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福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060

第 37話
(日本民間故事 037)
駒が池

駒が池 (健全普通話版)
駒池

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ひろりん

むかしむかし、笹山(ささやま)のふもとに駒が池という池があり、このあたりに一軒の貧しい百姓家がありました。
在很久很久以前、於笹山山腳、就一處小池是叫做駒池、駒池的附近住著的是一戶貧困的百姓。

あるとき娘の縁談が決まって、祝いを開くことになったのですが、貧しいので料理を盛る器も膳もありません。
等這戶人家的女兒是來到了談婚論嫁的那一天、相關事宜準備就緒、大喜日子也就要來了、可就是因為貧窮的緣故、這家中用於宴請賓客的食器碗筷竟然都是拿不出這樣。

どうしたものかと考えながら畑仕事を終えて帰る途中、百姓は池のそばを通りかかりました。
為了解決這個懊惱的難題、幹完農活的老父親回家途中就一直想呀想、待通過了這駒池邊上之時。

何げなく岸辺の岩に腰かけて休んでいましたが、やがて百姓は池の水を見ながらこんなことをつぶやきました。
哪知道就是想要歇息一陣的在池邊的一塊石頭之上把屁股一坐下吧、看向了水池的老父親是不經集的朝著水面訴起了這心中的苦。

「どこぞに、膳と椀を貸してくれるところはねえのか」
我要去甚麼地方才能借到碗筷以及配套的這些個玩意兒呀。

すると、どうでしょう。
也就是這麼的一個訴苦吧。

池の水がざわざわ妙な音をたて始めたので、ふと顔を上げてみると、とてもきれいな椀や器がプカリプカリと浮かび上がってくるではありませんか。
池中的水面此時竟然是發出了奇異聲響開始鬧騰、不一會兒呀、老父親再定睛一看、水面上這不碗筷為甚麼的已經是給你整整齊齊的浮了上來嗎。

こうして無事に、百姓の家では祝いの宴をもよおし、娘にも恥ずかしい思いをさせずに済んだのです。
就這樣呀、這戶家庭是如期辦好了一場婚宴、期間也沒有讓自己女兒是出了洋相就是說丟人啥的。

その後、百姓は借りた膳椀を池に返して、お礼の赤飯を供えたのです。
在那之後、老父親又是回到了池邊、並對人家借給自己的碗筷是進行了歸還、為表示感激還在碗裡頭是盛上了紅豆飯作為謝禮這樣呢。

こんな事があってからというもの、どこかの家で膳椀が必要になると、ここの池に借りにくるようになったのです。
也就是在這個事情發生了之後吧、以後無論就是村裡面的哪戶人家、一有需要若是缺少這辦事的碗筷之際、那就都是會來到這池邊給借上一借、以應當務之急。

《いついつに、何人分を貸して下され》
於需要碗筷的時間、於需要人數的幾份。

と、紙に書いて池に頼めば、次の朝、きちんと人数分の膳椀がそろっているのです。
只要是用以上的格式寫在紙上、拜託池塘、那麼第二天一早、幾分人的碗筷數量人家也就會幫你湊齊這樣。

ところがあるとき、ここの村の庄屋が十人前の椀を借りたのに、数をごまかして五人分を返したのです。
可就是有一天村子裡有人是幹了這樣的一件事、就是村子的里長大老爺他家是借了十套的碗筷、可用完還回去給人家的時候卻耍了小聰明只退還了五套這樣。

すると次の日、池が急にあふれ出して、庄屋の広い田や畑をあっという間に流してしまいました。
這就第二天呀、池子裡面是動靜立馬就來了、放了大水、大老爺的家的良田萬畝是頃刻之間全部都給泡水淹沒了。

そのとき、池の中から一頭の駒(こま→小さい馬)が飛び出して空をかけるのを見たという者がいたのです。
事情發生之時、有人聲稱當時的池中有看見了一隻小馬駒是自池中一躍而起、衝上了天際。

駒は向こうの山へ行ったきり、二度と池にはもどって来ませんでした。
小馬駒上天之後是朝著迎面的大山之中飛去、然後是再也沒有回來到池塘中過了。

それ以来、いくら頼んでも、池は膳も椀も貸してはくれなかったのです。
也就正是發生了這樣的一件事、在那之後村民無論是去到了池塘如何的請求、但都是再不見有人應聲、碗筷甚麼的想當然的也就是不見著落咯。

