福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060
第 51話
(日本民間故事 051)
お稲荷さんにかりたノコギリ (健全普通話版)
稻荷借鋸
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、総理大臣(そうりだいじん)をつとめた松方正義(まつかたまさよし)は、政治家をやめてから鎌倉(かまくら)に別荘(べっそう)をたてました。
在很久很久以前、擔任總理大臣的松方正義、在結束了自己的政治生涯之後是來到了這鎌倉建起了別墅把隱居的日子給過了起來。
となりの林の中には、古いお稲荷(いなり)さんの社(やしろ)がありました。
而就是自家屋子邊上的一處林子、這呢、是有一處年代久遠的古老稻荷神社呢。
別荘をたてた当時はたくさんならんでいたお稲荷さんの赤い鳥居(とりい)も、今ではくさったり、なくなったりして、社もあれはててボロボロです。
就是當時還在搭建別墅之時、也有發現了這個神社呢、看向神社發現當初的那一排排鳥居、早就變成一根根爛木頭全腐朽完咯、而就是神社的本體也就是破破爛爛、如同廢墟。
となりに引っ越してきた正義(まさよし)は、神仏をうやまう気持ちや神社に対する礼儀(れいぎ)から、その社を修復(しゅうふく)してお供(そな)えもしていました。
正義他把就把新家搬來了這裡之後吧、心裡想著還是要恭敬鬼神、畢竟舉頭三尺有神明、一個隨手也就是給人家的稻荷神社給它全部翻新了、重新給供奉祭拜了起來。
一九二三年(大正十二年)九月一日の正午、東京を中心とした関東地方に、とつぜん大地震がおそいました。
現在就來說說於一九二三年九月一日這天正中午、以東京為中心的關東地方、是突然發生了一場大地震。
有名な、関東大震災です。
也就是那場有名的關東大地震。
鎌倉の正義の別荘もくずれてしまい、正義は逃げるまもなく頭の上から落ちてきた太い柱の下じきになって足をはさまれ、身動きがとれなくなってしまいました。
這一震呢、就是把正義所在鎌倉的那個別墅也給震垮咯、地震一來正義就慌了、趕快跑、可不幸呀、頭上這時又是一根大柱倒下來一壓、好傢伙、正義的腿這就給柱子是夾著、跑不了啦、身體呢、也是動彈不得。
若い書生(しょせい)さんたちが力をあわせて、正義を助けだそうとしましたが、柱はビクともしません。
還好自己有那麼幾個年輕的書童、大家一起合力、可說實話吧、沒啥用、雖然大家都是想救正義、無奈這柱子大家是一點點都移不動呀。
助けるには柱を切るしか方法がないのですが、あいにくとノコギリがありません。
既然這樣、那現在想要救人只能是切斷柱子了呀、可這時候在那是給你找鋸子去呀。
書生さんの一人がノコギリをさがしに、外へとびだしていきました。
但是找還是要找、一位書童為尋鋸子、是奪門而出。
でも、どこへいったらいいのかわからず、書生さんが家の前でウロウロしていると、となりの林のかげから白いあごひげをたらした背の高い老人が出てきました。
但是人一出了門後也懵神了呀、這鋸子要去甚麼地方找?書童一想這種鬼地方、只能是開始了在家門口著急的打轉、突然呀、就是自打旁邊的樹林裡面、它來人了、人家是一位白鬍子的老爺爺呢、個子高高的這樣。
その老人はなんと、大きなノコギリを背負っているではありませんか。
天啦、也是太巧、就是這位老爺爺的背上為何就是背上了一把大鋸子呢。
書生さんは大喜びで、老人にそのノコギリをかしてほしいとたのむと、老人はだまって背中の大きなノコギリをわたしてくれました。
書童人是大喜過望、對著老人就是表明自己想要問你借借鋸子救救急、老人二話不說的直接就是給自己背上的鋸子給人家交了。
お礼を言った書生さんは、それをかついですぐにくずれた別荘に入り、柱を切って正義を助けだしたのです。
書童連忙感謝、再就是鋸子一提回到了別墅裡面、把壓住主人腿的大柱子一鋸、人總算是得救啦。
そして、借りたノコギリをかえそうと家から出ると、老人の姿はもうどこにもありませんでした。
柱子問題被解決了之後呢、書童這就回去要找那位老人還人家的鋸子呀、可就是再跑的這一趟、是連個人家的人影都沒看到呢。
この話を、病院へ運ばれる途中に聞かされた正義は、
此時的正義還正在被抬在擔架上護送著呢、聽聞了鋸子是這樣的一個方法被書童得手之後。
「これはきっと、おとなりの稲荷の加護(かご)にちがいない。ありがたいことじゃ」
這肯定就是我們旁邊林子稻荷神社給的一個賜福呀、謝謝謝謝、感激不盡感激不盡呀。
