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4月6日のイソップ童話
ライオンを見たことのないキツネ
うまれてからいちども、ライオンを見たことのないキツネがいました。
ある日、このキツネがばったりライオンに出くわしました。
なにしろ生まれて始めてみたものですから、キツネはふるえあがって、こわさのあまり死にそうになりました。
2度目にライオンを見たとき、キツネはやはりこわがりましたが、さいしょの時ほどはこわくありませんでした。
3度目にライオンを見たとき、キツネはそばへ寄って話しかけるくらい、へいきになりました。
この話は、おそろしいものでもなれてくれば、おそろしくなくなると言うことをおしえています。
いやなことでも、やってみればあんがい大丈夫かもしれません。
おしまい