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福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060

第 42話
(日本民間故事 042)
黄金のつぼ

黄金のつぼ (健全普通話版)
黃金壺

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、梅が枝(うめがえ)という女の人がいて、平家の武士の梶原景季(かじはらのかげすえ)と一緒に、旅をしていました。
在很久很久以前、一位叫做梅枝的女子、與一名身為平家武士的梶原景季一起是奔波於一場旅途之中。

途中で路銀(ろぎん→旅費)が少なくなって宿賃も払えず、ほとほと困り果ててしまいました。
可行至中途卻是因為身上盤纏不夠的緣故、這下可好、是連旅店的這個住宿費都給人是拖欠了起來、走投無路了。

そのとき梅が枝は、ふと、釣り鐘のたましいをなぐさめて、お金持ちになった人たちの話を思い出しました。
此時的梅枝呢她就想起了一個故事、故事裡面的主人公因為告慰了大吊鐘之靈、最後是成為了有錢人的一個故事。

それは、こんな話しです。
這個故事呢、它是這樣的。

あるお寺に、それはそれは響きのよい鐘がありました。
有一個寺廟呀、它裡面呢就有一口聲色是十分優美的大吊鐘。

どうしたことか、その鐘が沼の底に沈んでしまったのです。
可不知道因為何種緣故、最後這口大鐘是給沈入了水底。

それで、村の人たちは、
就是這樣事情發生了之後呢、附近的村民們就都呀。

(もう、あの鐘の音を聞くことが出来んのか)
(天啦天啦、難道那口優美的鐘聲以後大家是都再也聽不到了嗎)

と、悲しんでいました。
如此是陷入了一陣陣的悲傷呀。

そして、
然後呢、又是。

(沈んだ鐘も、さぞ無念だろう)
(大鐘它給沈入了水底、想必其內心也是淒涼萬分呀)

と、鐘のかわりになるものを打ち壊して、その音を沈んだ鐘に聞かせては、なぐさめていたのです。
我們來告慰這口大鐘它的在天之靈吧、找來是能夠代替大鐘的東西、然後把它敲打到壞掉為止、讓水底的大鐘聽見這個聲音安息。

こうしたやさしい心が沼の鐘に通じて、貧しかった村の人たちは、それからお金持ちになったというのです。
也就是這樣的一份溫柔、傳達給了水底的大鐘、本是貧困的村子、一下子是走起了運迎來了一場富貴、人家一個個都是成為了有錢人。

梅が枝は、この話しを思い出して、
而此時的梅枝、她就是想起了這樣的一個故事啦。

(何か鐘のかわりに、打ち壊す物はないかしら?)
(難道就是沒有個甚麼能代替大鐘一直敲呀敲、然後敲到壞掉的東西嗎?)

と、しばらく考えていましたが、
人家這就也是稍微想了那麼個一陣子呀。

「ああ、そうそう」
對呀對呀、還可以這樣呢。

つぶやいて立ちあがると、しょうじを開けて縁側に出ました。
自言自語嘀咕著的梅枝一下是站起來了身、拉開了紙門來到了屋外的走廊上了。

そしてすたすたと歩いていって、かわや(→トイレ)の側にあった手水(ちょうず→手洗い)ばちをとりあげたのです。
然後就又是溜達了幾步吧、一下子就是來到這廁所邊上的洗手台上來了、把這個大傢伙一提起來之後呀。

とりあげると、その手水ばちを、
總之就是拿起來了、然後再把這玩意。

チンカンチンカン
哐當哐當哐當哐當。

と、たたきつづけて、大きな声で、
拍打起來啦、一邊打呢一邊說。

「黄金、三両くださいまし!」
黃金三兩、快給我黃金三兩!

と、叫ぶと、下の石に打ちつけて、
說著這話的時候梅枝就又是丟下洗手台對著下面的巨石一砸。

ガシャーン!
噼啪!

と、たたき割ってしまいました。
好傢伙、洗手台直接給你幹碎變兩半咯。

その音を聞いて、同じ宿に泊まっていた一人の客が出てきました。
聽到了外面的這一聲巨響、同為住宿旅店的一位客人也是給驚醒急忙的出門查看了。

「もし。さっきから、手水ばちをしきりにたたいておられたが、にわかに大声を出して、割ってしまわれるとは、何かわけでもございますか?」
這這這、從剛才開始你就有瘋狂的拍打著洗手台、然後又是猛然大聲一叫的把洗手台是有砸爛了、這其中它莫不是有個甚麼特別的理由在嗎?

