小学生童話 日本昔話の用語集
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カッパ

カッパ

 河童(かっぱ)は、川(かわ)や池(いけ)、沼(ぬま)、海(うみ)など水界(すいかい)にすむ妖怪(ようかい)です。
 おかっぱ頭(あたま)の童子姿(どうじすがた)で、頭上(ずじょう)にはいつも水(みず)をたたえた皿(さら)があり、その水(みず)がなくなると死(し)んでしまうといいます。
 また、手足(てあし)に水(みず)かきをもち、腕(うで)は伸縮自在(しんしゅくじざい)ですが、簡単(かんたん)にぬけるともいいます。
 河童(かっぱ)の呼び名(よびな)は、土地(とち)によってさまざまで、カワタロウ、ガタロウ、ガラッパドン、カワラボウズなど、川(かわ)の童(わらべ)を意味(いみ)するものから、エンコ(猿(さる))、カウソ(川獺(かわうそ))、ガメ(亀(かめ))など、動物(どうぶつ)の名(な)があてられたもの、また、水(みず)の霊(れい)をさすミズチ、メドチを呼称(こしょう)とする地域(ちいき)もあり、もとは水神(すいじん)の童子(どうじ)であったものが、妖怪(ようかい)になったと考(かんが)えられています。
 河童(かっぱ)にまつわる話(はなし)は、全国(ぜんこく)にのこっていて、人間(にんげん)に相撲(すもう)の勝負(しょうぶ)をいどんだり、水(みず)の中(なか)に人(ひと)や馬(うま)をひきこんで、肛門(こうもん)から尻玉(しりだま)をぬくなどのイタズラ好(ず)きな性格(せいかく)がつたえられています。
 逆(ぎゃく)に人間(にんげん)につかまって腕(うで)をとられ、そのかわりに秘伝(ひでん)の薬(くすり)をさずけたり、田植(たう)えや田(た)の草(くさ)とりをてつだうなど、河童(かっぱ)の恩(おん)をつたえる話(はなし)もあります。
 また、大工(だいく)がわら人形(にんぎょう)に仕事(しごと)をてつだわせたあと、それを水(みず)にながすと河童(かっぱ)になったという話(はなし)や、鉄(てつ)をきらうという話(はなし)も有名(ゆうめい)です。
 一般的(いっぱんてき)に河童(かっぱ)が活動(かつどう)する時期(じき)は、7月(がつ)の祇園祭前後(ぎおんまつりぜんご)とされ、河童(かっぱ)の好物(こうぶつ)のキュウリなどをそなえてまつり、水難(すいなん)のないことをいのる地域(ちいき)もあるそうです。

 カッパが登場(とうじょう)する、主(おも)な昔話(むかしばなし)

カッパのねんぐ
カッパのきず薬(ぐすり)
カッパの雨(あま)ごい


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