昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 Japanese & English昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
広 告
 


福娘童話集 > 日本民間故事 > 061-090

第 89話
(日本民間故事 089)
シラミの質入れ

シラミの質入れ (健全普通話版)
跳蚤抵押

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
音声 ハッサン ハッサンの窓

むかしむかし、米沢(よねざわ→山形県南部の市)の近くの村に佐兵(さへい)と言う、とんちの上手な男がいました。
在很久很久以前、於米沢近邊的一個村子就有著一位是叫做佐兵的大聰明。

貧乏な佐兵の着ている着物はボロボロで、その着物には、いつもシラミがたかっています。
因為貧窮的緣故所以導致佐兵他的穿著也是破破爛爛、而且人家的衣服上面、那都是跳蚤叢生呢。

ある日、お金が必要になった佐兵は、家の中で一番上等な着物を質屋(しちや)へ持って行きました。
有一天、因急事的緣故佐兵他就很缺錢、於是乎呀、人家就是把家裡面最為貴重的那件上等衣物給拿去人家的典當鋪子裡抵押了。

すると、質屋の番頭(ばんとう)が、
然後呢、就是這個當鋪的掌櫃呀。

「おい、佐兵よ。お前の着物には、シラミがいっぱいたかっているぞ」
喂喂、佐兵就你這件衣服、他上面都是很好多的跳蚤誒。

「うん。確かにたかっているな。だが、お前さんの店では、《何でもお受けします》と書いてあるぞ」
是呀、就是跳蚤多了一點也沒甚麼嘛、不過你的店裡不也不是寫著、《來者不拒、甚麼都收》嗎。

「まあ、それはそうだが」
沒錯、這是我家的規矩。

「そうだろう。それじゃあ着物と一緒にシラミも預かったと、ちゃんと質札(しちふだ→預かった事を示す紙)に書いてくれよ」
對呀對呀、所以說所以說呢、加上我的這件衣服、順便一起的、就是衣服上面的這些個跳蚤我也是一同壓給你咯、就這白紙黑字的還要給我在抵押書上給好好寫上去呀。

「シラミをか? まあいいが、それでシラミの数は?」
你還要寫跳蚤?行、沒問題、但你數的過來這跳蚤有多少隻嗎?

「そうだな。五升(→約9リットル)のシラミを預かったと書いてくれ」
這這這、你就寫個五升、我就把五升跳蚤也一同存你這了。

「へいへい」
好好好。

番頭がその通りに書いて渡すと、佐兵はニヤリと笑って帰りました。
掌櫃是依了人家意思、愛咋寫咋寫、白紙黑字的抵押證明給了人佐兵之後、他是笑嘻嘻的回去了。

そして数日後、佐兵はお金を持って着物を引き取りに来ました。
然後就說說這數日之後呀、佐兵他就是特地帶回來了錢去要贖回自己的那個衣服咯。

着物を受け取った佐兵は、質札を取り出すと番頭に言いました。
衣服呢掌櫃也是交到了佐兵他的手上、但是此時的佐兵他確是拿出了白紙黑字的抵押證明甩到了掌櫃面前說道了。

「確かに着物は受け取ったが、でも、返してもらう物がまだ足りないぞ」
衣服我是收到啦、可這數量不對呀、您是不是還有個甚麼東西沒有還給我呀?

「足りないって、何が足りない?」
數量不對?是還有甚麼不夠?

「五升のシラミだ。質札にちゃんと書いてあるものだろう。だからシラミも返してもらわねえとな」
五升的跳蚤呀、掌櫃的你看、這不白紙黑字的抵押書上寫著的嗎、您可要把這五升跳蚤也一併退還給我呀。

「へっ?」
啊啊啊?

