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福娘童話集 > 日本民間故事 > 211-240

第 224話
(日本民間故事 224)
闘牛のクロと大グマ

闘牛のクロと大グマ
牛熊闘

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、あるところに、黒牛の闘牛を飼っている男がいました。
到好久以前就有人突發奇想、認為這牛力氣大、莫興自己可以養出條鬥牛來啦?一條黑牛就被男的看上了眼。

その闘牛は角が人間の腕よりも太くて、角あわせをしても一度も負けた事がありません。
這黑牛牛角雄、比男的一條手膀子還粗、一突過去就是條小朋友稀爛、目前還無牛能及。

ある年の角あわせの日、男は黒牛を連れて闘牛会場へ行くと、世話役の人に言いました。
就講以前這還有鬥牛大會、不是是人鬥牛、是牛闘牛、男的遷到自己的黑牛就對舉辦方放話了。

「おれの闘牛のクロに、当日になっても参加の案内が来なかったが、何かの手違いか?」
今天是出甚麼狀況了啊?為甚麼這麼久都還㫘輪到我們這邊上哦?

すると世話役は、申し訳なさそうに言いました。
舉辦方這就也有點無奈、跟人吐實了。

「すみません。実は、クロがあまりにも強いため、どの参加者もクロと闘うのは嫌だというのですよ」
大哥、你這牛這麼猛別個陪你玩每次都是輸還要你媽要賠上一頭牛、現在是㫘人願意跟你挑戰了啦。

「そうか、確かに、負けると分かっている試合など、誰もしたがらないもんな」
男的一想確實、這必敗之戰哪個願意打啦、場外的賭錢的莊家看到這門必然賠錢的生意都過不看好了。

男は仕方なく、クロと一緒に家に帰りました。
這就只能和莊家一起合謀打假賽了、但這牛上了場地還能被你人控制輸贏啊、男的沮喪的回了屋。

せっかく闘えると思っていたクロも、何だかがっかりした様子です。
牛看自己今天㫘得小朋友被自己突死了、也是有點不愉快。

「すまねえな、クロ。いまにきっと、お前が全力で闘えるような相手を探してやるからな。だから今は、こらえてくれ」
這對手太弱、男的就要想辦法幫自己屋牛搞出條可以能打的對手讓別個重出江湖啦、現在就動身幫你開始逽。

男はクロの世話をしながら、毎日そう言い聞かせました。
男的這就每天幫黑牛鎖到牛棚裡面的、讓別個見不到天光了、但每次餵草過來的時候都安慰黑牛、講自己儘快讓你重返賽場。

ところがある朝、男が牛小屋に行ってみると、クロの姿がないのです。
但過有一天一大早、男的打開牛棚的門、黑牛不見了!

「クロ! どこへ行った!」
我日!我的牛啦?!

男はびっくりしてクロを探しましたが、どこを探してもクロはいません。
男的這就懷疑是被哪個偷了啊?但自己這鬥牛你哪個偷的走哦?到處逽、然就是㫘點線索。

そこで仕方なく牛小屋で待っていると、しばらくしてクロが帰って来ました。
「クロ! 今までどこに・・・」
男的最後這就想莫是牛自己跑出去的哦、就到牛棚守到算它、莫到時自己回來啦。
不一下、真的估到的、大黑還真自己回來的。


男はクロを叱りつけようとしましたが、クロの体を見てびっくりしました。
男的還剛正準備訓牛、但一看大黑身上不對啊、駭你媽個一跳。

今までどんな相手と闘っても、かすり傷一つ負わなかったクロが、全身生傷だらけなのです。
不曉得是出去一躺被鬼打了啊?全身都你媽是傷口、這就流血不止、還不快處理牛就㫘了。

しかもひどく疲れている様子で、そのまますぐに眠ってしまいました。
牛看樣子也好疲、剛回來入了棚就那麼徑直躺落去了。

しかしクロの目は、どの闘牛と闘ったときよりも生き生きしていました。
但看牛眼睛、又像是打架時才會有的顏色、而且這次是幫眼珠子鼓你媽好大、連男的自己都從未看到過這種景象。

次の朝、男が起きた時には、もうクロはいませんでした。
そして戻って来た時には、昨日よりも生傷が増えていたのです。
男的不曉得到底是發生了甚麼、但牛已經入棚就甚麼都好、那曉得第二天一早、牛又你媽不見了。
等到別個又自個回來了、這次是新傷加舊傷、比昨天還著孽了。


