イラスト00 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 むかしむかし、一休さん(いっきゅうさん)と言う、とんちで評判の小僧さんがいました。 イラスト01 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 お寺の檀家(だんか)に、碁(ご)が大好きなご隠居(いんきょ)がいるのですが、 寺廟个施主裡肚,有個當好打棋子个居士。イラスト02 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 近頃そのご隠居が毎晩お寺にやって来て、和尚(おしょう)さんと夜遅くまで碁をうっていました。 イラスト03 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 朝の早い小僧たちは、ねむくてかないません。 該兜細沙彌當毋著想睡目。イラスト04 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「何とかして、ご隠居が来ない様にしないと」 「愛仰般做,居士正毋會來。」イラスト05 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 一休さんは色々と考えましたが、下手ないたずらをすると和尚さんにしかられるので、なかなかよい方法が浮かびません。 イラスト06 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 さて、この頃はとても寒いせいか、ご隠居は、けものの皮で出来たそでなしをはおっています。 可能係因為天氣當冷,居士𠖄一領獸皮做个裌仔。イラスト07 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 それを見た一休さんに、ある名案が浮かびました。 (そうだ、いい事がある) (係哪,好計謀。) イラスト08 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 次の日、一休さんはお寺の門に、こんな張り紙をしました。 第二日,一休先生在廟个大門貼了一張告示。イラスト09 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 《けものの皮は、入るべからず》 《獸皮禁止進入》 ご隠居は、この張り紙を見て、 居士看著這張告示, イラスト10 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「なに?けものの皮は、入るべからずだと。けものの皮とは、わしの事か。 「麼个?獸皮,做毋得落去。野皮个事,毋係講𠊎嘎?」・・・ははーん、これは一休のやつが、碁のじゃまをするつもりで書いたのだな。・・・さて、どうするか?」 ...haha~n,這係一休該個漦仔,打算阻擋打棋子正寫个哪。...該,仰般好哪?」 イラスト11 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 しばらく考えたご隠居は、すぐに平気な顔で門をくぐりました。 居士考慮一下,黏時詐戇詐戇潛入大門。イラスト12 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 すると一休さんが、
イラスト13 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 しかし、このお寺には、けものの皮をはった、たいこが置いてあるではないか。
ご隠居は一休さんをやり込めたつもりでしたが、一休さんの方が一枚上手です。 居士先生想駁贏一休先生,毋過一休先生還較會詏。 イラスト14 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「その通り。しかしお寺のたいこは、罪(つみ)つぐないに、毎日ばちでドンドン叩かれています。 「講著盡好。但係,寺廟个大鼓為著贖罪。逐日分人用鼓槌dundun滾捶,イラスト15 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 ですからご隠居さまも、同じ様に叩かねばなりません。それっ!」
イラスト16 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 ご隠居は頭を抱えると、あわてて家へと逃げ帰りました。 居士先生揇等頭那,慌慌張張瀉轉屋下。
おしまい |
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