|
|
福娘童話集 > 日本民間故事 > 181-210
第 186話
(日本民間故事 186)
生前の記憶を持って生まれた赤ん坊
消慢了
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、越中の国(えっちゅうのくに→富山県)の百姓家に、一人の男の子が生まれました。
到好久以前的越中國一條農民屋生了兒。
ところがこの赤ん坊は、母親のお腹から生まれ出てくるなり、
生兒好啊、但可惜這生出的是你媽條怪胎。
「ああ、腹が減って死にそうだ。何か食わせてくれ」
一出生過直接跟你幫話講了、講了句媽我肚子餓要呋咪。
と、言ったのです。
這過不嚇死條卵人啊?
お産婆のおばあさんは、腰を抜かすほどびっくりしました。
跟兒接生的這條產婆也是被這一聲嚇丟了魂、直接人⻊反地上去了、拉到臍帶差點還㫘幫它扯斷了。
「赤ん坊が、赤ん坊が口をきいた!」
鬼!鬼啊!
この声を聞いて、部屋に入ってきた主人や親戚の人たちは、
聽到產婆到房裡面好激動的到喊鬼、站到外面守到的大人們也是一下直接全衝到房裡面來了。
「そんな馬鹿な事を。生まれたばかりの赤ん坊が、口をきくはずがないだろう」
事情幫你搞清楚之後眾人是都驚了、還一個個不相信產婆的話、剛出生的小兒得講話?你莫是真見鬼了哦?
と、生まれたばかりの赤ん坊を見て、笑い出しました。
這就所有人都對到小卵日看啦、看別個是否真跟產婆講的一樣有條甚麼異常啊?看完大家都笑了。
すると赤ん坊は、小さな目を開いて、
講是產婆年紀大了人有點緊張、小兒㫘事到圓場。
「さあ、おも湯でも何でもいいから、早く食わせてくれ」
と、みんなの前で再びしゃべったのです。
但就你媽此時、現場演法直接是跟你來了、爹要吃東西啊!老子肚子餓了㫘聽到啊?!
「こんな馬鹿な?」
甚麼卵?
みんなはびっくりしながらも、すぐにおも湯を作って赤ん坊に差し出しました。
眾人一下全部是慌了、快速的跟這怪胎拉開距離後退了幾步、屁股一個個全下地了、但有條膽子大的跑去跟小卵日端來了一碗粥啦。
すると赤ん坊は、たちまちおも湯を飲み干すと、
「ああ、うまかった」
と、満足そうにうなずきました。
曉得別個㫘牙咬不動東西還是甚麼、想得蠻周到的、就看這小卵日都不需要人喂、也無人敢喂啦、就是兩個手跟你幫碗一端、一飲而盡了。
喝完這碗粥人還直呼爽、這下舒服了。
この話しは、すぐに名主の元へと届きました。
這事一出經過一陣瘋傳、都㫘到個三天、里長走路上就聽到哪裡都是人到講這條傢伙。
「生まれたばかりの赤ん坊が口をきくなんて、何かの聞き間違えだろう?」
講的人多、但是眼見為實、這話過里長自己其實也是卵不相信的、剛出生會講話、怎麼可能嘛、這不就是到扯卵談。
名主はそう言いながらも、百姓家にやって来ました。
但扯歸扯、一旦這扯的人不是那麼幾個那就不是甚麼空穴來風啦、自己終究還是去了農民屋一看、順便也跟人道個喜。
すると赤ん坊は、名主の顔を見るなり、
「お前が名主か?」
と、言ったのです。
里長跟人打了個招呼進了屋、後面講自己也去看下子你屋小傢伙、看長甚麼樣。
好傢伙、這下看到了、這不就正常一個啊?
你就是這裡管事的啊?
