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福娘童話集 > 日本民間故事 > 151-180

第 176話
(日本民間故事 176)
近衛御門(このえごもん)のガマ

近衛御門(このえごもん)のガマ
妖蛙

日本語 ・日本語&中国語

今から千年ほどむかし、京の都の近衛御門(このえごもん)の前に、黄昏時(たそがれどき)になると決まってうずくまっている、ガマがいました。
到距今千年以前、就到京都的東照宮的陽明門前一到黃昏將夜的這條時刻就會準時來條蛤蟆過來這裡守到的。

あたりが闇につつまれる前の、うす暗い時の事なので、御門を通る人は身分の別なく、皆、一度はこのガマにつまづいてひっくり返ってしまうのでした。
也不曉得這蛤蟆是有甚麼想不開的、到這裡求死來的啊、這時間附近已經是黢卵黑的了、但是進進出出過路的人還是有、萬一不小心把蛙踩到啦、雖講㫘人一踋把這娃踏成稀爛、但是不小心踢到的人還是好多、蛙過就好幾次被這人走路的踋一帶、挨上這麼一下、而人就更慘了、直接是不曉得踢到條甚麼人翻了。

ガマは人が自分にひっかかって倒れたとわかると、いつの間にか、その大きな体をどこかにくらましてしまうのです。
後面這事出了幾次、蛙突然懂了、人一踢到我就要翻啊、那這下舒服了、也不曉得這蛤蟆是不是腦鬠哪裡有點甚麼問題、這過天天專門裝起條嵒頭的樣子來這裡絆人來了。

このガマにつまづいた者は、もう二度と失敗を繰り返さないぞと、大見栄をきるのですが、どういうわけか、いとも簡単に、二度、三度と、つまづいてしまうのです。
曉得這裡有這麼條專門搞鬼的怪蛤蟆、但這人也不是奤卵、不得天天跟你吃了一次虧之後繼續又上一樣的當、不過不曉得是這蛤蟆有甚麼卵魔力一樣、他可以讓同樣的一條人連續幾條到同一條地方⻊反你媽二三四五次。

ある時、この噂を耳にした一人の学生が、
這就最後這蛤蟆作妖的消息是越來越廣、好多人都你媽曉得了。

「あほなやつらがいるものだな。一度目は大目に見るとしても、何度もひっかかる者にいたっては、そのガマにも劣るというものだ。ここは一番、この私が出かけていって、ガマのやつをこらしめてやるとしよう」
傳到有條讀書人耳朵裡面這人就講自己要去治蛤蟆了、為民除害。

と、夕方、近衛御門へとやってきました。
傍晚、人還就真過來這陽明門了。

近衛御門の前には、すでにガマが座り込んでいます。
学生はガマを見るなり、
讀書人正眼一看、果然那麼條大蛤蟆已經到門口幫過路人開始守到了。

「いたぞ、いたぞ、ほーれ、この私はへっちゃらだよ」
好、這麼輕鬆就讓爹逽到你了啊、看老子現在就過來幫你弄了!

と、言いながら、ピョーンとガマの体の上を飛びこえました。
這蛤蟆看來個頭還比較大、怎麼講啦、竟然是都可以讓讀書人縱身一躍準備騎到別個身上去治它這就可以看出塊頭不一般了。

ところがそのひょうしに、頭から冠(かんむり)がコロリと下に落ちて、学生の足元にピタッとくっつきます。
也不曉得這讀書人是眼睛不好讀書幫自己眼睛看瞎了啊、還是你媽中了蛤蟆幻術、人騎到蛤蟆身上後這一下不小心幫自己帽子搖丟了、掉自己踋邊、不曉得這就是怎麼得幫自己帽子看錯成蛤蟆去了。

「しつこいガマめ。こうしてくれるわ!」
自分の冠をガマと勘違いした学生は、これでもかと、何度も何度も冠をふんづけました。
這過人就捉到帽子對到別個當條蛤蟆一樣的瘋狂騎臉輸出、這邊打還要邊罵心裡才舒服啦。

そこへ、内裏(だいり)から、たいまつを先頭にして、殿上人(てんじょうびと)たちがやってきました。
最後是怎麼停的啦、是門那頭來了群打到火把要出來的過路傢伙看到這幕了。

学生は我にかえり、道にひれ伏して、偉いお方が通り過ぎるのをじっと待っています。
看到這別個一隊的隊列、讀書人是一下過慌了、裡面這些打到火把出來的全是當官的啊、一下伏到路邊上跪倒跟人讓道了。