そこで梅が枝は、路銀に困っていることを打ち明けました。
給其他客人這麼一問、梅枝只是吐實、把自己路上缺少盤纏的這一切是全部全部的說明了。

すると客は、思いつめた願いに心を動かされて、
客人就想這人人家有難、不得已才為之呀、體諒了人之心。

「なるほど、さようなことでござりましたか」
原來如此、是這樣的一個事情呀。

と、願い通りの三両を、梅が枝にくれたのです。
說完後客人竟然是大發慈悲的就賞賜給了梅枝三兩這樣。

さて、この話しが広まって、
而很快、就這樣的一個事情發生是在大街小巷猛傳。

「梅が枝さんに、あやかりたい」
我也要是能有人家梅枝那麼好的運氣那該是多好呀。

と、あちこちで梅が枝のうわさが持ちきりです。
這裡哪裡呢、就都是像這樣的議論起了走運的梅枝。

ところで大井川(おおいがわ)のそばに、一人の百姓がいました。
現在就說說事情傳呀傳、這大井川的旁邊他就住有一位老百姓。

百姓といっても、この男は田も畑も作りません。
可這人家都說這農民面朝黃土背朝天的、但這名男子它是不耕莊稼地、不澆菜園子。

毎日、ぶらぶらと遊び歩いてばかりいました。
每天呢、怎麼舒服怎麼來的、就是這裡那裡的風流快活呢。

そのため、いまでは田も畑も売って、すっからんです。
就是人家這樣的一個素性、所以說呀、哪還有甚麼農田菜園呀、都給他是全部賣光光、毛都不剩咯。

「ああ、金がほしい」
誒呀誒呀、我好想要錢啊。

と、毎晩、つぶやいていましたが、ちょうどそのころ、梅が枝のうわさを聞いたのです。
每天晚上這就夜不能寐、是想錢想錢再想錢、剛好就是這麼的一個時期吧、人家也是聽聞了這梅枝的傳聞了。

「こりゃあ、いいことを聞いたぞ」
誒呀誒呀、真不錯、聽到了一個好好好好消息呢。

男はさっそく、ねんどをこねて手水ばちを作ると、
男子自己也是異想天開的、做起了手藝活打造起一個洗手台來啦。

「ほしいわ、ほしいわ。黄金三両」
我想要錢、請給我錢、黃金三兩。

と、何度も何度もわめいたあげく、そのねんどのはちを、石にぶつけてたたき割ったのです。
幾次這樣呼喚了之後呀、最後又是那個由粘土燒製成的洗手台被男子是一下子的砸到了塊石頭上、碎了。

すると、はちがくだけちった地面から、スーと、まっ白な着物を着た女の神さまが現れたのです。
結果還就真別說呀、滿是碎片的地面上、冒煙似的給男子化出了位全身穿著白紗的女神。

その両手には、ふたをしたつぼを大事そうに持っています。
然後人家女神手裡捧著的呢、那就是一個小心翼翼抱著的封蓋大壺。

女の神さまは、にっこりわらうと、すずをふるような声で男に言いました。
女神剛一出面即就是臉上笑眯眯、用著那個帶有魔力一般的聲音又是對著男子說道了。

「あなたの願いが、あんまり一生懸命なので、わたくしもだまっているわけにはまいりませぬ。それで、せめてこの黄金なりとさしあげたく、ここに持参いたしました。では、どうぞ」
你渴望獲取財富的這個念頭實在是太過於劇烈與強大、因為你是努力的一心追逐、這份思戀既然已經傳達到我的心中、那我也就不能是置之不理的坐視不管了。

ふたをしたつぼを男に手渡すと、女の神さまは安心したように、地面の中へ消えていったのです。
女神這就安心的是把自己手上的寶壺一遞交與男子、完事、縮了地後消失了。

「うむ、これは、なかなかの物だ」
嗚哇、這肯定就是個天大的好寶貝呀。

男は、ずっしりと重いつばを持って、
男子是好好的抱穩起了手中的這個沈甸甸的大壺。

「女房、喜べ。黄金のつばが手にはいったぞ」
老婆老婆、出好事啦、我搞了一個黃金的寶壺。

男は大きな声でよびながら、つばをしっかり持って家の中へはいってきました。
男子大聲的是到那裡呼叫起了自己老婆快過來看、然後呢、小心翼翼的把是寶壺給抬入了自己的家中。

