大家也就把背上的地藏菩薩同樣的放在了樹蔭之下。 
       
      ところが出発しようとしたとき、どうしたことか地蔵さまが動かなくなってしまいました。 
      但等大家歇的差不多、這時候又準備繼續上路抬起地藏菩薩時、發現人家卻是像大樹扎了根一樣的、原地一點無法動彈了。 
       
      まるで鉛(なまり)を入れたみたいに重くなって、どうしても持てないのです。 
      這東西的重量就是是空心的氣球裡面給灌滿了鉛、氣球變鉛球了、總之大家現在誰也是沒有辦法把地藏從地上弄起來啦。 
       
      「不思議じゃのう。まるで、行くのを嫌がっているようじゃ」 
      這可真是奇怪呀、簡直就是像在說自己不想離開這裡這樣。 
       
      「仕方ない、今日はこれで終わりにして、明日また来るとしよう」 
      那我們今天也就各自找地方休息、明天再來繼續試試? 
       
      その日は、そこに置いて帰りました。 
      於這個當天呢、地藏菩薩就給一人是留在了那裡。 
       
      そしてその晩のこと、地蔵さまを運んでいた一人の男の夢枕に、あの地蔵さまがあらわれて、 
      可就是當天的夜晚呀、村民的夥夫其中有人是開始做起了夢、夢裡出現的就是那尊地藏菩薩呢。 
       
      「西坂に帰りたい。西坂に帰りたい」 
      我要回到西坂、我要回到西坂。 
       
      と、言うのです。 
      這樣子的訴求到。 
       
      これを聞いて、みんなはびっくりしましたが、 
      就這個夢境在所有人之中都傳開之後吧、村民都是大為震驚了。 
       
      「でもまあ、地蔵さまがそう言いなさるのなら、仕方ない」 
      可地藏菩薩他既然自己都親自那麼說了、不如我們也就依了他吧。 
       
      と、さっそく西坂にお堂が建てられて、地蔵さまはそこに安置されたのです。 
      就這樣呀、眾人最後是在西坂這裡重修了一個地藏堂、以後就是把地藏菩薩給安置在這裡面了。 
       
      長崎の西坂公園には、今でもその地蔵堂が残されており、漁の神さまとしてお参りに来る人がいるそうです。 
      現如今的長崎西坂公園、就今天這個地藏堂還是有留在了哪裡呢、願意過來參拜想要獲取好魚運的各種打漁人也是絡繹不絕呢。 
      おしまい 
        结束 
         
        ↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓ 
         
        西坂地蔵堂(にしざかじぞうどう) 
        來魚菩薩 
      むかしむかし、長崎の樺島町(かばしまちょう)に、一人の漁師が住んでいました。 
        到好久以前這長崎樺島町就住一條漁夫。 
         
ある日の事、漁師はいつものように沖に出ましたが、その日は一匹もとれません。 
有天漁夫就出去打漁、結果甚麼卵都㫘網到。 
 
「おかしな日じゃのう。今までこんな事は、一度もなかったが」 
漁夫就想今天邪啦、我一張網下去連條小蝦米都㫘看到、按講不存在啊。 
 
漁師はそう言いながらも網をおろしましたが、そのうちに眠たくなってきて、こっくりこっくりと舟の上でいねむりを始めました。 
再下一次肯定就有了、打漁的繼續幫網一鋪、網子甩到甩到開始有點睏意了、眼睛就這麼半眯到、慢慢睡著了。 
 
さて、どれくらいたったでしょう。 
グン! 
不曉得過了好久、驚醒漁夫的還是網子的動靜。 
 
急に網が重くなったので、漁師はあわててとび起きると、力いっぱい引き上げました。 
因為一下還扯到手裡的網子幫自己拉醒的、看樣子是來了條甚麼大傢伙、漁夫剛醒人還懵到了、碰這事是一下慌了、瘋狂拉網。 
 