(クロのやつ、いったいどこへ行って、誰と闘っているのだ? ・・・明日、確かめてやる)
男的這是不曉得搞了甚麼、一腦鬠裡面全是問號、就講看牛明天還去吧、這次提前幫它守到、跟到別個一起去。

その次の朝、男はまだ暗いうちに起きて牛小屋へ行くと、抜け出して行くクロの後をつけました。
第二天天還微暗、男的聽到牛棚動了、這過也動身跟到牛屁股後面去了。

クロは山の奥へと入っていき、林に囲まれた広場のような草地へとやって来ました。
只見牛入了深山、又到了塊平地、這裡遍野全是草滿了。

そして全身に力を入れると、
モーーゥ!
と、一声鳴きました。
這牛莫是到這裡吃草來了啊?但又聽大黑徹天一嘶、聲音朝到四野八荒傳開了。

(クロがこれほど気合いを入れるのは始めてだ。いったい、どこの牛が相手だ?)
這是到喊哪個?這地方還有甚麼野牛王居到的啊?

男がそう思っていると、やがて向いの林の中から、クロに負けないほど大きな体のクマが現れたのです。
男的看這等下要出來條甚麼傢伙啦、就一直等到的、最後竟然是你媽林子裡面慢慢步出的一條大熊、這熊竟然不比你條牛要小?

(あっ、あのクマは!?)
男的看到熊也是一驚、這還自己認得到這熊、別個有來歷啊。

そのクマは、最近あちこちの村の家畜を襲っている大グマで、何人もの猟師が退治に出かけたのですが、反対に、何人もの猟師がそのクマに殺されているのです。
這熊就是經常會出沒到村鄉附近的熊王、肚子餓了就來你屋掏兩口生牛肉幹、反正還有各種家畜也都喜歡試下子味、基本上這甚麼家畜都跟你吃過了一遍、其中還包括人、這人又都是提到獵槍想去取這熊皮熊掌熊膽被反殺的獵人啦。

クロとクマはしばらくにらみ合っていましたが、先にクロが仕掛けて、頭を下げると激しい勢いで突進しました。
等到熊王走大黑面前兩獸對視那麼幾秒、大黑直接就是突了。

しかしクマは仁王立ちになると、太い前足でクロの頭を叩きつけます。
熊直接是動都不動的、用肥厚的手掌直接鎖你送上來的牛頭。

クロはたくみにその一撃を角で受け止めると、再びクマの体に突進しました。
牛看一擊無效、狼狽的拉開距離又是你媽的開突了。

クロとクマはほぼ互角で、それから何時間も闘いましたが、やがて疲れ切った二頭は、お互いに背中を向けると、クマは森の中へと、クロは自分の牛小屋へと帰っていきました。
這就神仙打架幾條小時不分勝負、最後熊疲憊了牛也累了、兩人幹這傢伙都得不到甚麼好、全各回各屋去了、背靠背掰掰。

「そうか、クロはあの大グマと毎朝闘っていたのか」
男的你媽的懂了、原來自己的黑牛不見是每日來這裡突熊來了。

その日の真夜中、男は何とかクロを勝たせてやろうと、クロがまだ眠っているうちに、クロの角にべっとりと油を塗りつけてやりました。
等男的懂了去、也就想助自己屋的大黑一臂之力、眼看自己這屋的大黑累了後到牛棚飛快熟睡了去、男的也就進了牛棚、搞甚麼啦?那就是往自己屋大黑牛角上面抹油、一節節都跟你抹亮起來。

次の朝早く、またクロが出かけたので、男は後をつけました。
跟牛角上了香油、也是講想曉得今天這一戰的結果、男的又是好生注意到牛棚的動向、曉得大黑要動、自己開跟了。

昨日の広場には、すでに大グマが待っていて、クロがやってきたとたん、クロに突進してきました。
今天和昨天不同、是熊王先你媽已經到場幫大黑等到的、這次不等你媽牛叫幫自己嘈醒、直接看你牛來對到你撲了。

クロも負けじと突進すると、大グマに体当たりしました。
牛也是不避反衝、這就兩架火車對撞啦。

お互いにはね飛ばされた二匹は、すぐに起き上がると、今度は相手の隙を見つけるかのようににらみ合いました。
全部都是你媽脫軌飛了天、到地上重重一⻊反、等到各自又重新站起、兩條傢伙就又開始大眼噔大眼了。

