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9月13日のイソップ童話
ロバとセミ
セミがなくのを聞いたロバ(→詳細)が、
「なんてきれいな声だろう。あんなにじょうずに歌えるとは、本当にうらやましい」
と思いました。それで、セミにむかって、
「あなたたちは、なにを食べているから、そんなにうまく歌が歌えるのですか」
「つゆを食べているのですよ」
ロバはつゆのおりるのを待って待って、とうとう、うえ死にしてしまいました。
こんなふうに、自分の生まれつきとはぜんぜんちがうことをやろうとすると、うまくいかないだけでなく、たいへん不幸な目にあってしまいます。
おしまい