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福娘童話集 > 日本民間故事 > 211-240

第 220話
(日本民間故事 220)
一つおぼえ

一つ覚え
一根筋

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、ある山の村に、ぐつという男が母親と兄と三人で暮らしていました。
到好久以前的一條山村裡面一家三口住到的、分別是媽跟兩條兒、哥哥還有弟弟、這次的主角是弟弟鞋子。

兄はワナをしかけて、けものなどをとる仕事をしていました。
先講哥哥、別個是天天到山上放夾子、以捕獲這山上野獸來當口飯吃。

ある日の事、兄がぐつに言いました。
「ぐつ、何かかかっているだろうから、ちょっとワナを見て来てくれ」
「ほいきた」
這天哥哥就記得自己放山上的夾子現在應該也差不多了去。
喊老弟鞋子去山上看下子、若是得了就直接提回來當晚飯。
鞋子諾。


ぐつはそう言ってワナを見に山の奥に入って行きましたが、間もなく帰って来ました。
「どうだい、何かかかっていたろう?」
兄が聞くと、ぐつは、
這小卵日手踋快、㫘分分鐘就到山上看完了夾子回來得。
哥哥看弟弟空條手就問是甚麼案。


「ああ、となりのニワトリがかかっていたから、放してやったよ」
と、答えました。
弟弟講有是有、不過是鄰居屋裡的雞、我怕到時候和別個扯皮、馬上幫它放了。

となりの家のニワトリが山奥へ出かけるなんて、ちょっと変です。
哥哥就癲了神去、這人雞怎麼就這麼喜歡野放啦、老子幫夾子放那麼裡頭也過被你踩到了、真是服氣。

そこで兄は不思議に思って、ぐつに聞きました。
「そいつは放してやったとき、なんと言った?」
すると、ぐつは、
但哥哥硬是覺得不對啊、按講你一條雞去不了那條地方啊。
這就問鞋子了、你確定那條是雞?它是怎麼叫的你跟我學下子啦。


「うん、そいつはケンケンと鳴いて、逃げて行ったよ」
と、答えるので、
鞋子這一下就學起了雞叫。

「バカ! それはニワトリではなく、キジというもんだ」
と、兄はぐつに教えてやりました。
哥哥聽後一下就更加癲神了、杓羵卵!你放的那條雞喊雉、別個是野雞!會飛的!不是鄰居屋養的那條只會走路的雞!

その次の日、
「おい、ぐつ、またワナを見て来てくれ。なんでもかかっていたら、よく見て、とって来るんだよ」
兄はぐつに、言いつけました。
「ほいきた」
又過了幾日、哥哥看時間又該差不多了、就又喚了老弟上陣、喊人去幫夾子提回來今天幫它當晚飯𤏪了。
鞋子諾。


ぐつは出かけて行きましたが、すぐに帰って来て、
今天這速度還是這麼快、分分鐘就過才出去又跟你回來了。

「今日はね、となりのウシの子がかかっていたから、放してやったよ」
と、言いました。
但這講的話就又是慪人啦、講這次是隔壁屋的牛崽子陷夾子裡面去了、自己就過幫他放了。

となりの家のウシの子が山奥へ出かけるなんて、ちょっと変です。
但哥哥一想不對啦、這你媽老子放夾子的地方那麼偏、怎麼得被牛踩到了、它是怎麼得上去的哦?

そこで兄は不思議に思って、ぐつに聞きました。
「そいつは放してやったとき、なんと言った?」
すると、ぐつは、
哥哥這就好納悶的問了、鞋子啊、你確定那條傢伙是條牛啊?你來跟我學下子它是條甚麼叫法啦?

「うん、そいつは、オツン、オツンと鼻をならして、逃げて行ったよ」
と、答えるので、
這就哥哥看到鞋子跟自己當面演示起了小牛噗噗噗。

「このバカ! せっかくかかっていたイノシシを逃がすやつがあるか。これからは何がかかっていても、逃がさないで引きずって来るんだぞ」
と、兄はぐつに教えてやりました。
哥哥這就當場是癲了去、我的個神仙兒啊!那傢伙是條小野豬啊、你怎麼幫這傢伙都放走了哦、我這是要著你玩死了啊。
你以後就莫放了哦、有甚麼就先提回屋、到時候我來、你自己又認不來的條。


その次の日も、ぐつがワナを見に行きました。
這就第三回、哥哥看這次鞋子懂到自己意思吧、又派到別個前往了。

するとたきぎを取りに行った母親が、あやまってワナにかかっていました。
但這次夾子是確實㫘補到東西、還過著媽運氣不好上山砍柴自己踩到了。

母親はぐつの顔を見ると、ホッとして、
「ああ、ぐつ、早くワナをはずしておくれ」
と、たのみました。
媽一看鞋子來了、還講這下是真的及時、馬上喊自己兒幫自己套踋上的夾子幫忙下了。

