5年生のイソップ童話
イラスト myi ブログ sorairoiro
キツネとイヌ
キツネがヒツジの群(む)れにまぎれこんで、まだ乳(ちち)を飲んでいる子ヒツジをつかまえて、食べようとしていました。
そこへヒツジの番をしていたイヌがやってきて、キツネにどなりました。
「なにをしているんだ! そのひらいた口は、子ヒツジを食べるつもりか!」
「い、いやだな。わたしはかわいがっているんですよ。キツネのかわいがりかたで、この子ヒツジとあそんでいたんですよ」
「そうか、ではこんどは、このおれがおまえをかわいがってやろう。イヌのかわいがりかたで」
イヌがキツネにキバを向くと、キツネはあわてて逃(に)げていきました。
この話は、かしこい人には、下手なうそは通用しないということを、教えています。
おしまい
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