但里長聽到這話從小卵日嘴巴裡面一吐、表情則是徹底變了味、一下不笑了。
その、あまりにも堂々とした言いように、名主は思わず頭を下げて答えました。
「はい。わたしが名主でございます」
而且聽別個這語氣也是不善啊、里長摸不清對方路數一句試探開始了。
問了句閣下是那位大仙?我確實是這裡管事的啊。
「そうか。わしがこの家の跡取りだ。これからもよろしく頼む」
爹不是甚麼大仙、爹就是這戶農民屋裡的一條兒、懂?以後我們屋這還要承蒙你仰仗啦。
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
好、仰仗仰仗。
名主はそう言うと、慌てて百姓家を飛び出して、役所の役人にしゃべる赤ん坊の事を知らせました。
看來這大仙不願透露出自己身份啊、自己毛線卵信息都㫘套出來反而還幫自己人嚇了個半死、怎麼想這事都太過於蹊蹺、里長直接跟你奔出農民屋、為這事又幫躺衙門跑了、先上報。
それを聞いた役人は、信じられないという顔です。
判案子的這就又癲了、又他媽是條神經病喊自己去捉鬼的案子、主要今天這人還是里長啦、你還不能惡他喊他直接滾的。
「名主のお前が、うそを言うはずはないが、しかしまさか、そんな事は」
看人面色神情也不像條神經病、當官的多少還是問了幾句跟你稍微落實一下情況。
「まさかも何も、赤ん坊は確かにわたしを見て、『おまえが名主か?』と、言ったのです」
這就聽你媽里長開始繪聲繪色的到那裡講自己碰鬼的事了、聽到這辦案的人也是匪夷所思百思不得其解。
「・・・よし、それなら、赤ん坊を連れて参れ」
人話都講到這條份上了、里長這條面子還是要過、但又不想麻煩自己親自去跑一躺、喊人自己幫人提過來、你東西都準備齊全了我再跟你辦。
次の朝、赤ん坊を抱いた主人が、名主につきそわれて役所へと行きました。
里長這就又跑到農民屋、問別個是不是也覺得自己屋這兒有點不對?我也覺得、明天你就抱到你兒我兩一起看下子去。
ところが今まで機嫌良く歌などを歌っていた赤ん坊が、役所の門をくぐったとたん、しゃべるのを止めてしまったのです。
但這看下子、農民還講是跟自己請條天師看一掛啊?或是逽條醫生、這怎麼走走走來到衙門口了哦?被抱到的小兒看到自己被抱來這條審犯人的地方、本來一路上還唱到歌的現在也是過一下不作聲了。
「それが、口をきく赤ん坊か。さあ、しゃべらせてみよ」
役人の言葉に、主人が言いました。
幾條官差一押、人就過都跪到了、帶到昨天那條當官的面前直接跟你開審了。
搞快點、莫你媽講些廢話、直接讓這傢伙跟我講幾句話聽下子啦?
「さあ、お役人さまに、ごあいさつをするんだ」
「・・・・・・」
「これ、どうした? さっきまで歌を歌っていたじゃないか」
「・・・・・・」
人就閉到眼睛到堂前面等到的、但突然一下不曉得是甚麼卵了、無論里長和他爹是怎麼哄這小卵日就都是閉到嘴巴不開口了。
這一下搞的兩條大人急了。
主人も名主も赤ん坊にしゃべるように言いますが、赤ん坊は何も言いません。
就看到兩人急到像條癲子一樣對到小卵日哄、要騙人開口講話、但這小卵日硬就不曉得是甚麼盤算、完全不發一語了。
「なんだ、何も言わぬではないか。いいかげんな事を言うと、ただではおかんぞ!」
好好好、我就曉得、又是你媽批的這條鬼案子、幸好老子人還㫘去啦、天天碰你們這些傢伙遲早是有一天我也要癲的、收工收工。
ついに役人は怒り出して、三人を追い返してしまいました。
當官的來了脾氣、這事是真的還好、是這案子也不跟人留臉面了、轉身走了去、留落來的衙役這過也就送客了。
家に戻ってきた主人と名主は、赤ん坊に尋ねました。
三人被這麼一趕、回到屋又是對到嬰兒發話了。
「どうして、急に口をきかなくなったのだ? おかげで、役人を怒らせてしまったではないか」
講大仙你這又是到玩我們那一齣啦、現在全被趕出來了有味道啊?我這也過前後不好作人了。
すると赤ん坊は、再び口を開いてこう言いました。
但就這一下、大仙又是你媽馬上幫話講了、怎麼又突然不演跟你攤牌了啦、真的是要幫人搞癲過去。
「ふん、あの小役人め。わしの方がずっと偉いのに、上座で偉そうにしやがって。もし役人が下座に座るのなら、しゃべってもいいぞ」
大仙是這麼講的、講我剛才看那批兒屌了個卵脬翻天、到爹面前竟然還敢耍屌、爹讓他跪到幫話跟我講了都不配的條傢伙、爹當時就㫘想瞭他、懂?
