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1ねんせいのにほんみんわ
サルの うめたつぼ
とやまけん の みんわ
むかしむかし、 あるむらの やまに 1ぴきの サルがいて、 いとを つむいでいる おんなのひとに イタズラばかり していました。
ある よるのこと、 このサルが いつものように イタズラをしようと 1けんのいえに はいり、 しょうじの あなから いえのなかを のぞいたところ、 サルにきづいた おんなのひとが もっていた ぬいばりで サルのめを つきました。
「ウキィィィィー!」
ひめいを あげて やまに もどったサルは、 いしゃに かよって なんとか めをなおしましたが、 それからは こころをいれかえて むらのひとに くすりをうったり さかなをうったりして よろこばれました。
こうして もうけたたいきんを、 そっくり ちゃいろのおおつぼに いれると、
《やまに かねをいれた つぼをうめた。 つぼを みつけたものに、 おかねをやる。 サルより》
と、 たてふだを たてたので むらは おおさわぎです。
われも われもと やまに はいり、 くさを かりとって つぼを さがしました。
そのおかげで ほしくさが やまづみにされ、 たはたが ふえて、 むらは さかえたと いうことです。
そして そのつぼは、 まだ うまったままだと つたえられて いるのです。
おしまい
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