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5月8日のイソップ童話

ネズミとカエル

ネズミとカエル

  陸にすむネズミが、カエルとなかよしになりましたが、これが運のつきでした。
  というもの、カエルにはわるだくみがあったからです。
  カエルはネズミの足と自分の足をヒモでむすびつけました。
  そして、はじめはなかよくいっしょに畑のムギを食べにいきました。
  それから、沼の岸に近づきました。
  沼までくるとカエルはネズミを水のそこに引きずり込んで、自分は、
「ケロ、ケロ、ケ、ケ、ケ」
と、かんせいをあげながら水遊びをしました。
  かわいそうなネズミは、さんざん水を飲んでおぼれ死んでしまいました。
  でも、足がカエルの足にむすびつけられているので、カエルといっしょに浮いたり沈んだりしていました。
  それを1羽のトンビが見つけて、このネズミをさらっていきました。
  とうぜん、ヒモで足がつながっているカエルもいっしょにトンビのえじきになりました。

  悪いことをすると、自分もそのむくいをうけることになるというお話です。

おしまい

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