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6月28日のｲｿｯﾌﾟ童話



漁師とマグロ

　 猟師たちが漁に出て、長いあいださんざん苦労しましたが、一ぴきも魚がとれませんでした。
　 みんなつかれてがっかりし、船の中に座り込んでしまいました。
「しょうがないや」と、みんなが思っているその時、何かに追いつめられた一ぴきのマグロが、自分から船の中に飛び込んできました。
　 猟師たちはさっそくつかまえて、町へ売りにいきました。
　 マグロはたいへん高いねだんで売れました。

　 こんなふうに、いくらいっしょうけんめいやってもうまくいかないことが、ちょっとしたぐうぜんから、あっさりとできてしまうことがよくあります。
　 ものごとは、さいごまであきらめてはいけません。

おしまい