と、身を半分起こし、林の中の社にむかってふかく頭をさげました。
正義是自擔架上、垂死病中驚坐起、向著林子的神社方向是給深深的鞠下了一躬。
その後、借りた大きなノコギリは、社の中へきちんとかえしたという事です。
現在再來說說事後談、就是那把大鋸子呀、是給人家畢恭畢敬的送回了原本的神社裡面去了。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
お稲荷さんにかりたノコギリ
救命鋸
むかしむかし、総理大臣(そうりだいじん)をつとめた松方正義(まつかたまさよし)は、政治家をやめてから鎌倉(かまくら)に別荘(べっそう)をたてました。
這就前武士松方退休不作之後選了好地方修起了別墅、開始養老了。
となりの林の中には、古いお稲荷(いなり)さんの社(やしろ)がありました。
剛好旁邊的林子裡面就是條稲荷神社。
別荘をたてた当時はたくさんならんでいたお稲荷さんの赤い鳥居(とりい)も、今ではくさったり、なくなったりして、社もあれはててボロボロです。
這條狐狸廟剛修的時候也還新鮮、但不曉得地方是太偏了還是甚麼鬼、人松方過來修別墅的時候順便一看已經殘敗了、就像條久無人打理的廢墟。
となりに引っ越してきた正義(まさよし)は、神仏をうやまう気持ちや神社に対する礼儀(れいぎ)から、その社を修復(しゅうふく)してお供(そな)えもしていました。
松方反正別墅都修了、自己又有錢、想到這狐狸廟就到自己旁邊啦、順便也就一起修繕了、等於是幫自己屋邊上也搞的有個樣子。
一九二三年(大正十二年)九月一日の正午、東京を中心とした関東地方に、とつぜん大地震がおそいました。
但可惜好景不長啊、房子才剛起好、這地底下的大鰱魚就有動靜了、幾個翻身地上的房子是垮了一些。
有名な、関東大震災です。
正所謂天災人禍。
鎌倉の正義の別荘もくずれてしまい、正義は逃げるまもなく頭の上から落ちてきた太い柱の下じきになって足をはさまれ、身動きがとれなくなってしまいました。
退休養老的老房子就這麼到垮啦 、看到房子開始塌、松方也就只能光顧到奔命去啦、那曉得這一下還㫘跑脫、腿著倒落來的柱子壓到的、卡到踋人一下動不了。
若い書生(しょせい)さんたちが力をあわせて、正義を助けだそうとしましたが、柱はビクともしません。
好到屋裡還有幾個夥計、不然就徹底夾卵、人這就想辦法幫忙移柱啊、也不能講這幾個傢伙不行、可能確實是柱子太重、幾個傢伙也㫘得辦法。
助けるには柱を切るしか方法がないのですが、あいにくとノコギリがありません。
搬不起就取鋸子割、但這一下跟你去哪裡逽工具啦。
書生さんの一人がノコギリをさがしに、外へとびだしていきました。
一條夥計講自己出去馬上借。
でも、どこへいったらいいのかわからず、書生さんが家の前でウロウロしていると、となりの林のかげから白いあごひげをたらした背の高い老人が出てきました。
但本來當初修這別墅的地方就偏、邊上連條人都㫘得、問鬼借去啊?夥計不曉得到底要先去哪裡、就過停到門口打轉轉、這時就一條老杆子從林子裡面過來了。
その老人はなんと、大きなノコギリを背負っているではありませんか。
剛好就巧到別個人背上就一把鋸子背到啦。
書生さんは大喜びで、老人にそのノコギリをかしてほしいとたのむと、老人はだまって背中の大きなノコギリをわたしてくれました。
夥計看到還有這好事、直接就是上去問老杆子討啊、別個這就鋸子一交。
お礼を言った書生さんは、それをかついですぐにくずれた別荘に入り、柱を切って正義を助けだしたのです。
夥計講完感謝、跟到是提到鋸子去鋸大柱了。
そして、借りたノコギリをかえそうと家から出ると、老人の姿はもうどこにもありませんでした。
等事情這一搞完、夥計回去退人鋸子啦、但人老早就不見啦。
この話を、病院へ運ばれる途中に聞かされた正義は、
被夥計救起的松方這就擔架上面被抬到的、正送醫院路上、這消息這就也傳到他這邊來了。
「これはきっと、おとなりの稲荷の加護(かご)にちがいない。ありがたいことじゃ」
人剛撿回一條命、一激動就直呼這是人老狐狸幫自己送鋸子來了、到那裡好感激。
と、身を半分起こし、林の中の社にむかってふかく頭をさげました。
垂死病中驚坐起、對到狐狸廟的位置就是那麼叩首一拜。
その後、借りた大きなノコギリは、社の中へきちんとかえしたという事です。
後面也是講幫這鋸子幫狐狸廟裡面一放、當是幫人還回去了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|