ところが、ぐつは、
「いや、はずして逃がすと、兄にしかられるからだめだ」
但鞋子不下、講哥哥交待了、自己下了等下回去又要被罵的。

と、言って、ワナをはずさないで、そのまま母親をズルズルと引きずって来ました。
反正自己上山下山快、這就要幫媽拖到、踋上帶條夾子回去跟哥哥交差了。

「ぐつや、ワナをはずしておくれ」
母親がいくらたのんでも、ぐつは聞きません。
媽就喊鞋子快跟自己下夾子啦、但是鞋子不、馬上幾分鐘到屋了、要下也是回去再講、現在下了到時候回去被罵一餐啦。

「なにがかかっていても、逃がさないで引きずって来いと、兄にきつく言われているから」
媽就一直喊痛、但鞋子只是不管、繼續讓媽踋上拖到夾子自己扯到媽的手幫人往屋裡拉。

ぐつはそう言って、とうとう家まで母親を引きずって来ました。
最後這小卵日勁大、媽中了夾子體虛、大的還敵不過小的、硬是被一路強行拖到屋了。

川の中でも岩の上でもおかまいなしに引きずって来たので、母親は大ケガをして間もなく死んでしまいました。
中途鞋子就一直跟自己媽比哪個勁大、不論是這地上碎石多還是前面要過河、媽一不動鞋子就是強行一拖、像提條狗樣的幫媽的屍體過扯回屋了、這就看到路上拖起的是一條條的血痕。

兄はまっ青になってしかりつけましたが、いくらしかっても死んでしまった人は生き返りません。
哥哥一開門一看鞋子幫條媽跟自己套回來了、瞭解了情況這都不曉得要怎麼罵了、等罵累了、後面又想這死人不能復生又能怎麼搞啦。

兄は仕方がなく、母親のおそう式のしたくを始めました。
這就走到流程來、先喊條和尚來唸條經幫人超度好下葬了去啊。

「おい、ぐつ、お坊さんにお経を読んでもらうから、お坊さんを呼んで来てくれ」
兄がぐつに言いつけると、ぐつは、
「ほいきた。でも、お坊さんてなんだい?」
と、聞いてくるので、
哥哥這就講鞋子你幫媽都能拖死了去、你真是厲害、現在人死了要下葬、你幫媽去到廟裡面喊條和尚過來。
鞋子就問哥哥這和尚是條甚麼卵。


「お坊さんというのはな、黒い着物を着て、おがむ者だよ」
と、兄は教えました。
「ああ、あれか」
廟裡面曉得吧?穿到條黑紗唸經的那傢伙就是和尚了。
鞋子曉得了和尚是條傢伙這就又出去辦事去了。


うなづいたぐつはウシ小屋に行って、黒いウシを見つけると、
「母親が死んだからおがみに来てくれと、兄がよんでる。さあ、来てくれ」
と、たのみました。
するとウシは、
但鞋子並不曉得這廟到底是條甚麼卵、他的理解裡面只有從穿黑紗的這方面去逽、這就幫條牛棚一進、對到裡面的黑牛、求到這黑和尚跟自己回去葬媽了。

「モウー」
と、ないて、そっぽを向いてしまいました。
但是牛只是幫腦鬠一轉、避開了鞋子

それでぐつはもどって、兄に知らせました。
「お坊さんは、『もう、いやだ』と言っていた」
鞋子只能拉的動踩了夾子的體虛媽、還不敵這強壯的牛、只能歸了屋講這和尚不願意到我屋來。

「何、そんなはずはないだろう。・・・そのお坊さんは、どこにいたんだ?」
「そのお坊さんは、ウシ小屋にいたよ」
哥哥下意識又曉得是鞋子哪裡搞出問題了。
問他到底是幫哪條廟去了、鞋子畏畏縮縮的講出了牛棚的地。


「バカ! それは黒ウシだ! お坊さんは、寺にいるんだ。寺は、高い大きな家だ。早く行ってこい」
兄が怒って言うと、ぐつはすぐに出かけて行き、高い木の上に黒い物がとまっているのを見つけました。
哥哥又發了火、但是這媽要葬、只能又詳細了跟鞋子解釋這到底甚麼是廟、講別個好大好大是條屋、裡面住到有人、和尚是人不是牛、不是喊你去牛棚。
看哥哥發了脾氣、弟弟幾踋又是快步一衝馬上再逽和尚去了、甚至還㫘完全聽他個明白、但自己也不敢問啦、就過直接衝出去了、走到橷大樹邊上就幫上面的一排排烏鴉看到的。


「高いところにいる、黒い物。これだな。おーい、母親が死んだからおがみに来てくれと、兄がよんでる。早く来てくれ」
鞋子這就看這大樹又高又大、上面的烏鴉又穿黑紗、就到這樹底下喂啊喂開始喚和尚了、講自己死了媽。

