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むかしむかしの、ある暑(あつ)い日、ロバが背中(せなか)に荷物(にもつ)をいっぱいのせて、ヨタヨタと歩(ある)いていました。 橋(はし)を渡(わた)っているとき、ロバはあんまり暑(あつ)いので、くらくらして、川に落(お)ちてしまいました。 すると、どうでしょう。 ロバの荷物(にもつ)は、塩(しお)だったので、ぜんぶ水にとけて流(なが)れてしまったのでした。 川に落(お)ちたロバを、少(すこ)しでも楽(らく)させてやろうと思(おも)ったのです。 川に落(お)ちれば、また、荷物(にもつ)が軽(かる)くなるにちがいないと。 そして、わざと川に落(お)ちました。 ワタは、水を吸(す)うと、どんどん重(おも)くなってしまいます。 おしまい
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