ところが、たいまつを持った男が、火に照らし出された学生の異様な姿に、なみなみならぬ関心をもってしまったのです。
但讀書人之前的動作是有著這些騎馬的人看到、別個也就有些看不懂、不曉得這人是到那裡搞甚麼、這大半夜是見到鬼了啊、這傢伙剛才的樣子好怪哦。

「やっ、こんなところにおかしな男がいるぞ!」
そう叫ぶと、他の人々が、我も我もとのぞきこみます。
騎馬的拍了拍旁邊的、跟別個示了下意、講這批兒我硬是覺得他哪裡有點個甚麼問題啊、等別個一開這個口、又是所有的目光都一起聚集到讀書人身上了。
問話的也來了、講這麼晩了你到這裡搞甚麼哦?!問你話啊?老子看你樣子有點反常啊?


なにしろ、みんなの前にひれ伏しているのは、冠もかぶらず、うす汚れた服を着た男だったからです。
其實別個人講的也對、現在再看一眼書生、別個灰頭土臉的衣服也是破破爛爛、不曉得這都講是從哪裡來的逃荒的難民、碰蛤蟆之前明明都還好好的啊。

「お前はこんな所で、一体何をしているのか?」
皆が口々にそう尋ねます。
先不管了、現在就跟你盤查清楚起來、問你到底是哪裡的人、有甚麼目的、現在是到搞甚麼?

「はい、私は紀伝学生(きでんがくせい)の藤原(ふじわら)というものですが、今日は、皆様に大変御迷惑をおかけしておりますガマのやつを、ぜひ退治してやろうと思いたち、やってきたのです」
人就如實到來自己就是條書生、這又報出了自己姓甚麼、講自己今日出了書院是曉得了這地方有條害人蛙特地前來退治別個的。

学生が言い終わるなり、皆は、
「おもしろい奴じゃ」
「いや、ただ、頭がおかしいのさ」
などと、言います。
騎馬人聽完書生講完的一席話、好像意思就是不曉得這門口經常有條青蛙蹲到樣的。
都到講他腦鬠有屎、這人還是有問題之類。


そして、宮殿(きゅうでん)の中に声をかけ、他の召使いたちを呼び集め、むりやり学生を引っぱり出しましたので、学生の方も、たまったものではありません。
就看到這群人又是對到門內用力一䛥、這次就是呼喚過來更多人到場了、講要幫這批兒捉起來關到籠子裡面去、別個不老實啦、這書生當然是不能忍啦、連忙解釋。

「私は紀伝学生(きでんがくせい)の」
と、頭へ手をやった学生は、初めて冠が頭上にないことに気が付きました。
看到不管用、一些個打手已經對到自己來了、先是幫自己頭護到、但突然一摸這自己帽子怎麼不見了去哦、這是書院跟自己發的啊。

そしてこれは、目の前で騒ぎたてている召使いたちの仕業に違いないと思いこみ、
「冠を返せ!」
と、大声でわめきちらしました。
估計是這帽子書生眼裡好看中、但突然一下不見就直接認為是眼前的這些個傢伙作的好事、對他們開始吼起來了、要人快點幫自己的帽子跟自己退回來。

ですが、一向に手ごたえはなく、むしろ召使いたちは、
「これはおもろい男だ」
と、大喜びです。
但就看人騎馬的還到狗急了狗急了到那裡的開始狂笑。

そこで怒った学生は、皆の中へ勢いよく飛びかかっていきました。
最後書生也確實是急成了狗、這狗急跳牆、書生也過衝過去要打人了、自己一人要幹你們全部!

ところが近衛御門を出た所で、学生は何かにつまづいて、
パタン!
と、ひっくり返ってしまいました。
只看人書生準備一個飛身縱橫、對到人群中就是猛烈的一撲、但才這行至半途、你媽批不對勁了、踋上絆到塊嵒頭幫自己套⻊反了、這下好啦、狗吃屎翻了。

顔をひどく打ちつけ、ひたいから血が出てきたのに気がつくと、それこそがガマのせいだとは夢にも思わず、
一看手板、書生一臉是白完了、流血了、再摸臉上還有額頭上也是血、這下是徹底嚇破了自己的狗膽、威風起來還㫘得個一秒、直接跟你萎了、這那還管甚麼帽子不帽子哦、自己狗命最要緊、直接跟你一路狂奔跑了、不過書生作夢估計都想不到咯、這一切都是自己已經中蛤蟆的幻術所致、為的就是最後讓你⻊反上一跤、讓別個欣賞一齣狗急了。

「大変な事になった!」
と、大急ぎで帰っていったそうです。
這就書生荒得像條狗樣的一路奔回去啦。
人到路上還邊跑邊叫、過跟受了條天大的委屈一樣。

おしまい
结束

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