すると女房が、台所からとんできて、
這時的老婆就是飛快的從廚房裡迎了過來呀。

「しーっ。声が大きいよ」
噓、聲音太大啦、小點聲。

だれにも聞かれないようにと、手まねをします。
就是為了怕個甚麼隔牆有耳樹大招風、都開始不敢說話用起了這手勢交流了。

(うん、うん)
(知道啦、知道啦。)

と、男はうなずいて、女房の前に大事なつばを差し出しました。
男子很是理解妻子意思的把頭一點、把寶壺最後也是放在了妻子的腳下身前。

にっこり笑った女房が、つぼのふたをとって見ると、中には黄金色のうんちが、つぼいっぱいに入っていたということです。
此時的妻子就是臉上笑的很開心開心呀、超級期待的這種、然後呢、就是這寶壺開蓋、看見了啥呀、直接說結果、就是這滿滿的屎尿糞便是灌一壺。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

黄金のつぼ
黃金壺

むかしむかし、梅が枝(うめがえ)という女の人がいて、平家の武士の梶原景季(かじはらのかげすえ)と一緒に、旅をしていました。
到好久以前一條喊梶原景季的武士開始浪蹟、隨他一起的還有一條女、別個名字是梅枝。

途中で路銀(ろぎん→旅費)が少なくなって宿賃も払えず、ほとほと困り果ててしまいました。
不曉得怎麼就一下搞得好落魄、兩傢伙到奔波途中、就連住旅館的安生費都㫘得、現在的帳還是賒的。

そのとき梅が枝は、ふと、釣り鐘のたましいをなぐさめて、お金持ちになった人たちの話を思い出しました。
梅枝這個時候就想搞錢、她想起了小時候聽過的故事、都是鹹魚翻身諸如此類、甚麼救小動物報恩跟你爆金幣啊。

それは、こんな話しです。
而梅枝這次想到的小動物是廟裡面的吊鐘。

あるお寺に、それはそれは響きのよい鐘がありました。
這就講一條廟一條鐘、和尚就敲鐘、這聲音就特別的悅耳。

どうしたことか、その鐘が沼の底に沈んでしまったのです。
哪曉得後面不曉得搞甚麼卵、吊鐘被沈到沼澤的泥潭裡面去了。

それで、村の人たちは、
(もう、あの鐘の音を聞くことが出来んのか)
と、悲しんでいました。
そして、
全村也不曉得是甚麼經、五子哭墳、對到這條吊鐘就像哭爹一樣的哭、跟死了親媽一樣、講這以後都聽不到這條鐘聲啦。

(沈んだ鐘も、さぞ無念だろう)
甚至村民心裡認為這條吊鐘這樣子肯定是自己也不甘願。

と、鐘のかわりになるものを打ち壊して、その音を沈んだ鐘に聞かせては、なぐさめていたのです。
就天天取條鍋碗瓢盆到那裡敲、模仿吊鐘已經發不出了的聲、一直到幫鍋子敲通眼為止、這才放手、為了就是讓沈入到泥潭裡面的大鐘聽到可以安息。

こうしたやさしい心が沼の鐘に通じて、貧しかった村の人たちは、それからお金持ちになったというのです。
後面還就真的鐘靈現形、賜了貧窮的村人一場富貴。

梅が枝は、この話しを思い出して、
梅枝也就想起這條故事啦。

(何か鐘のかわりに、打ち壊す物はないかしら?)
と、しばらく考えていましたが、
「ああ、そうそう」
這就想有個甚麼可以讓自己敲下子的東西吧啦。
有了!


つぶやいて立ちあがると、しょうじを開けて縁側に出ました。
梅枝起了身、幫門一拉、開始發財大業了。

そしてすたすたと歩いていって、かわや(→トイレ)の側にあった手水(ちょうず→手洗い)ばちをとりあげたのです。
走走走、人到廁所了。

とりあげると、その手水ばちを、
チンカンチンカン
と、たたきつづけて、大きな声で、
這裡過就有條石池的洗手台、水反正是裝到的、供人洗手、梅枝這就像是打鼓一樣的開始拆池子了。

「黄金、三両くださいまし!」
金幣!跟我爆金幣啊!

と、叫ぶと、下の石に打ちつけて、
ガシャーン!
人這就趁到勢頭、瘋狂捶打這石池。

と、たたき割ってしまいました。
這就聽到聲音一響、好傢伙、那麼一條供人洗手的石洗手台斷裂了。

その音を聞いて、同じ宿に泊まっていた一人の客が出てきました。
聽到這轟然倒塌的一聲、一家旅館的另一個客人醒了、人下床跑出來一看。

「もし。さっきから、手水ばちをしきりにたたいておられたが、にわかに大声を出して、割ってしまわれるとは、何かわけでもございますか?」
講你這大半夜的不睡覺到這裡拆洗手台是甚麼案哦?我還聽到你邊拆邊叫啊?

