|
|
ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)
>えどのこばなし(Short stories of Edo)
はっぱ の てがみ
A Letter on a Leaf
(えど こばなし)
(Short stories of Edo)
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
にほんご(Japanese) ←→ にほんご(Japanese) & えいご(English) ←→ えいご(English)
たいへん、けちんぼう な だんな が おりました。
There lived a very stingy man.
あるとき、てがみ を だそう と おもいました が、きゅう に かみ に かくのが もったいなく なりました。
One day, the man thought about writing a letter but didn’t want to use his paper.
「ひと に やるもの に、かみ は もったいない。あれ に かこう」
“I don’t want to waste my paper on something I will give to others. Why don’t I write on that?”
だんな は にわ の かき の き の はっぱ を に・さん まい とる と、それ に てがみ を かいて つかい の もの に もたせました。
So he picked a few leaves from a persimmon tree in his yard. He then wrote on the leaves and had a messenger deliver it.
さて、それ を もらった あいて の だんな も、てがみ を だした だんな に まけず けちんぼう です。
The man who received the letter was no less stingier than the one who sent it.
「ほほう。かき の はっぱ の てがみ とは、あいつ も なかなか やるな。では」
“Oh my! It’s clever of him writing on persimmon leaves.”
こちら の だんな は、てがみ を もってきた つかい の もの に いいました。
Then this man told the messenger who had delivered the letter,
「すまない が うわぎ を ぬいで、せなか を だしなさい」
“I’m sorry but take off your clothe and show me your back.”
いわれたとおり に すると、その せなか へ さらさら と てがみ の へんじ を かきました。
When the messenger did as he was told, the man started writing his response on the messenger’s back.
しばらくたって つかい の もの が かえってきます と、だんな が ききました。
Upon the messenger’s return after a while, the stingy man asked him,
「ごくろうだった。して、てがみ の へんじ は もらったかい?」
“Good work. So, did you bring his response to my letter?”
「はい。へんじ は、ここ に あります」
“Sure. It is here.”
つかい の もの が せなか を みせる と、けちんぼう の だんな は ざんねん に いいました。
As the messenger showed his back, the stingy man said regretfully,
「なんと、その て が あったか。さっき の かき の はっぱ は、おしい こと を したわい」
“What a clever idea! I should never have wasted the persimmon leaves on him…”
おしまい
The end.
(Click here to return)
|
|
|