福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060
第 55話
(日本民間故事 055)
泡原(あわら)の長者 (健全普通話版)
泡原大老爺
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、香住谷(かすみだに)の泡原(あわら)というところに、『泡原の長者』と呼ばれる、けちで有名な男が住んでいました。
在很久很久以前、於香住谷的泡原、就有一位被人是稱作“泡原長者”的地主大老爺、人家那可是小氣的有名。
こんな男にも一人のかわいい娘がいて、名を『あやめ』といいます。
這名老爺呢、他是有著一名漂亮可愛的女兒、人家的名字叫做“彩芽”
親とは似ても似つかない、気立てのよい、とても心のやさしい娘でした。
跟大老爺那個愛錢愛的要命又小氣的性格可謂是完全的相反、彩芽的心地善良待人又是十分的和藹可親。
さて、あやめも年頃になり、そろそろ婿をとることになりました。
就說說現在的彩芽也是來到了一個適合婚配的年紀、差不多老爺也是要給自家找來位女婿了呀。
話しはいろいろありましたが、長者が目をつけたのは村の旧家、北村七郎(きたむらひちろう)の次男です。
四處走訪的結果、就是老爺看上了村子裡的一戶名門、對象呢、就是家主北村七郎的次子。
旧家とはいえ、七郎の家はすいぶん貧しかったので、この縁談はさっそくまとまりました。
但雖說七郎家是個名門、但現在早已沒落、和以前相比是窮的響叮當、實屬是攀不起這門親了。
そしてあのけちな長者からはとても考えられないようなたくさんの金が、結納(ゆいのう)として送られてきたのです。
而不知道那位小氣的大老爺心裡的算盤是怎麼的一個打法、竟然是以結納金的形式又給人家七郎的家中是送過去了一筆大錢。
七郎の家では、
七郎這邊。
「こんなたくさんの結納をもらっても、それにつり合うような身仕度はしてやれない」
人家雖說給了我們這麼多的禮錢、即便就是如此、咱們這兩家現在也是差了太多、不合適呀。
と、困っていました。
感覺不妥的為難起來。
ところが長者は、
可大老爺他呢。
「なあに、仕度なんぞ、何もいらんよ。ただ、身体と扇子にいっぱいの土を持ってきてくれたらええ」
你們的顧慮跟難處我懂、無須回禮甚麼的、屆時就只需單單的來一個人就行、沒錢就以轉贈土地的形式象徵式的走個過場、而實際我到時也只會收下你們的一把扇子那麼大的寸土之地。
と、いうのです。
這樣子的說道了。
この返事に七郎の家では、
得知了人家開出的是這樣的一個條件。
「何だか、おかしいぞ」
這事還真是蹊蹺又奇怪呀。
と、思いながらも、やがて二人の祝言が上げられました。
雖然感覺就是哪裡有甚麼地方不對頭、可很快的、兩位新娘新郎的大喜日子也是給迎來了。
さて、あやめと七郎の次男は仲良く暮らしていましたが、そのうちに長者の婿いびりが始まりました。
從此之後、兩人確實的就是和睦的過上一段時間的幸福生活、但就是從一個時間點開始、大老爺逐漸逐漸對著自己的這位女婿是苛刻又苛刻了起來。
最初のうちは、あやめのためと辛抱していた七郎の次男も、ある日とうとうがまんできなくなって、実家に逃げて帰ったのです。
一開始的七郎次子還是可以願意為了彩芽忍受一下平白無故加在自己身上的無妄之災、可隨著老大爺的天天的變本加厲、最後是七郎次子也開始遭不住、乾脆跑自家去了。
ところが長者は、待ってましたといわんばかりに、
可也就是此舉是正中了人家大老爺的下懷、別人等著等著就是期待著這一天呢。
「扇子にいっぱいの土とは、扇子を広げて見て、その中に入る土地の事。七郎の家も田畑も、みんなわしのもんじゃ。あはははははっ」
所謂扇子大小的那片寸土之地、好好的將扇子展開、上面所繪、就是七郎他家的全部田地與家產祖業呀、人家的一切可就都畫在了這扇子裡頭呢、哈哈哈哈哈。
と、勝手な事を言い出したのです。
事情呢、就給這位大老爺自己是自圓其說成為了這樣。
七郎の家は、さっそく役所へ訴え出ましたが、役人はすでに長者に多くのお金をもらっていたので、なんと長者の言い分が認められたのでした。
就因為這事一出、七郎家很快也是告官、可人家大老爺早就已經是提前就給你佈好了局、人家官老爺之前收了那麼多錢、現在當然是不能站你七郎這邊啦、直接就是肯定了寸土之地就是大老爺的那個說法。
そんなわけで、七郎の家はつぶれてしまいました。
事情就是這麼一個發展、七郎家現如今是真的徹底垮台、渣都不剩了。
けれど、こんなひどい父親の姿を見て、心やさしいあやめは苦しみました。
而與之對應的是彩芽這邊、心善的彩芽看到了自己的爹竟然會做出這種事、內心也是苦痛萬分。
そして苦しんだ末に、あやめはある夜、近くの池に身を投げてしまったのです。
一時想不開、太過於痛苦接受不了、於當夜的一處水池裡投池輕生了。
これを知った七郎の次男も、かわいそうなあやめのあとを追いました。
當得知到了這個消息之後的七郎次子也是悲痛萬分呀、然後呀、也就是奔赴著人家的後塵去了。
これにはさすがの長者も、ようやく自分が罪深い事をしたことに気づいたのです。
