福娘童話集 きょうのイソップ童話
福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話 > 小ガラスと大カラスA

6月3日のイソップ童話

小ガラスと大カラスA

小ガラスと大ガラスA

  大ガラスは、人間の未来をうらなう事ができると考えられていました。
  人々は大ガラスの鳴き方で縁起が良いかどうかをうらない、大ガラスをだいじにして、裁判の証人にするほどでした。
  同じカラスでも小ガラスは少しもだいじにさせません。
  それで、小ガラスは大ガラスをねたんで、自分も1つ、うらないをやってみようと思いました。
  旅人がやってくるのを見た小ガラスは、一本の木にとまって、大きな声でなきました。
  その声を聞いて、旅人たちは「ぎょっ」としてふりかえりました。
  しかし、中の1人がいいました。
「さあさあ、どんどん旅をつづけましょう。いまないたのは小ガラスですよ。あんなものはうらないとはちっとも関係がありません」

  人間も同じ事です。自分よりもあきらかにすぐれた人と、考えなしにはりあっても、かなわないだけでなく、笑い者になってしまいます。

おしまい

366日への旅 トップへ移動

今日は何の日へ移動 今日の誕生花へ移動 今日の誕生日へ移動
福娘童話集 きょうの世界昔話  福娘童話集 きょうの日本昔話へ移動 きょうの小話へ移動

トップページへ移動   前のページへ戻る   ホームへ移動