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5月27日の小話
飛脚
むかしむかし、江戸で、大火事がありました。
その知らせを持って、飛脚(ひきゃく→手紙などをはこぶ、むかしの郵便屋さん →詳細)が、東海道(とうかいどう→東京から京都へつながる道)を走りぬけてゆきます。
大阪では、大水(おおみず→水害)が出て、この知らせを江戸につたえるために、東海道を走ってきます。
とちゅうで、江戸の飛脚と、大阪の飛脚がすれちがうと、「じゅーッ」といって、湯気とともに、ふたりとも消えてしまいました。
おしまい