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福娘童話集 > 日本民間故事 > 061-090

第 76話
(日本民間故事 076)
日田(ひた)どん

日田(ひた)どん (健全普通話版)
日田老大

日本語 ・日本語&中国語

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
力士の折り紙りきし    相撲の折り紙すもう

むかし、日田(ひた)の町に犬蔵永季(おおくらながとし)いう、すもうの強い大男がいました。
在很久以前、於日田町就住著這麼一個是叫為犬蔵永季的相撲力士大猛男。

背たけは六尺六寸(→約二メートル)をこえ、畳一枚もある大石を折りたたむほどの怪力だったそうです。
人家個頭據說是來到了這六尺六寸、以他那強大的臂力竟然是可以把一張榻榻米那種大小的巨石徒手折斷。

みんなからは、『日田どん』と呼ばれていました。
久而久之附近都是敬仰著日田的威名、對其的稱呼這就是改成日田老大了。

その頃、京の都では日本一の力持ちを決める、御前ずもうが行われていました。
於此時、正逢京都要比武挑選出一位日本第一的相撲能手、到時候的決賽呀、是還要在一些個大人物面前進行御前比試呢。

もちろん日田どんも選ばれて、御前ずもうに出ることになったのです。
不出意外的、就是這個預選賽的名額呀、日田老大他也是斬獲了一個資格、也許是有可能去御前的大人物面前去展示自己的雄風咯。

日田どんは大原八幡宮(おおはらはちまんぐう)にお参りをして優勝を祈願(きがん)すると、京都へ向かいました。
這事對於日田老大不容小覷、人家還是特地的先去拜了一遍大原八幡宮、希望神明賜福是能助自己旗開得勝呀、這一趟參拜完畢之後、日田就也是向著京都出發。

ところが日田どんが筑前の国(ちくぜんのくに→福岡県)にさしかかったころ、どこからか美しい娘が現れてこう言いました。
可就是一路與旅途上奔波、等人是來到了這築前國之時吧、一位不知道是從哪裡來的一位美麗姑娘她是擋住了日田去路了。

「そなたの相手は、出雲の国(いずものくに→島根県)の小冠者(こかじゃ)という者なるぞ。小冠者は赤銅の体に、鉄の頭を持っておる。残念だが、とても勝ち目はない」
你這次的對手、人家是出雲的一位叫做小冠者的人物、小冠著的全身脛骨有如銅牆鐵壁、就連人家的腦袋那都是堅如玄鐵、我跟你說實話吧、雖然很遺憾、但你此次前去無一例外的勝算絕對就是零。

日田どんも、小冠者のうわさは聞いていました。
就小冠者這個牛氣轟轟的名號吧、就日田老大他也是確實有耳聞過。

何でも小冠者の母親は強い子を産もうとして毎日砂鉄ばかりを食べていたので、全身が鉄の肌をした小冠者が生まれたというのです。
要說人家小冠者為甚麼這麼強呀、那還要先從他媽懷胎十月他時天天吃這金石玉髓說起、這就導致了這位母親她生下了一位十分了不起的孩子、那就是鐵打的小冠者。

「相手はあの、小冠者か」
我的對手、竟然是那位小冠者嗎。

日田どんが顔色を変えていると、娘はさらにこう言いました。
日田老大他是聞之色變呀、可就是姑娘很快的就又是說到了。

「ですが、恐れることはありません。小冠者の母はあるとき、うっかりウリを食べたことがあるため、小冠者の額には親指の先ほどのやわらかいところがあるのです。そこを狙えば、そなたは勝てるでしょう」
雖然如此、但是你也不必要是過度的惶恐、小冠者的母親是有在懷孕期間不小心吃下去了一個瓜吧、就是這個瓜也是讓小冠者他擁有了一生中唯一的一個弱點、那就是在額頭的眉心之處、有一處大拇指差不多大小的弱點命門、只要你破了人家的這個命門、那麼屆時贏的人也可以是你。

娘はそれだけ言うと、かき消すようにいなくなってしまいました。
姑娘這樣的說完、化煙消散了。

「あの娘は、何者じゃろう? さては、大原八幡のお告げか? とにかく、勝ち目はあるのだ」
那隻姑娘、人家究竟是何許人物呀?還是說、這是參拜了大原八幡大宮後給我的一個啟示嗎?不管如何、瞭解到了個好消息這下我的勝算也是有啦。

日田どんは自信を持って、京都へ足を進めました。
日田老大是帶著自信滿滿的姿態又是京都繼續出發啦。

さていよいよ、日本一が決まるその日、娘の言った通り最後まで勝ち残ったのは日田どんと小冠者でした。
好啦、差不多啦、即將就是要迎來了那個決定誰是日本第一的日子啦、竟然就是如當初的那位姑娘所預料的一樣、淘汰完了一輪論過後留在決戰的最後的竟然還真是日田老大以及小冠者這兩人了。

開始の太鼓が鳴り響くと、小冠者はすごい勢いで突進してきました。
隨著比賽開始的太鼓打響、只見小冠者他是以迅猛的勢頭開始突進了。

日田どんも負けじと押し返しますが、うわさ通り小冠者の体は鉄のように固く、力も牛のように強いのです。
日田老大也是不服輸的迎面去硬接、可傳聞看來是真、人家小冠者畢竟是鋼筋鐵骨、此時的日光老大能夠感覺對手的力道甚至是遠超一頭雄牛所不能及。

「なにくそー!」
可惡!