そこで梅が枝は、路銀に困っていることを打ち明けました。
梅枝這也開始講明事由了。

すると客は、思いつめた願いに心を動かされて、
「なるほど、さようなことでござりましたか」
と、願い通りの三両を、梅が枝にくれたのです。
別個人聽完後這也開始動之以情、也是講資助了三兩金的路費梅枝手裡面一塞。

さて、この話しが広まって、
「梅が枝さんに、あやかりたい」
と、あちこちで梅が枝のうわさが持ちきりです。
但巧的是這天晚上就梅枝和客人兩人、不曉得為甚麼一下這事得傳開的、分分鐘是一條街都曉得了、一下也是淪為美談。

ところで大井川(おおいがわ)のそばに、一人の百姓がいました。
這就講這事傳到了大井川一條農民耳朵裡面。

百姓といっても、この男は田も畑も作りません。
雖然是農民、但是別個不下地。

毎日、ぶらぶらと遊び歩いてばかりいました。
每天就到處這裡那裡混日子、玩。

そのため、いまでは田も畑も売って、すっからんです。
「ああ、金がほしい」
反正田也不種、乾脆直接賣了換錢、後面田乾了、錢也玩完了、這人就一下稀爛、也開始想這要怎麼去搞錢了。

と、毎晩、つぶやいていましたが、ちょうどそのころ、梅が枝のうわさを聞いたのです。
「こりゃあ、いいことを聞いたぞ」
剛好這個時候別個梅枝拍石爆金幣的事讓這傢伙曉得了。

男はさっそく、ねんどをこねて手水ばちを作ると、
好傢伙!我也來。

「ほしいわ、ほしいわ。黄金三両」
畢竟三兩黃金啦。

と、何度も何度もわめいたあげく、そのねんどのはちを、石にぶつけてたたき割ったのです。
男的這就開始舉起了自己作的粘土手盆、大聲一䛥、對到嵒頭又是一掗、好傢伙啦、稀爛。

すると、はちがくだけちった地面から、スーと、まっ白な着物を着た女の神さまが現れたのです。
這就遍地碎塊、不一陣、碎泥上面一條白衣女過現身了、一看就是條甚麼神仙。

その両手には、ふたをしたつぼを大事そうに持っています。
別個手上還跟你抱條寶壺。

女の神さまは、にっこりわらうと、すずをふるような声で男に言いました。
笑上又是一陣淺笑、這就開始對到男的宣導了。

「あなたの願いが、あんまり一生懸命なので、わたくしもだまっているわけにはまいりませぬ。それで、せめてこの黄金なりとさしあげたく、ここに持参いたしました。では、どうぞ」
具體就是講男的作的好啦、自己要嘉獎啦、要別個收到這條金壺、裡面全都黃金。

ふたをしたつぼを男に手渡すと、女の神さまは安心したように、地面の中へ消えていったのです。
這就男的幫壺一接手、女神也是就那麼不見了去、像是完成了自己任務一般、還有點滿足。

「うむ、これは、なかなかの物だ」
男は、ずっしりと重いつばを持って、
男的壺一上手、就只感這傢伙是真的好沈。

「女房、喜べ。黄金のつばが手にはいったぞ」
到屋、第一件事就是先跟堂客邀功、講自己發大財了。

男は大きな声でよびながら、つばをしっかり持って家の中へはいってきました。
すると女房が、台所からとんできて、
「しーっ。声が大きいよ」
這就堂客從廚房往外面走出來、看到自己男的手裡抱這條大條壺、也是馬上懂了、喊男人千萬小聲、這事不要聲張啦。

だれにも聞かれないようにと、手まねをします。
(うん、うん)
と、男はうなずいて、女房の前に大事なつばを差し出しました。
男的也是馬上會了意、一下不那麼激動了、開始鎮定落來、門窗一緊、幫壺往堂客面前一攡。

にっこり笑った女房が、つぼのふたをとって見ると、中には黄金色のうんちが、つぼいっぱいに入っていたということです。
只見女人面上是一陣陰笑、帶到激動的心情開蓋了、這好傢伙一開、哪曉得裡面是黃色的稀屎跟你裝滿了。

おしまい
结束

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