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6月4日のイソップ童話
ハチとシャコとお百姓
ハチとシャコ(→詳細)が、のどがかわいてたまらないので、お百姓のところへ水をもらいにきました。
「水をすこしくれれば、そのかわりにシャコはブドウ畑をたがやしますし、ハチはどろぼうを刺して追い払ってあげましょう」
というと、お百姓は、
「いや。わしにはウシが2頭いて、やつらは、なんにも約束しないのに、なんでもやってくれる。だから、あんたたちになにかくれてやるよりも、ウシたちにやるほうがいいよ」
この話は、口先だけで、なんでもやってあげましょうといいながら、じつは大損害をあたえるような、ろくでなしをいましめる話です。
おしまい