小学生童話 日本昔話の用語集
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(おに)ババ・やまんば

鬼ババ・やまんば

 やまんば(→やまうば)とは、山(やま)にすむ女(おんな)の妖怪(ようかい)で、背が高(せがたか)く、するどい目(め)と耳(みみ)までさけた口(くち)をもち、疾風(しっぷう)のように山(やま)をかけまわり、人(ひと)や動物(どうぶつ)を食(た)べる、おそろしい老婆(ろうば)です。
 いっぽう、人間(にんげん)にだまされて石(せき)ひつにとじこめられたり、釜(かま)の中(なか)で焼(や)き殺(ころ)されるといったそそっかしい面(めん)や、気に入(きにい)った人間(にんげん)に富(とみ)をさずける、産婆(さんば)がうまい、結婚(けっこん)の仲人(なこうど)をする、肌(はだ)が白(しろ)くうつくしい姿(すがた)など、おそろしさとは対照的(たいしょうてき)に、人(ひと)に幸福(こうふく)をもたらす、やさしい性格(せいかく)をつたえる話(はなし)もあります。
 本来(ほんらい)は山の神(やまのかみ)につかえる女性(じょせい)であったといわれ、有名(ゆうめい)金太郎(きんたろう)も、あしがら山(やま)のやまんばによってそだてられたとされています。

 鬼(おに)ババ、やまんばが登場(とうじょう)する、主(おも)な昔話(むかしばなし)

ちょうふく山(やま)のやまんば
三枚(さんまい)のお札(ふだ)
山の神(やまのかみ)がくれたおよめさん

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