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ほいくえん・ようちえん の えどこばなし
ねこ の な
こどもたちが あつまって おしゃべりを しています。
「このあいだ ねこを もらったけど なまえが まだ ないんだ。 ほかのねこに まけないような つよいなまえを つけようと おもうんだけど なんていうなまえが いいだろう」
「そりゃあ あおぞらと つけると いいよ。 あおぞらは おおきくて きもちが いいからね」
「いやいや あおぞらは くもには かなわないよ。 だから くもと つけなよ」
「それでも くもは かぜには かなわないよ。 かぜに ふきとばされて しまうよ」
「それじゃあ かぜと つけようか」
「いや だめだ。 かぜは いえのかべには かなわないよ。 いえのかべは かぜを とおさないもの」
「ほんとだね では かべと つけよう」
「いや かべも ねずみに かじられて あなが あくよ」
「そんなら ねずみに しよう」
「いやいや ねずみも ねこには かなわない」
「なるほど。 いっそのこと ねこと いうなに しておこう」
「そうだね それがいいよ」
おしまい
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