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福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060

第 41話
(日本民間故事 041)
切戸(きりど)の文珠(もんじゅ)と北野(きたの)の文珠(もんじゅ)

切戸(きりど)の文珠(もんじゅ)と北野(きたの)の文珠(もんじゅ)
切戶文殊與北野文殊

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、京都の北野の文珠(もんじゅ)さんが天の橋立(あまのはしだて)にやってきて、切戸(きりど)の文珠さんを訪ねました。
在很久很久以前、於京都北野寺廟裡面的一尊文殊菩薩他是來到了這天橋立走訪走訪這切戶寺廟的一尊文殊菩薩來了。

北野の文殊さんは、景色が良くて毎日繁盛している切戸の文珠さんがうらやましくてなりません。
就這位北野的文殊菩薩呀、人家是看見了切戶文殊這每天繁榮的熱鬧風景心內不難免就是動起了仰慕之情。

そこでなんとかして、切戸の文珠堂に住める方法はないものかと考えました。
於是乎呢、東想西想的一些、是一下打起了這自己怎麼才能搬到這切戶的文殊堂住來的打算咯。

ところが一方、切戸の文珠さんも一度でいいから京へ出かけて学問をしたいと考えていて、ついでに北野の文珠さんの繁昌ぶりも見たいと思っていたのです。
而另一邊的切戶文殊菩薩吧、別人這心裡面卻是一直有一個就是走訪走訪一次京都也增長增長自己學問見識的意向在呢、順便呢、也就是說去看看這北野的文殊堂、知道知道人家那裡的一個是一個甚麼情況、就是人多不多熱鬧不熱鬧呀。

二人はお互いに自慢話をしながらも、心の中では相手をうらやましがっていたのでした。
兩位文殊菩薩後來見面了這就閒聊、一番言語交談之下呀、又都是互相吹噓著自己如何如何混對到好、這也導致了兩人都是自對方的言語之中又羨慕起了眼前人這樣。

それから数日後、北野の文珠さんから切戸の文珠さんへ手紙が届きました。
這趟交流完畢的數日之後、北野的文殊呢、他是給切戶的文殊傳來了一封書信。

「先日は色々とお世話になりました。ぜひ一度、北野へも来てください。日頃は忙しいので、暇な正月の二十五日に来てくださればと思います」
前些日子裡承蒙你的多加照料呀、所以說呢、就這一次我也想讓你來來我北野一趟這樣、換我招待、然後呢、因為平日裡頭這手頭的工作都是很忙的緣故、真要來玩還是要請你選擇一個空閒一點的時候、那就是正月的二十五日這天吧。

そこで切戸の文珠さんは、一月二十五日に京都へ行ったのです。
就這樣、切戶文殊受邀是如期而至、一月二十五日的這天呀、是去到京都咯。

そして行ってみて、切戸の文珠さんはびっくりしました。
然後就說說一到了這個地吧、切戶的文殊立馬就是給驚訝的呆住了都。

手紙の内容とは違っていて、北野の文珠さんには参詣(さんけい)の人々が大勢いるのです。
因為這不就跟信中的內容是完全的相反、就是來北野文殊這參拜的人數、今天都是人山人海的擠破頭了都。

切戸の文珠さんは、
切戶的文殊這時他就也想了呀。

(暇なときでも、こんなに繁盛しているとは)
(即便就是閒暇之餘、竟然還是這麼人多熱鬧)

と、北野の文殊さんがうらやましくなり、とうとうお堂がえの話しを持ち出しました。
北野的文殊這就一下子是眼紅人家眼紅的不行、找人聊天聊著聊著就聊到了這大家互相的把文殊堂交換一下子的這個話岔上面來了。

「北野の文珠さんよ、なんとかあんたとわしと入れ替わりが出来ないものかのう」
北野文殊呀、要不咱們兩就是說互相的換下家、你把你家給我、我把我家給你這樣?