ぐつが言うと、その黒い物は、
「カァー」
と、鳴いて、飛んで行ってしまいました。
但是和尚看到樹下的鞋子叫聲反而受驚、根本不管你死不死媽、一個個全跑了。

それでぐつは、そのことを兄に知らせました。
「・・・まったく、お前というやつは」
ぐつを使いにやっても役に立たないので、兄はぐつに、
鞋子這就只能回去啦、講自己請不來和尚。
哥哥完全就過伏了辜、徹底放棄鞋子了、再不準備交待他任何事了、對他死心。


「もういい。お前は、めしをたいておれ」
這就講自己去幫和尚請回來跟媽下葬、要鞋子留屋裡守屋、看到煮飯鍋子裡面的火。

と、言って、自分でお坊さんを呼びに出かけて行きました。
哥哥這就出了門、留到鞋子一個人到屋裡𤏪飯了。

ぐつがご飯をたいていると、なべがグツグツと音を立て始めました。
鍋一架水一燒柴火一放、這就聽到湯裡咕嚕咕嚕冒起泡了。

(おや? このなべは、おらの名前を知っていて呼ぶんだな)
ぐつはそう思って、
鞋子這就到灶台邊上守到鍋子看別個冒出了白煙、又過了一陣、鍋子開始響了、這本來就是條鍋子煮飯時伴隨到溫度升高會產生的必然現象、但是鞋子不認為啦、他聽到鍋子開始響一下急了、認為這是鍋子到跟自己喊救命、有甚麼事要交待自己。

「ほい、ほい」
と、返事をしていました。
鞋子這就應答鍋子啦、問別個喊自己是要搞甚麼啊。

ですがそのうちなべは、グツクッタ(ぐつ食った)、グツクッタ(ぐつ食った)と音を立てました。
それで、ぐつは、
「おらは、食ってないよ」
鞋子這就看到沸騰的水氣幫鍋子的蓋子一揭一揭、就像是鍋子兩個嘴巴皮子一張一合要吃了自己的架勢。
鞋子一下就怒了、想這自己天天吃鍋子裡面的、鍋子不服氣、今天要來報仇了啊。


と、答えていましたが、いつまでも、グツクッタ、グツクッタと、なべが言っているので、ぐつは怒ってなべを庭に持ち出すと、石の上にたたきつけてやりました。
そしたらなべは、
「クワン」
と、言って割れました。
鞋子這就一直警戒到鍋子、生怕別個有了下一步的動作、就看飯越來越熟、鍋子的大口也越來越大、鞋子看到這架勢已經是壓不到了、二話不講直接是幫鍋子從灶台上面一下、移院裡來了、為甚麼移這裡啦、因為這裡有塊大嵒頭、就聽到一聲巨響、好啦、稀爛。

そしてそれきり、何も言わなくなりました。
(早くそう言えば、割られないですんだのに)
只見這一嵒頭一下、鍋子安分了、再無非分之想、早你媽碎啦。
操你媽!早點聽老子話就㫘事了、硬是逼老子幫你礃個稀巴爛!現在舒服了吧?


ぐつがそう思っていると、兄が帰って来てまたしかられました。
這就講等哥哥回來後、鞋子添油加醋的講起了這鍋子是如何的想要吃人、後面被自己收拾、不意外的鞋子又是挨了一餐的罵。

兄はおそう式の前に、お坊さんを風呂に入れようと思って、ぐつに風呂をわかさせました。
這人死為大、哥哥還是顧到自己的正事、要鞋子去幫洗澡水燒了、讓和尚洗個澡換個衣服幫全身上下搞乾淨起來為之後的下葬作好準備。

そしてわいたと言うのでお坊さんが入ると、底の方はまだ水でした。
這自己到屋總不得出什麼事吧、這麼想的哥哥又交待了鞋子幫這事一辦、好啦、又是稀爛。

「こりゃ、冷たくてかなわん、かぜを引くから、早くなんでもくべてわかしてくれ」
洗澡水桶子一滿、和尚一進、好傢伙、燒半天還是冷的、這不又只能急到喊人想辦法加柴啊、和尚急已經脫了衣這下已經冷得受不了了、對到邊上的鞋子就喊別個快點隨便燒些甚麼東西幫水要搞炦起來啦。

お坊さんがブルブルふるえながらそう言ったので、ぐつは近くにあったお坊さんのゲタや衣を全部燃やしてしまいました。
這就看到和尚一直站到桶子外面抖、鞋子想既然甚麼都可以、這就正好看到了和尚脫到旁邊的紗、還有等下要換上的新紗、好傢伙、這還有幾本經文啊?火裡面一投、全你媽跟你㷋乾淨了、這一下洗澡水不就有了啊。

おかげでお坊さんが風呂から出ると、持ち物が何もなかったという事です。
人和尚著這麼一搞、莫講這出浴後㫘得衣服了、連帶過來等下辦事的經文全被一起燃了去、最後這過連桶子都不出去了啦。

おしまい
结束

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