日田どんはこんしんの力を込めますが、いくら押しても小冠者はびくともしません。
日田老大他也是發起了威、拼命的是使出了渾身解數、用盡了全力在拼搏、但可仍然竟就是還無法撼動人家小冠者分毫。

さすがの日田どんも、危なくなってきました。
即便就是猛如日田老大、在這一秒人家也是感覺到了危機。

そのとき、どこからか白鳥が舞いおりると、日田どんの頭の上をぐるぐるとまい始めたではありませんか。
就是這樣的一個緊要關頭、於天空之中、一隻白天鵝是盤旋在了日田老大的頭頂並開始了一圈圈的飛舞。

(美しい鳥じゃ。まるであの娘のような、・・・そうじゃ!)
(好美麗的天鵝呀、容姿感覺美的就跟之前的那位姑娘一樣、…………對啦!

日田どんは、あの娘の言葉を思い出すと最後の力をふりしぼり、ここぞとばかりに小冠者の額めがけて右手を突き出しました。
日田老大他想起來了、那就是姑娘之前對他說出的最後那番話、日田老大又是榨出了全身心上下的最後一道力、並匯聚於右手手心、朝準小冠者額心的命門全力一轟。

「ウギャーーー!」
哇啊啊啊!

これには小冠者も悲鳴を上げて、よろよろとよろけるとその場に倒れてしまったのです。
只聽小冠者他是發出了嚎叫般的悲鳴、開始晃動著欲墜的身軀、終於是倒下了。

「勝った! 勝ったぞー! 日本一だ!」
贏啦!贏啦!我是日本第一!

こうして日田どんはめでたく日本一となり、その後も四十九歳で死ぬまで一度もすもうで負けたことがなかったそうです。
就這樣日田老大他贏啦、榮獲了日本第一的這個殊榮、不僅如此、一直到日田老大到死的數月裡全部的一共四十九的年頭、無數的挑戰者上門討教、而日田老大他卻是無一敗績。

今でも日田神社では、日田どんが『力士道の神』としてたたえられているそうです。
就即便是到了這今天、於日田神社內中、日田還是被敬重著成為了這“力士道之神”、被人們是恭敬的供奉並信仰著呢。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

日田(ひた)どん
日田太守

むかし、日田(ひた)の町に犬蔵永季(おおくらながとし)いう、すもうの強い大男がいました。
到好久以前的日田街上就有條喊犬蔵永季玩相撲好厲害的人。

背たけは六尺六寸(→約二メートル)をこえ、畳一枚もある大石を折りたたむほどの怪力だったそうです。
別個二米多高、還能跟你徒手碎石、這就不是磚啦。

みんなからは、『日田どん』と呼ばれていました。
街上人這就都以他為傲、戲稱別個這就是日田的太守、跟藩王是一個待遇了。

その頃、京の都では日本一の力持ちを決める、御前ずもうが行われていました。
有天這都城就到舉辦條力士大會、讓有能力的都儘量過來參加、贏了這就上殿前還可以讓帝封你條這天下第一的虛名。

もちろん日田どんも選ばれて、御前ずもうに出ることになったのです。
最後日田太守一路憑到自己真本事、還真就到入到這最後決戰的名額裡面去了。

日田どんは大原八幡宮(おおはらはちまんぐう)にお参りをして優勝を祈願(きがん)すると、京都へ向かいました。
大家這就都趕赴上京、日田守為討個好彩頭、中途還不忘又去大原八幡宮去拜下子這神社裡面的大仙。

ところが日田どんが筑前の国(ちくぜんのくに→福岡県)にさしかかったころ、どこからか美しい娘が現れてこう言いました。
日田守赴京途中經由筑前国、不曉得哪裡出來個美女幫路堵了。

「そなたの相手は、出雲の国(いずものくに→島根県)の小冠者(こかじゃ)という者なるぞ。小冠者は赤銅の体に、鉄の頭を持っておる。残念だが、とても勝ち目はない」
聽別個講出來的話像是已經摸清了這日田太守的底細、有備而來、講你這次上去要面對的對手你無能為力的、別個是條神仙兒、雖是小卵日一個、不過別個是條金剛葫蘆娃、一身鋼筋鐵骨、又刀槍不入啦、讓你站到錘幾個小時你手都要先受不了。

