きょうの江戸小話
童話集 > 小話 > 2月

2月8日の小話

まぬけな文吉

まぬけな文吉

 だんなのいいつけで、文吉(もんきち)が、小川に、竹ざおをあらいに行きました。
 ところが、いつまでたっても帰って来ません。
 だんなが気にして、ようすを見に行きますと、文吉が、竹ざおを川にうかべて、手もとの方ばかりあらっています。
「文吉! いつまで同じところをあらっているのだ! 先の方はすすだらけではないか! 手もとの方ばかりあらっていないで、先の方もあらうのだ!」
 見かねて、だんなが、しかりつけました。
 とたんに、文吉は、どぎまぎしながら、
「でも、だんなさま。あのあたりはとても深いので、中に入っていくのはむりでございます」

おしまい

きょうの「366日への旅」
記念日検索
きょうは何の日?
誕生花検索
きょうの誕生花
誕生日検索
きょうの誕生日
福娘童話集
きょうの世界昔話
福娘童話集
きょうの日本昔話
福娘童話集
きょうのイソップ童話

今月一覧へ トップへ