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イラスト たつよ 提供 らくがきの日常
七夕物語
七夕传说
(中国の昔話)
(中国童话)
翻訳者 信陽師範学院 郭秋錦
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
夜空に輝く天の川のそばに、天の神さまが住んでいます。
在夜空里闪烁的银河附近,住着一个天神。
天の神さまには一人の娘がいて、名前を、織姫といいます。
天神有一个女儿名叫织女(日本名子‘織姫’)
織姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。
织女的工作是织布,给天神们做衣服。
さて、織姫が年頃になったので、天の神さまは娘にお婿(むこ)さんを迎えてやろうと思いました。
于是到了织女该结婚的年龄,天神就决定给她找个丈夫。
そして色々探して見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、彦星という若者です。
天神看了很多人,最后看上的是在银河岸边喂养天上的牛的一个叫牛郎(日本名子‘彦星’)年轻人。
この彦星は、とてもよく働く立派な若者です。
牛郎既勤劳又优秀。
そして織姫も、とてもやさしくて美しい娘です。
织女既温柔又美丽。
二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。
两人一见面就喜欢上了对方。
二人はすぐに結婚して、楽しい生活を送るようになりました。
于是,他们马上就结婚了,过着幸福快乐的生活。
でも、仲が良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。
但是,令人困惑的是,两人相处的太好了,只顾着玩,连工作都忘了做了。
「織姫さまがはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくるように言ってください」
“因为织女不织布,大家的衣服都破烂不堪,请快点让织女织布做衣服吧。”
「彦星がウシの世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいました」
“牛郎也不好好喂养牛了,牛都生病了。”
天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。
大家都来天神这儿抱怨说。
天の神さまは、すっかり怒ってしまい、
听了这些话,天神很生气,就下了这样的命令:
「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい!」
“把他们分开,让他们两个分别在银河的东岸和西岸生活。”
と、織姫と彦星を別れ別れにしたのです。
于是,织女和牛郎就被分开了。
「・・・ああ、彦星に会いたい。・・・彦星に会いたい」
毎日泣き続ける織姫を見て、天の神さまが言いました。
织女每天都哭着说:“我想见牛郎……想见牛郎。”
「娘や、そんなに彦星に会いたいのか?」
看到这天神说:“女儿啊,你就这么想见牛郎么?”
「はい。会いたいです」
织女说:“嗯,是的,想见。”
「それなら、一年に一度だけ、七月七日の夜だけは、彦星と会ってもよいぞ」
天神说:“这样的话,那一年就让你见一次吧,只有在7月7日的晚上才能和牛郎见面。”
それから織姫は、一年に一度会える日だけを楽しみにして、毎日一生懸命に機をおるのです。
之后,织女就一直期待着能和牛郎见面的那一天,每天努力的织布。
天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみに天のウシを飼う仕事にせいを出しました。
在银河对面的牛郎也是一直期待着那一天,并且也开始照顾牛了。
そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星のところへ会いに行くのです。
于是,在等了又等的7月7日的晚上,织女就渡过银河,到对岸和牛郎见面。
しかし雨が降ると天の川の水かさが増えるため、織姫は川を渡る事が出来ません。
但是,因为下雨,银河的水量增加了,织女没有办法过河。
でも大丈夫、そんな時はどこからともなくカササギと言う鳥が飛んで来て、天の川に橋をかけてくれるのです。
不过,这不用担心,在那天晚上不知从哪儿飞来的喜鹊,在银河上搭桥让织女过去。
さあ、あなたも夜空を見上げて、二人の再会を祝福してあげてください。
那么,在7月7日的晚上,你也仰望天空,为两人的相见带来祝福吧。
おしまい
完结
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