日田どんも、小冠者のうわさは聞いていました。
日田太守其實之前也有聽講過這金剛葫蘆娃的名頭、㫘想到自己這次對手竟然就是他。

何でも小冠者の母親は強い子を産もうとして毎日砂鉄ばかりを食べていたので、全身が鉄の肌をした小冠者が生まれたというのです。
別個媽能生出這條神仙兒是因為懷孕期間天天吃的都是金石玉髓、這吃甚麼補甚麼、兒一生出來也跟條鐵打的一樣了。

「相手はあの、小冠者か」
日田どんが顔色を変えていると、娘はさらにこう言いました。
日田這一想你媽批夾卵啦、對面一條嵒頭人自己怎麼搞哦、比賽也不準用銼刀啦、美女看日田人虛了、也過開始獻策。

「ですが、恐れることはありません。小冠者の母はあるとき、うっかりウリを食べたことがあるため、小冠者の額には
親指の先ほどのやわらかいところがあるのです。そこを狙えば、そなたは勝てるでしょう」
就講我曉得這金剛葫蘆娃的唯一弱點、那還要從他媽那天貪嘴偷吃了一個瓜開始講、日田聽完就曉得了、這金剛葫蘆娃的命門就是到他的額心之上、那裡是他全身所有的氣門、就柔軟的跟條瓜一樣、你用手指頭一彈他都要重創。

娘はそれだけ言うと、かき消すようにいなくなってしまいました。
美女話講完、瞬間人不見了。

「あの娘は、何者じゃろう? さては、大原八幡のお告げか? とにかく、勝ち目はあるのだ」
太守懵了逼、這違是哪路神仙啊?莫興就是大原八幡大神專門跑過來跟我報的個信哦?

日田どんは自信を持って、京都へ足を進めました。
日田守感覺自己現在有神仙站自己這邊、是你金剛葫蘆娃老子都照弄不誤了、一下有了好大的底氣。

さていよいよ、日本一が決まるその日、娘の言った通り最後まで勝ち残ったのは日田どんと小冠者でした。
決戰當日、一輪輪淘汰賽下來碰到金剛葫蘆娃的人是全滅了、而日田守憑到自己的本事跟運氣、㫘碰到金剛葫蘆娃在加上一路險勝對手、最後終也是留到了台上。

開始の太鼓が鳴り響くと、小冠者はすごい勢いで突進してきました。
最後唯獨還有的兩人這就要開搞啦、分別就是葫蘆娃還有日田太守、等到開始的鑼鼓一敲。

日田どんも負けじと押し返しますが、うわさ通り小冠者の体は鉄のように固く、力も牛のように強いのです。
日田太守分分鐘就明瞭了這葫蘆娃的可怕之處、你打他不掉血、他打你就是一下、日田太守這就只能全程被壓制。

「なにくそー!」
日田どんはこんしんの力を込めますが、いくら押しても小冠者はびくともしません。
就算看準時機全力打一發狠的上去、但看別個葫蘆娃根本閃都不閃啊、站到不動讓你推、最後還幫你自己搞傷到的。

さすがの日田どんも、危なくなってきました。
實際上日田自一站上這擂台瞬間就已經是輸了、根本㫘任何辦法贏。

そのとき、どこからか白鳥が舞いおりると、日田どんの頭の上をぐるぐるとまい始めたではありませんか。
完全就是一邊倒的壓制、看到勝利的鑼鼓也要敲下的時候一條白天鵝飛來、盤到日田太守腦鬠上空開始轉圈圈了。

(美しい鳥じゃ。まるであの娘のような、・・・そうじゃ!)
日田太守看到這鳥就覺得好乖、又感覺自己到甚麼地方看過、對啊、這傢伙不就是路上那條美女啊、日田守這下幫別個還交待葫蘆娃有命門這事是一下想起來了。

日田どんは、あの娘の言葉を思い出すと最後の力をふりしぼり、ここぞとばかりに小冠者の額めがけて右手を突き出しました。
「ウギャーーー!」
這一下就過勁來了、又是重拾自信、鼓起巨力對到人金剛葫蘆娃眉心就是直接一轟。
一身慘嚎。


これには小冠者も悲鳴を上げて、よろよろとよろけるとその場に倒れてしまったのです。
金剛葫蘆娃瞬間一翻、再起不能啦。

「勝った! 勝ったぞー! 日本一だ!」
日田太守這就跳起來好高興、笑卵翻天、現在就真自己是天下第一啦。

こうして日田どんはめでたく日本一となり、その後も四十九歳で死ぬまで一度もすもうで負けたことがなかったそうです。
後面一直到死還是有好多人天天來逽日田太守想讓別個幫這天下第一的名頭跟自己讓出來、但皆以失敗告終、等人都活了四十九年、這人過突然去了、再來人想要相邀都㫘辦法應戰了啦、又過變成好多人的遺憾了。

今でも日田神社では、日田どんが『力士道の神』としてたたえられているそうです。
畢竟是無一敗績、等在死後又是被活人天天吹噓其功績、最後徹底神格化過變成了力士之神、這人都還被擺到神社裡面供到去的、像都跟你立了、就是到了今天這還是幫人到神社裡面敬到的。

おしまい
结束

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