事情是被自己玩到了這種地步、現在的大老爺總算也是開始意識到是自己錯了、自己罪孽深重呀。
そして今までの罪滅ぼしのために、諸国巡拝の旅に出て、二度と帰ってこなかったそうです。
而為了贖這過往之罪、大老爺他是踏上了諸國巡禮的求佛之行、此後再也不曾回來過了。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
泡原(あわら)の長者
頓悟
むかしむかし、香住谷(かすみだに)の泡原(あわら)というところに、『泡原の長者』と呼ばれる、けちで有名な男が住んでいました。
到好久以前、香住谷泡原這地方就有條小氣的卵脬翻天的地主、現在就先喊他泡原地主。
こんな男にも一人のかわいい娘がいて、名を『あやめ』といいます。
地主這就有個嬌貴的女、別個名字喊彩芽。
親とは似ても似つかない、気立てのよい、とても心のやさしい娘でした。
地主人小氣啦、又摳、但是他女卻是跟他反過來的性格。
さて、あやめも年頃になり、そろそろ婿をとることになりました。
等到彩芽人長大也是可以婚配的年紀、地主也過開始聯系了。
話しはいろいろありましたが、長者が目をつけたのは村の旧家、北村七郎(きたむらひちろう)の次男です。
也是講四處奔波、最後能讓自己看上眼的也就是只有北村七郎他屋這村裡面的望族。
旧家とはいえ、七郎の家はすいぶん貧しかったので、この縁談はさっそくまとまりました。
不過雖講七郎他屋確實是有來曆、但到了現在這輩也是沒落的差不多了、也就一個名頭到、是窮了卵脬翻天。
そしてあのけちな長者からはとても考えられないようなたくさんの金が、結納(ゆいのう)として送られてきたのです。
不過雖講這地主摳、對這塊還是上心、花了大錢幫男的一扶、也是幫這門婚事張羅了、這確實是條意料外的發展。
七郎の家では、
「こんなたくさんの結納をもらっても、それにつり合うような身仕度はしてやれない」
と、困っていました。
ところが長者は、
這就嫁妝到了七郎屋、雖然人地主這麼抬舉人自己、但七郎他屋也瞭解現在自己的情況根本就㫘的這條本事可以攀這門親。
「なあに、仕度なんぞ、何もいらんよ。ただ、身体と扇子にいっぱいの土を持ってきてくれたらええ」
と、いうのです。
この返事に七郎の家では、
而地主這邊也是看穿別個心思、喊別個甚麼都無須準備、回禮就你屋來條人和出寸你屋扇子那麼大塊地就可以了。
「何だか、おかしいぞ」
七郎屋就硬是覺得這事有點咬卵、講不出的怪。
と、思いながらも、やがて二人の祝言が上げられました。
但而後還是赴約、這就這天夫妻對拜啦。
さて、あやめと七郎の次男は仲良く暮らしていましたが、そのうちに長者の婿いびりが始まりました。
一下這兩新婚夫妻就過走一起去了、但這就巧卵的來了、婚鬧這東西自古有之、也不曉得這東西是如何傳到日本去的、但好到別個人早就發現了這東西不對頭、幾百年前就幫你禁乾淨了。
最初のうちは、あやめのためと辛抱していた七郎の次男も、ある日とうとうがまんできなくなって、実家に逃げて帰ったのです。
但故事的時間是婚鬧尚未禁止之前啦、老丈人剛一結完婚就開始變到法子整自己女婿了、這剛開始還能忍、但這一到吃屎喝尿的環節人就不行過跑了。
ところが長者は、待ってましたといわんばかりに、
你跑了正好、老丈人這笑癲了。
「扇子にいっぱいの土とは、扇子を広げて見て、その中に入る土地の事。七郎の家も田畑も、みんなわしのもんじゃ。あはははははっ」
取到人七郎屋的扇子就是一展、裡面的畫繪全是別個屋方圓的土地。
と、勝手な事を言い出したのです。
原來一開始地主就打算的只是謀走別個最後的田地。
七郎の家は、さっそく役所へ訴え出ましたが、役人はすでに長者に多くのお金をもらっていたので、なんと長者の言い分が認められたのでした。
等到地主佔了人土地、七郎屋這邊也是開始告官了、但無賴地主塞別個當官人手上的錢太多、這裁判過就開始一邊倒。
そんなわけで、七郎の家はつぶれてしまいました。
這也過成了壓倒七郎屋最後一根稻草、一代名家也就就此落幕了。
けれど、こんなひどい父親の姿を見て、心やさしいあやめは苦しみました。
彩芽看到自己這條樣子的爹只是覺得心痛。
そして苦しんだ末に、あやめはある夜、近くの池に身を投げてしまったのです。
果先於因、不是惡人作了壞事會得到惡報、而是人會變成這樣子就已經是最大報應了、彩芽痛恨的也許不是自己爹、而是憑甚麼要遭遇這種事的自己、這就過一跳了斷了。
これを知った七郎の次男も、かわいそうなあやめのあとを追いました。
一日之緣、這莫須有的情、不曉得七郎屋的兒是看人太乖、還是也已失了牽掛、竟是尾隨到情死了。
これにはさすがの長者も、ようやく自分が罪深い事をしたことに気づいたのです。
地主得了地缺失了女、當下的瞬間徒感地也失了其價值、明瞭甚麼東西都再也換不回女、一切這就都拋了。
そして今までの罪滅ぼしのために、諸国巡拝の旅に出て、二度と帰ってこなかったそうです。
放過不了自己、也就為不了自己、而這世上也早失了讓自己再能可為的人、這就一下、地主甚麼都不缺了、也甚麼都不剩了、入了空門。
おしまい
结束
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