あるひ、かみさま は いちばん うつくしい とり を きめる『うつくしい とり コンテスト』を しよう と おもいつきました。 One day God decided to hold the beauty contest of the birds,
そして、いちばん うつくしい とり には、とり の おうさま の くらい を あたえよう と いいました。 and the winner shall be a king of all birds.
それ を きいた とりたち は、おおさわぎ。 All the birds fussed over it. They said to each other,
「やっぱり、クジャクさん が いちばん きれい だよ」 “After all you are the most beautiful, peacock.”
「あら、スタイル が よい のは はくちょうさん よ」 “Well, the swan has some style!”
「いや、とり は やっぱり うたごえ が きれい で なくちゃね。ウグイスさん なら、えらばれる かも しれないね」 “No, a king of the birds has to be good at singing. I think the spring bird is going to win.”
みんな、わいわい いいながら、うつくしく なろうと いっしょうけんめい に かわ で はね を あらいました。 Such a big fuss they’ve made. Each one of them tried their best to become beautiful, cleaned themselves and preened their fine feathers in a river.
でも カラス だけ が、その なかま に はいりません でした。 Only a jackdaw didn’t join the group.
カラス は、ぜんぜん おもしろく ありません でした。 He didn’t enjoy at all.
じぶん が あまり かっこよく なくて、はね の いろ も うたごえ も きれい じゃない こと を しっ て いた からです。 He knew he wasn’t a good-looking, can’t sing, and the color was so ugly. Nothing of him was worth participating in the contest.
しょんぼり かわべり を とんで いると、みんな の ぬけおちた はね が いっぱい ちらばって いる のを みつけました。 As he flew over the river feeling so sad, he found many feathers scattered on the ground. He said to himself,
「・・・そうだ、こいつ で みんな を だましてやれ」 “I have an idea. I’m going to fool everybody with these feathers.”
カラス は いろとりどり の はね を ひろい あつめ、ぜんぶ じぶん の からだ に くっつけて かざりたてました。 He picked up those colorful feathers attached them to his body trying to decorate himself.
いよいよ、コンテスト が はじまりました。 Now, the contest begins.
かみさま は、あの カラス に め を とめました。 God couldn’t take his eyes off of the jackdaw.
「おや、あんな に うつくしくて めずらしい とり が いたのか。よし、あの とり を いちばん に しよう」 “What a beautiful and rare bird that is. I think I should make him the winner.”
カラス は おおよろこび で、かみさま の まえ に すすみでました。 The jackdaw felt so grateful for knowing himself is the winner. He was so pleased, kneeled to the God.
すると、いちわ の とり が おこりだしました。 Then some bird got angry.
「ずるい ぞ、カラス め! わたし の はね を かえせ!」 “Give me back my feather, you wicked jackdaw!”
そういって カラス に とびつき、くちばし で じぶん の はね を ひきぬきました。 said the bird and jumped on the jackdaw, pricked him so hard and took his feather out of jackdaw’s body.
ほか の とりたち も いっせい に はら を たて、カラス から じぶん の はね を むしりとりました。 The other birds did the same to jackdaw, took each one of their feather out of his body.
すると カラス は、まえ より も みすぼらしい きたない すがた に なりました。 Finally the jackdaw became dirtier and uglier than ever.
ひと の もの を かりて いくら うわべ を かざって も、すぐ に ばれて しまいます。 Soon you’ll be exposed as a fake, if you take from others.
そして、それ が ばれる と よけい みじめ に なってしまう。 Adornments that do not belong to you can lead to humiliation.
と、いう おはなし でした。 That’s the moral of this story.
おしまい The end
One-point advice “A spring bird” is also known as “A Japanese bush warbler” or “A Cettia diphone”.