シラミの事など冗談だと思っていたのですが、確かに質札に書いて渡したので、客から返せと言われれば返さなくてはなりません。
跳蚤那事掌櫃一開始就以為是一個玩笑話並沒有當真、可現在人家拿著抵押書把這事正經的去扯的話、真要是拒了人家、按規矩這樣作是有損店名。

でもシラミを五升なんて、どこを探してもありません。
想想吧、可此時掌櫃又是要去哪裡給眼前的這位佐兵給摸來五升跳蚤呢。

番頭は、頭をかきながら、
掌櫃此時就是頭大了人也麻啦。

「まったく、佐兵にはかなわんな」
誒誒誒、佐兵你這個大聰明、還是你聰明我玩不過你呀。

と、シラミの代わりに酒代を渡して許してもらったそうです。
掌櫃為省事扔給了佐兵幾個吃酒的錢讓他瀟灑去了、算就是抵消了佐兵要自己的賠償他跳蚤這事吧。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

シラミの質入れ
存狗蚤

むかしむかし、米沢(よねざわ→山形県南部の市)の近くの村に佐兵(さへい)と言う、とんちの上手な男がいました。
到好久以前米沢這近邊的村、就這麼一條喊佐兵的大聰明到。

貧乏な佐兵の着ている着物はボロボロで、その着物には、いつもシラミがたかっています。
大送外號大聰明、屋裡是窮了個卵脬翻天、衣服像抹布上面全是洞、關鍵上面狗蚤還多啦。

ある日、お金が必要になった佐兵は、家の中で一番上等な着物を質屋(しちや)へ持って行きました。
這天佐兵缺錢急用、逽了件屋裡面放到的還能看得下去的紗帶去了當鋪。

すると、質屋の番頭(ばんとう)が、
這就當鋪老闆。

「おい、佐兵よ。お前の着物には、シラミがいっぱいたかっているぞ」
哥、你這衣服上全他媽跳蚤啊、穿上去人都要癢死、還真就你能穿了。

「うん。確かにたかっているな。だが、お前さんの店では、《何でもお受けします》と書いてあるぞ」
莫逼逼、你要不要嘛、這衣服看到還可以好吧。

「まあ、それはそうだが」
行。

「そうだろう。それじゃあ着物と一緒にシラミも預かったと、ちゃんと質札(しちふだ→預かった事を示す紙)に書いてくれよ」
記得我的衣服還有狗蚤全部壓你這裡啦、到時候我要來取的、你字條上面要幫我狗蚤也寫上去啦、少了我還不要了。

「シラミをか? まあいいが、それでシラミの数は?」
你還要狗蚤啊?那可以嘛、你講寫好多。

「そうだな。五升(→約9リットル)のシラミを預かったと書いてくれ」
我這件衣服上面跳蚤至少有五斤、你就寫五斤上去。

「へいへい」
番頭がその通りに書いて渡すと、佐兵はニヤリと笑って帰りました。
來、你看、佐兵衣服一件、帶狗蚤五斤、你也寫個名字。
佐兵這就看到交到自己手上的這條領受書是笑了個卵脬翻天的回去了。


そして数日後、佐兵はお金を持って着物を引き取りに来ました。
幾天後、佐兵帶到錢來贖自己紗了。

着物を受け取った佐兵は、質札を取り出すと番頭に言いました。
東西一取、也是還回去當鋪老闆當時開的條子了。

「確かに着物は受け取ったが、でも、返してもらう物がまだ足りないぞ」
但佐兵衣服一摸、直接就是一句不對啊。

「足りないって、何が足りない?」
有甚麼不對?

「五升のシラミだ。質札にちゃんと書いてあるものだろう。だからシラミも返してもらわねえとな」
我衣服上的五斤跳蚤啦?

「へっ?」
啊?

シラミの事など冗談だと思っていたのですが、確かに質札に書いて渡したので、客から返せと言われれば返さなくてはなりません。
當鋪老闆這一下是人獃了、這違真的還要幫五斤跳蚤贖回去啊?不存在啊、但這白紙黑字確實是寫的得啦、佐兵若硬是要凸也敵不過。

でもシラミを五升なんて、どこを探してもありません。
番頭は、頭をかきながら、
碰這事、老闆瞬間人懵逼了。
自己這一下從甚麼地方逽到五斤跳蚤來跟你過哦。


「まったく、佐兵にはかなわんな」
と、シラミの代わりに酒代を渡して許してもらったそうです。
好好好、我服你孤、過你兩個酒錢跳蚤就當是我買了 、最後老闆錢㫘賺到佐兵一分還倒貼。

おしまい
结束

前のページへ戻る
(回到上一页)

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