これを聞いた名主は、
這話聽完里長人是伏辜了。
(もしかするとこの赤ん坊は、とても身分の高い人の生まれ変わりかもしれない)
と、思いました。
你他媽怎麼得這麼屌哦、還要人當官跟你跪到講話才配、這一下搞不清楚狀況里長對眼前大仙的身份又是更疑了幾分。
そこでもう一度役所へ行き、この事を役人に話すと、役人も承知しました。
拖到自己關係跟口才又是跑了人一躺官爺的屋、錢也跟人塞了、就講不當真也行、就委屈自己一下遷就下子我配合演出戲就行。
「いいだろう。それでは、もう一度だけ連れてまいれ。試しに、わしが下座に座ってやるから」
人和氣的跟自己講吧這又提到東西過來、也不曉得這里長是撞鬼了還是甚麼、怎麼就這麼拘泥這事、就當收了人錢跟人醫個心病、看到底這他媽是要玩條甚麼花樣啦。
次の日、主人は赤ん坊を抱いて、再び名主と一緒に役所へ出かけました。
「さあ、上座を空けておいたぞ」
講你明天再來、最後我再跟你搞次、我看你腦鬠還滿清晰的、就看你自己得想清白吧、我估計你是撞鬼了、這也不是錢的事、你這錢還要我跪到領我也是怕人講我閒話、就當這次是幫你、我也不缺這幾個子。
役人は下座に座ると、主人に命じて赤ん坊を上座に座らせました。
第二天公堂再開、而主審的位子卻是空到的、人當官的跟你下到下面審犯人的位置墊塊布跪到的、又指揮里長跟兒他爹抱小卵日上自己位置坐到去啦。
すると赤ん坊が、いきなりこう言ったのです。
「そこの者、頭が高い!」
這就一屁股落去、好傢伙你媽批打雷了、操你媽!腦鬠莫佝!跟老子搞高起來讓爹看清楚!你他媽不是好屌嗎!
びっくりした役人は、思わず頭を深々と下げました。
聽這話一講幫當官的人是嚇獃了、主要是這話出自一條嬰兒嘴巴裡面啦、瞬間幫腦鬠是伏到地面不敢抬頭了、這又一下反應過來里長之前講的話、瞬間懂了、信了這條邪、幫別個是哪路大仙信了。
それを見た赤ん坊は、満足そうに言いました。
就看到大仙一笑、跟人當官的開始佈置任務了。
「わしは、加賀中納言の身内の者。この事を一刻も早く加賀の城へ知らせろ」
爹要你去加賀城跟老子帶個話、幫這張紙條子交到別個城主手裡、現在就快去!
加賀中納言といえば金沢の殿さまで、徳川幕府の中でも指折りの大名です。
小卵日所言的城主其實就是金沢那邊的藩王、算是到當時將軍的幾個元老底下的其中一條。
この役人にとっては、まさに雲の上の存在なので、役人が小役人呼ばわりされても仕方ありません。
雖講別個也是人上有人、但怎麼也是實際控制了一片區域的一國之君了、這箇中雲泥之別當官的腦鬠再差也是可以明瞭。
「ははあ」
役人は慌ててひれ伏すと、おでこを畳に下にすりつけました。
「ただちに、お知らせいたします」
也是曉得自己這事辦不好腦鬠就你媽要馬上搬家了、當官的是腦鬠伏到地面連抬起來都不敢、回了句好之後就過這麼一路拖到腦門消失到別個小卵日面前了、估計這是甚麼大人物喊道士跟自己上了移魂仙術啊?