「これはすごい引きだ! きっと大物に違いない!」 
越拉人越清白、憑感覺就曉得是條好傢伙。 
 
でも網にかかっているのは魚ではなく、一体の地蔵さまだったのです。 
哪曉得他媽拉上來一條石頭地蔵、魚啦是一條㫘看到。 
 
「あれまあ、地蔵さまとは。魚は捕れなんだが、これはありがたい」 
但是漁民心想自己捉到條菩薩、這不比魚還划到來些啊、不曉得是可以換錢還是甚麼的、打漁的好高興。 
 
漁師はさっそく地蔵さまを舟に上げると、村に飛んで帰りました。 
這菩薩一得是魚都不打了、直接划船回去。 
 
そして、村の年寄りに相談したところ、 
又逽了條老杆子講自己碰到得這條吉事。 
 
「こりゃあ、どこぞの寺にまつった方がいいぞ」 
別個就喊漁夫幫菩薩貢廟裡面去。 
 
と、言われたので、天王山聖徳寺(てんのうざんしょうとくじ)という寺に、安置してもらうことになったのです。 
選來選去廟就選到這天王山聖徳寺啦。 
 
次の日、さっそく地蔵さまを運ぼうと、村の男が集まりました。 
這就講第二天準備搬菩薩的時候、就是菩薩還㫘運到廟裡面之前、正要運、村裡面的男的這就都來了。 
 
みんなは交替で地蔵さまをかつぐと、大黒町から西坂を登り、どんどん進んでいきました。 
你扛完我扛、反正換到人來了、一路就這麼走走走往廟裡面去了。 
 
そして途中、ひと休みすることになって、木陰に地蔵さまをおろしたのです。 
這就講到中間的時候、人都累了、就開始歇、大家都到樹蔭底下、菩薩也大樹底下一起放到的。 
 
ところが出発しようとしたとき、どうしたことか地蔵さまが動かなくなってしまいました。 
但等到差不多要起程的時候、這菩薩不曉得是為甚麼像是踋底下生了根、巴到原地硬是不動了、任你哪個來都㫘用。 
 
まるで鉛(なまり)を入れたみたいに重くなって、どうしても持てないのです。 
反正就是重了個卵脬翻天、突然一下這麼重、現在好傢伙啦、㫘人抬得起了。 
 
「不思議じゃのう。まるで、行くのを嫌がっているようじゃ」 
「仕方ない、今日はこれで終わりにして、明日また来るとしよう」 
大家就議論啦、講這菩薩是不是也走路走累到了、現在不願意繼續走了、這就講讓菩薩也休息一天、明天早上繼續、到時莫興就可以了哦。 
 
その日は、そこに置いて帰りました。 
今天菩薩就放原地不去管他了、反正也㫘人抬得走。 
 
そしてその晩のこと、地蔵さまを運んでいた一人の男の夢枕に、あの地蔵さまがあらわれて、 
等到這晚上睡覺、幾個拉菩薩的其中的一條人就作夢、夢裡面菩薩這就幫身現了、幫話講了。 
 
「西坂に帰りたい。西坂に帰りたい」 
と、言うのです。 
別個講自己要回去、喊人不要幫自己往廟裡面送。 
 
これを聞いて、みんなはびっくりしましたが、 
「でもまあ、地蔵さまがそう言いなさるのなら、仕方ない」 
這條夢一作、這就又幫所有人一講、大家一下全亂了、但是菩薩既然都這麼講了、繼續送廟裡頭也不好啦、依了。 
 
と、さっそく西坂にお堂が建てられて、地蔵さまはそこに安置されたのです。 
就過直接到原來的地方西坂修了個廟、幫菩薩供到這裡面的。 
 
長崎の西坂公園には、今でもその地蔵堂が残されており、漁の神さまとしてお参りに来る人がいるそうです。 
現在也是講這菩薩還到這西坂公園的地蔵堂裡面坐到的、一些個打漁的人喜歡去拜、求個好運勢。 
      おしまい 
          结束 
         
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