そして仁王立ちになった大グマは、太い前足をクロの頭に振り下ろしました。
熊看這次牛又他媽突來了、這次不鎖了、直接就是一爪子一掠、對到牛頭開刨了。

クロはその一撃を角で受け止めたのですが、クロの角には油が塗ってあったので、クマは前足を滑らせると、そのままバランスを崩してクロの角に自分の脇腹を突き刺してしまったのです。
但這牛頭你媽不好取啊、別個有兩條角護到的、熊又㫘本事直接幫你角舞斷了去、這就又被大黑腦鬠一擺、打到牛角上面去了、而且這次角上還你媽抹了香油、熊用力前傾的舞這一爪已經讓身體失去了平衡、前掌又被牛角上上的油一滑、這一下穩不到、一熊對到牛角上面撞上去了。

グォーーッ!
大グマは苦悶の叫びを上げると、クロの角で脇腹を突かれたまま、死んでしまいました。
熊王連忙剎車、但還是難免與自己側身向牛、牛角上了油更是鋒利、就那麼搞的因為衝力緣故幫還有毛皮保護的熊側腹過穿了。
熊王被牛角穿腸破肚、黎明中一聲尖嘯遍佈四野、熊王就這麼永遠的過躺了。


それを見た男は飛び上がって喜ぶと、クロに駆け寄って言いました。
男的看到大熊再起不能、馬上就是不躲了衝到自己屋大黑面前。

「クロ! よくやったぞ! この大グマめ、おれがお前の角に油を塗った事も知らずに突っ込んで、油に滑って死におったわ。わははははははっ!」
講幸虧自己跟你角上抹了油、別個才踋下一滑被這牛角突死啦、邊講又是邊跟自己屋的大黑鼓掌。

でもクロは、少しもうれしそうな様子は見せず、反対に悲しそうな表情で死んだ大グマを見つめていました。
但大黑的眼裡卻是充滿悲痛的一直看到倒下地面的熊、不曉得為甚麼好似㫘得一絲喜悅。

正々堂々と闘ってきた大グマに、角に塗られた油のおかげで勝った事を恥じているのでしょう。
獵人是人的同時、也是獵物、獵物與獵物對視的瞬間就再也不存在慈悲、敵視只是雙方互相產生敬意的結果、而人會憫憐實質是出自身為人的優越感、長久的時間、忘記的自己是也是造物與其他生命一樣的平等、所有才會為生存互相開展廝殺、傲慢產生了憫憐、讓人誤以為了自己是凌駕與其他生物之上的神、惻隱之心甚至產生了要去保護其他動物的這種狂妄自大的想法、用平等的名義以不平等的眼光去差別他人、這才是對生命最大的軽辱。

クロは近くの木で角に塗られた油をこすり取ると、そのまま牛小屋に帰っていきました。
大黑跑開了主人、到了附近的樹幹上開始了磨角、似是想幫這恥辱的證明隱匿不見了去、最後還是又歸了牛棚。

そしてそれからは、男がどんなにエサを食べさせようとしても、エサを一口も口にしないのです。
但就自這天起、不管男的喂牛吃甚麼、牛都過絕食不進了。

そして骨と皮ばかりになった頃、クロは牛小屋を抜け出して、あの山奥の広場で大グマ死骸に寄り添って息絶えたのです。
最後直到自己成為了皮包骨、也不曉得是那裡來的力氣又崩斷了牛索、出了牛棚、就那麼徑直的又走到山中大熊屍骨的所在、是算準了自己的死、就對到人的熊皮大衣那麼一躺、咽氣了。

それを知った男は、涙を流してクロにあやまりました。
等男的看到不見了大黑、再又走到那條地、瞬間是淚流滿面。

「クロ、すまなかった。おれがお前の角に油を塗ったばかりに」
一直哭到講不應該跟你的角上抹油、強者再去鍛鍊加強自身則是懦夫的行為、認為自己不夠強的瞬間就已經輸了、憐憫又留情則又是軽視生命的表現、大黑到男的眼裡終歸只是條牛、這則傷了大黑的心。

それから男はクロと大グマの亡骸をていねいに葬り、そこに社を建てて二匹の供養をしたのです。
後面主人想也是悟出了甚麼、幫兩傢伙的遺骨全部都撿起來安葬、又修了個神社、都敬到裡面去了。

おしまい
结束

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