さあ、これを見ていた主人と名主はびっくりです。
名主が、恐る恐る尋ねました。
這鬼案子一出是幫現在里長跟兒他爹嚇到動都你媽不敢動了、但這事情還是要繼續啊、里長先出的聲。
「お前、いや、あなたさまのおっしゃった事は、本当ですか?」
大仙這事盤不得人的啦、不對是你媽候爺、你違真的是將軍那邊的屋裡人?
すると赤ん坊は、大きく頷いて言いました。
「うそではない。本当の事だ」
對頭、正是、用你們腦鬠稍微想一下、就應該也曉得你們並㫘得要我去騙的價值。
さて、家に戻った主人は、この事を奥さんに話しました。
大概現在是這麼個脈絡、里長和兒他爹暫且先散、到屋兒他爹又跟堂客扯了這事。
すると奥さんは、こう言ったのです。
「そういえば、この子が生まれる前、とても不思議な夢を見ました。
堂客就講確實是我不好、是我故意㫘跟你們講、生這小兒之前我就幫條夢作了。
枕元に見知らぬお侍が現れて、
『お前の生む子どもは、さる大名の身内である、心して生めよ 』
と、でも、そんな事は信じられなくて、誰にも言えなかったのです」
夢裡面出來條武士、講我這生落來的得是條甚麼貴人轉世、要我好生招呼到別個、但是夢一醒我就只當它是條夢、這話也就㫘特別講出來的必要、㫘去管他。
「なるほど、そうであったか。それにしても加賀さまの身内が、どうしてわしらの子どもに生まれてきたのだろう?」
那別個藩王屋裡人為甚麼得生到我們屋來啦?這㫘得個點脈絡啊。
主人は不思議に思いましたが、ともかくも大事な赤ん坊なので、それは大切に育てようと思いました。
兒他爹反正也想不通、這就也過不想了、不管甚麼貴人不貴人、就想到自己屋這條是條天生會講話的神童、也是好生幫他養到的。
さて、役人から知らせを受けた越中の国(えっちゅうのくに)の殿さまが、すぐに金沢へ使いを出しました。
這就講當官的肯定不是直接騎馬跑到他國去啦、而是一路往自己屋老闆城裡面越中王這邊趕、解釋了半天越中王信了這個邪、派了個使者跑金沢跟人傳達消息去了。
するとすぐに、加賀の殿さまから返事があって、
人加賀城主還跟到回信了。
「その赤ん坊は、間違いなく自分の身内である。どうか、くれぐれも大事に育ててほしい」
と、乳母が二人も送られてきたのです。
講那傢伙就是自己血親轉世㫘錯了、一摸一樣、還又分別派過來兩條奶媽喊人幫小兒帶到、順便也是瞭解一下情況。
そして百姓の家は、たちまち立派な屋敷に建て替えられて、さらに加賀の殿さまからは、毎月の生活費や生活道具が与えられたので、貧乏だった百姓一家は何不自由なく暮らすことが出来ました。
人覈實清楚之後㫘個幾天又是過來些人跟你修房子了啦、送錢送糧又是一些、最後屋裡傢具也是被人送齊了、人這就好酒好肉天天吃到的、好日子過到的。
でも、赤ん坊が生前の記憶をはっきりと持っていたのは一歳くらいまでで、大きくなるにつれて生前の記憶が薄れていき、物心ついた頃には、自分が加賀の身内であったことはすっかり忘れてしまったそうです。
而之後的記憶消失就又是後面的插曲的、就講這小傢伙剛出生的時候就會講話、但時間過去倒是一天比一天更加健忘、等自己滿了一歲那天就連要怎麼講話都忘記了、再就又變成了正常的小兒、再又大了個幾歲學會發聲了、但你再問他下之前的那些事、別個是連藩王是條甚麼東西都過像是還㫘理解一樣、這以前留落來的記憶看來是著完全消除了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
|
|