この話しを聞いた北野の文殊さんは、
一聽到就是人家提到了這事呀、北野的文殊他呀。

(しめしめ、うまく引っかかったぞ)
(誒呀誒呀、終於是給我中了奸計上鉤了呀)

と、心の中では喜びながら、しかし、仕方ないなという顔をしながら、切戸の文殊さんの願いを聞き入れたのです。
人家這就還在心裡面是樂樂的不知道好高興呢、可就是那副臉上的表情卻表現出得是有幾分不情願跟你換、但是又無可奈何這樣、就是說是自己遷就了人家啦。

そして切戸の文殊さんは北野へ、北野の文珠さんは切戸へと入れ替わりました。
就這樣呢、是真的、切戶的文殊菩薩他是去到了北野、而北野的那位則是把自己的新家換成了切戶。

切戸の文殊さんは京の都に住めるし、お賽銭(さいせん)もたくさんだと大喜びです。
這下就說說切戶文殊搬了家來到京都、一天天看到了那功德箱滿了過去後就都別提有多開心了。

ところが、翌日のこと。
可就是接下來的第二天呀。

北野に来る参詣人が、だんだん減ってきたではありませんか。
就是來北野這參拜的人潮是一下子就給你少了起來咯、可以說就是數量劇烈的縮減這樣呢。

その翌日も、そのまた翌日も、だんだんとお参りに来る人が少なくなっていきます。
然後再一天、又一天、這人數就是亦肉眼可見的速度越來越少越來越少。

不思議に思って、近所の人たちにたずねてみると、
覺得納悶奇怪吧、你就問問附近的其他人咯。

「ああ、北野さんがにぎわうのは年にたった一度、正月の二十五日だけです。それ以外の日は暇なもんですよ」
嗯嗯、是這樣子的呢、其實就是北野這裡的人比較多、那就都是一年只有一次這樣、那就是正月的二十五日這天呀、其餘的時間這裡都是很空閒的呢。

と、言うではありません。
這不把話是這樣說出口了嗎。

「なに! さては、一ぱいくわされたか」
甚麼!那就是說我是給人是蒙在了鼓裡、是上當受騙吃了一個大虧咯。

切戸の文珠さんは、じだんだをふんでくやしがりました。
切戶的文殊菩薩這就是氣呀氣呀、瘋狂的跺腳踩踏著地板是想要泄憤這樣。

でも、せっかくはるばる京都へやってきたからには、ここで頑張ろうと思い直し、一生懸命に学問にはげんで、立派な文珠さんになったということです。
但是呢、人家這就又是轉念一想吧、自己也算是辛苦了一趟大老遠的跑到了京都來、乾脆就是直接用功努力一下、把發展前景重新定在這裡得了吧、就這樣呀、憑藉著自己的努力精修、最後這位文殊菩薩呢、也是變成了一位十分了不得的厲害文殊呢。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

切戸(きりど)の文珠(もんじゅ)と北野(きたの)の文珠(もんじゅ)
菩薩虧

むかしむかし、京都の北野の文珠(もんじゅ)さんが天の橋立(あまのはしだて)にやってきて、切戸(きりど)の文珠さんを訪ねました。
到好久以前、這京都北野一個菩薩廟、天橋立切戸又是一條菩薩廟、北野的菩薩有天就閒到慌、跑切戸的菩薩這邊玩來了。

北野の文殊さんは、景色が良くて毎日繁盛している切戸の文珠さんがうらやましくてなりません。
這就東邊的菩薩看西邊的菩薩被人供的香火怎麼這麼多哦、一下人有就那麼點適應不過來、想自己媽逼廟裡面人怎麼就只那麼點點個啦。

そこでなんとかして、切戸の文珠堂に住める方法はないものかと考えました。
莫就想就是這邊人多所以香火旺、自己乾脆也留到這裡發展下子算了。

ところが一方、切戸の文珠さんも一度でいいから京へ出かけて学問をしたいと考えていて、ついでに北野の文珠さんの繁昌ぶりも見たいと思っていたのです。
而西邊的菩薩則是看人菩薩從東邊來、就講自己也不曉得人那邊是條甚麼情況、也過想去瞭解一下。

二人はお互いに自慢話をしながらも、心の中では相手をうらやましがっていたのでした。
東邊這就講自己廟裡面屌啊云云、越講是幫西菩薩講的越愩、但是臉上表情也不流露、還也吹噓起了自己的西菩薩廟、想到跟人抗衡。

