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3年生のイソップ童話(どうわ)
ライオンとイノシシ
夏のある日、暑(あつ)さでのどがカラカラにかわいたライオンとイノシシが、小さな泉(いずみ)に水をのみにきました。
どちらが先にのむかでケンカになり、しまいには、生きるか死(し)ぬかの、とっくみあいになりました。
ところが、とちゅうで両方(りょうほう)がちょっと息(いき)をついてわきを見ると、ハゲタカが、すぐそばにあつまっているではありませんか。
ライオンかイノシシか、先に殺(ころ)された方をえじきにしようと、待(ま)ちかまえているのです。
それを見て、ライオンとイノシシは、たちまちケンカをやめてこう言いました。
「ハゲタカやカラスのえじきになるよりは、おたがいに仲(なか)なおりするほうがましですね」
つまらないケンカは、はやくやめることです。
なぜなら、そんなことをつづけていれば、きっと両方(りょうほう)とも、ひどい目にあうようになりますから。
おしまい
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