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4月25日のイソップ童話
たくはつ僧
遠くへたくはつにいくときには、一ぴきのロバ(→詳細)に荷物をはこばせることにしている、たくはつ僧の一団がありました。
ところがある日、このロバが、つかれて死んでしまいました。
たくはつ僧たちはロバの皮をはいで、それでたいこをつくり、たたいて歩きました。
とちゅうで、べつのたくはつ僧の一団にあいました。
「あなたがたのロバは、どうしたのですか」
「死んでしまいましたよ。でも、このとおり、生きていたときと同じように、ぶたれています」
人間でも、ひどいせんぱいや上司の下ではたらくのはたいへんです。
しごとや用事がおわったあとでも、あれやこれやと、こきつかわれることになります。
おしまい