それから数日後、北野の文珠さんから切戸の文珠さんへ手紙が届きました。
幾天一過、一直賴人屋也不好、東菩薩歸了廟、又派來封飛信送西菩薩手上。

「先日は色々とお世話になりました。ぜひ一度、北野へも来てください。日頃は忙しいので、暇な正月の二十五日に来てくださればと思います」
講自己到你屋玩了幾日、你過幾天也來我屋看下子嘛、平日我也比較忙、你若是真的準備來我就幫你挑個時間、就正月二十五這天還閒。

そこで切戸の文珠さんは、一月二十五日に京都へ行ったのです。
西菩薩之前聽東菩薩吹的天花亂墜、加上自己也有心、這次正好過去探口虛實。

そして行ってみて、切戸の文珠さんはびっくりしました。
這一去、長見識了。

手紙の内容とは違っていて、北野の文珠さんには参詣(さんけい)の人々が大勢いるのです。
東菩薩還講這天他不忙、但是西菩薩一去人是過滿完了、都潽出來了、根本是人擠人。

切戸の文珠さんは、
(暇なときでも、こんなに繁盛しているとは)
西菩薩人就驚啦、這卵日還講今天自己不忙、他不忙人都滿了、平時忙起來得是甚麼樣子哦?

と、北野の文殊さんがうらやましくなり、とうとうお堂がえの話しを持ち出しました。
這過不看不要緊、一看心裡有點不好接受了、也過走上了東菩薩的老路、他這地方莫就是人比較多所以才旺啦、我要是換到這裡來發展莫興有前途些哦?上道了。

「北野の文珠さんよ、なんとかあんたとわしと入れ替わりが出来ないものかのう」
この話しを聞いた北野の文殊さんは、
(しめしめ、うまく引っかかったぞ)
兩菩薩這就扯到扯到變成換廟的案子了、東菩薩此時內心是笑了個卵脬翻天、但臉上卻是一點不表露。

と、心の中では喜びながら、しかし、仕方ないなという顔をしながら、切戸の文殊さんの願いを聞き入れたのです。
像是不曉得自己吃虧樣的、讓別個幫這條便宜佔了、兩傢伙看得逞、這就都歡天喜地啦。

そして切戸の文殊さんは北野へ、北野の文珠さんは切戸へと入れ替わりました。
東菩薩如願遷到了西菩薩廟、西菩薩也是高興搬了家。

切戸の文殊さんは京の都に住めるし、お賽銭(さいせん)もたくさんだと大喜びです。
ところが、翌日のこと。
西菩薩剛搬進去的第一天這就對到功德箱瘋狂的笑啊、裡面錢是過滿了、舒服舒服、這下賺大了、哪曉得第二天、夾雞巴卵啦。

北野に来る参詣人が、だんだん減ってきたではありませんか。
廟裡面人開始慢慢變少了、西菩薩也開始發覺不對了啊。

その翌日も、そのまた翌日も、だんだんとお参りに来る人が少なくなっていきます。
又過了幾天、這人是越來越少越來越不對了。

不思議に思って、近所の人たちにたずねてみると、
菩薩就想這是甚麼案、直接顯靈問邊上的人了。

「ああ、北野さんがにぎわうのは年にたった一度、正月の二十五日だけです。それ以外の日は暇なもんですよ」
と、言うではありません。
這過一下曉得了、因為別個這麼講了、㫘人肯定㫘人啦、哪個天天去哦?又不是正月二十五。

「なに! さては、一ぱいくわされたか」
好傢伙啦!原來他媽逼就正月二十五這天才有人、東菩薩是從一開始就都計算好的、拐到自己幫這條當上的。

切戸の文珠さんは、じだんだをふんでくやしがりました。
這就好傢伙啦、本來以為是佔大便宜哪曉得吃大虧、西菩薩現在一卵脬的火無處發泄、瘋狂用踋跺地板。

でも、せっかくはるばる京都へやってきたからには、ここで頑張ろうと思い直し、一生懸命に学問にはげんで、立派な文珠さんになったということです。
但最後還不是只能認、哪喊自己蠢啦、還是自己主動開的口啦、就跟條奤卵樣的、這就為了讓自己心裡承受得起、騙自己吃虧就是佔便宜、還要多吃虧、才能多得益、後面確實也是朝到這條方向發展、終是修成了八風吹不動。

おしまい
结束

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