こんな事があってから、この池は『駒が池』と呼ばれるようになりました。
此事過後、當地人就管這個小池是叫它“駒池”了。

それから、駒のかけて行った山には、『駒が岳』という名がついたのです。
而那座給小馬駒奔去的大山、大家則是喚其為“駒岳”。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

駒が池
駒池

むかしむかし、笹山(ささやま)のふもとに駒が池という池があり、このあたりに一軒の貧しい百姓家がありました。
到好久以前這笹山踋下就一條駒池、池子邊上就一條破茅草屋起到的。

あるとき娘の縁談が決まって、祝いを開くことになったのですが、貧しいので料理を盛る器も膳もありません。
這屋有個小女、等也差不多大就聯繫講親、人也不嫌自己屋窮、事情定好了之後結婚當天擺酒又成了問題、畢竟屋裡一個碗碟都拿不出來、到時候幹酒都㫘得杯子裝啊。

どうしたものかと考えながら畑仕事を終えて帰る途中、百姓は池のそばを通りかかりました。
老頭這就心焦、想幫這事全了、但又無從下手、這就來回渡步、等幫田犁完過路池子。

何げなく岸辺の岩に腰かけて休んでいましたが、やがて百姓は池の水を見ながらこんなことをつぶやきました。
看到有塊大嵒頭、坐落來慢慢想、這就對到池水吐露了。

「どこぞに、膳と椀を貸してくれるところはねえのか」
講要是哪個可以借我一桌酒席就好了。

すると、どうでしょう。
這就不可思議。

池の水がざわざわ妙な音をたて始めたので、ふと顔を上げてみると、とてもきれいな椀や器がプカリプカリと浮かび上がってくるではありませんか。
只見池水韻出玄妙之音、老頭定睛細觀、看到水面上浮出鍋碗瓢盆了。

こうして無事に、百姓の家では祝いの宴をもよおし、娘にも恥ずかしい思いをさせずに済んだのです。
好傢伙啦、這就結婚當天也㫘讓自己女羞愧、好生幫喜事辦了。

その後、百姓は借りた膳椀を池に返して、お礼の赤飯を供えたのです。
而後老頭也是如實返還了別個的吃飯傢伙、至於回禮的紅豆飯也是預留到碗中。

こんな事があってからというもの、どこかの家で膳椀が必要になると、ここの池に借りにくるようになったのです。
後面這事一傳、當時大家都窮、這東西需要的人其實不少、也是講結婚的時候應個急、問這池裡神明討個法度。

《いついつに、何人分を貸して下され》
と、紙に書いて池に頼めば、次の朝、きちんと人数分の膳椀がそろっているのです。
求的人多、池子還是不拘謹、照樣去幫、你寫張條子講要幾套、別個準備好第二天一早就打包跟你浮上來了。

ところがあるとき、ここの村の庄屋が十人前の椀を借りたのに、数をごまかして五人分を返したのです。
但是有天村裡知事也就去要碗啦、先不講別個缺不缺、反正自己也要講親、便宜不去佔那就是吃虧、這人過又摳、借你個十套還有五套幫你謀了不退了。

すると次の日、池が急にあふれ出して、庄屋の広い田や畑をあっという間に流してしまいました。
池底下這一下就發火了、連爹東西也敢謀、第二天一早等大家發現的時候、村官的農田菜地全著水泡了。

そのとき、池の中から一頭の駒(こま→小さい馬)が飛び出して空をかけるのを見たという者がいたのです。
而這時池子串出一匹小馬、就看別個往天上一飛。

駒は向こうの山へ行ったきり、二度と池にはもどって来ませんでした。
上到山上去了、而這池水看到也是失了玄妙。

それ以来、いくら頼んでも、池は膳も椀も貸してはくれなかったのです。
後面還是有窮人過來求、但是都已經被人玩爛啦、別個家都搬了、這東西也是不得跟你出來了。

こんな事があってから、この池は『駒が池』と呼ばれるようになりました。
馬雖然走了、但以後莫興還是得來、駒池這名字起到還是幫池子跟小馬兒預留到的。

それから、駒のかけて行った山には、『駒が岳』という名がついたのです。
而池子上面這馬兒飛上去的大山大家則是幫它喊成駒岳了。

おしまい
结束

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