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ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)
>イソップどうわ(Aesop’s Fables)
ウサギ と カエル
The hares and the frogs.
(イソップどうわ)
(Aesop’s Fables)
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
にほんご(Japanese) ←→ にほんご(Japanese) & えいご(English) ←→ えいご(English)
あるひ、ウサギたち が あつまって はなしあい を いるうち に、みんな、ひどく かなしく なって しまいました。
One day, when the hares gathered together and talked, they all got sad.
なぜなら、ウサギ は いつも ビクビク して くらしている からです。
Because they are always cowardly and feeling insecure.
「ほんとう に、ぼくら は にんげん にも、イヌ にも、ワシ にも ねらわれているし、
“Literally, man, dogs, and eagles are aiming at us.
ほかにも、ぼくら を エサ に しようと している どうぶつ は いっぱい いるから、こわいなあ。
There are also other animals that are aiming us all the time. It is really scary to live in this world.
まいにち こんなに おそろしい おもい を する くらい なら、どうだろう、いっそ、ひとおもい に しんでしまう ほう が、まし じゃあ ないか」
We should venture to die rather than living in such awful time.
ウサギたち は こう かんがえて、みんな で いけ に とびこんで しぬ こと に きめました。
The hares discussed and decided to drown themselves in the lake.
そこで ウサギたち は、いっせい に いけ を めざして はしって いきました。
They began to run toward the lake all together.
ところ が、その いけ の ほとり には たくさん の カエル が いて、
However, as they got close to the lake shore, there was a group of frogs,
ウサギたち の あしおと を きいた とたん に、あわてて みず に とびこんで にげました。
and the frogs jumped into the water as soon as they heard the hares’ approach.
それ を みて、ウサギ の なか の いちばん かしこい いっぴき が みんな に いいました。
By looking at it, the smartest hare said to all the hares,
「おーい、みんな まちたまえ。じさつ は やめよう。
“Look, everyone. Let’s hold on a moment. I suggest not to drown ourselves in the lake.
ごらん の とおり、ぼくたち より も、もっと よわむし で、ビクビク している やつ が いること が わかった からね」
Because as you can see, there are actually creatures who are much weaker and more cowardly than we are.”
この おはなし は、ふしあわせな ひと は じぶん より も ふしあわせな ひと を みる と、あんしん する もの だと いう こと を おしえています。
This story shows you that unhappy people are relieved by the sight of someone who is worse off than they are.
おしまい
The end
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