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観音様(かんのんさま)
観音様(かんのんさま)は、 「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」、「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」の略称(りゃくしょう)で、観世音(かんぜおん)、観自在(かんじざい)とは、救(すく)いをもとめる者(もの)があれば、数(かず)かぎりない手段(しゅだん)をつかって救済(きゅうさい)するという意味(いみ)を持(も)ちます。
救済(きゅうさい)をもとめる者(もの)に応(おう)じて、さまざまな変化相(へんかそう)をもつことでも知(し)られています。
観音(かんのん)は、もともと阿弥陀仏(あみだぶつ)の脇侍(わきさむらい)として左(ひだり)におかれ、右(みぎ)にひかえる知恵(ちえ)の象徴(しょうちょう)である勢至(せいし)菩薩(ぼさつ)とともに阿弥陀三尊(あみださんぞん)を形成(けいせい)します。
観音(かんのん)が阿弥陀三尊(あみださんぞん)から独立(どくりつ)して信仰(しんこう)されるようになったのは、インドでは1世紀(1せいき)ごろのことで、日本(にほん)では推古天皇(すいこてんのう)の時代(じだい)にすでにみられ、奈良時代(ならじだい)には、観音(かんのん)を本尊(ほんぞん)とする長谷寺(はせでら)が建立(こんりゅう)されるなど、とくに顕著(けんちょ)な信仰(しんこう)がありました。
昔話(むかしばなし)では、ゆめまくらに出(で)てきてお告(つ)げをしたり、お参(まい)りする人(ひと)のねがいごとをかなえたりする、とてもありがたい存在(そんざい)です。
観音様(かんのんさま)が登場(とうじょう)する、主(おも)な昔話(むかしばなし)。
・わらしべ長者(ちょうじゃ)
・頭(あたま)の池(いけ)
・あぶらとり
・鉢(はち)かづき姫(ひめ)
・はなよめになりそこねたネコ