福娘童話集 きょうのイソップ童話
福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 3月のイソップ童話 > ヒツジ飼いとオオカミの子

3月29日のイソップ童話

ヒツジ飼いとオオカミの子

ヒツジ飼いとオオカミの子

  ヒツジ飼い(→詳細)がオオカミの子をみつけて、だいじにそだてました。
「こうしておけば、こいつらが大きくなったときに、おれのヒツジの番をしてくれるだろう。いやそれだけでなく、よそのヒツジもさらってきてくれるだろう」
と、考えたからでした。
  ところが、この子どもオオカミたちは大きくなると、すきを見て、まっさきにヒツジ飼いのヒツジたちにおそいかかりました。
  ヒツジ飼いは、さんざんに食いあらされたヒツジたちを見て、うめき声をあげました。
「なんていうことだ。子どもだからといって、オオカミを助けたとは。なんとバカなことをしたものだ」

  悪い人を助けるのは、じつは、その人たちがまっさきにわたしたちをいじめることができるように、せっせと力をつけてやるのと、同じことです。

おしまい

366日への旅 トップへ移動

今日は何の日へ移動 今日の誕生花へ移動 今日の誕生日へ移動
福娘童話集 きょうの世界昔話  福娘童話集 きょうの日本昔話へ移動 きょうの小話へ移動

トップページへ移動   このページを閉じる   ホームへ移動