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美しい鳥コンテスト 鳥の神さま
イラスト myi   ブログ sorairoiro

うつくしい とり コンテスト

(イソップどうわ)

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
カラスカラス   クジャククジャク   白鳥はくちょう

♪にほんごのろうどく
TIME 3:04   ろうどく 朗読 亜姫の朗読☆イソップ童話



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 むかしむかし の おはなし です。

 あるひ、かみさま は いちばん うつくしい とり を きめる『うつくしい とり コンテスト』を しよう と おもいつきました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 そして、いちばん うつくしい とり には、とり の おうさま の くらい を あたえよう と いいました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 それ を きいた とりたち は、おおさわぎ。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

「やっぱり、クジャクさん が いちばん きれい だよ」

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

「あら、スタイル が よい のは はくちょうさん よ」

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

「いや、とり は やっぱり うたごえ が きれい で なくちゃね。ウグイスさん なら、えらばれる かも しれないね」

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 みんな、わいわい いいながら、うつくしく なろうと いっしょうけんめい に かわ で はね を あらいました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 でも カラス だけ が、その なかま に はいりません でした。

 カラス は、ぜんぜん おもしろく ありません でした。

 じぶん が あまり かっこよく なくて、はね の いろ も うたごえ も きれい じゃない こと を しっ て いた からです。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 しょんぼり かわべり を とんで いると、みんな の ぬけおちた はね が いっぱい ちらばって いる のを みつけました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

「・・・そうだ、こいつ で みんな を だましてやれ」

 カラス は いろとりどり の はね を ひろい あつめ、ぜんぶ じぶん の からだ に くっつけて かざりたてました。


 いよいよ、コンテスト が はじまりました。

 かみさま は、あの カラス に め を とめました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

「おや、あんな に うつくしくて めずらしい とり が いたのか。よし、あの とり を いちばん に しよう」

 カラス は おおよろこび で、かみさま の まえ に すすみでました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 すると、いちわ の とり が おこりだしました。

「ずるい ぞ、カラス め! わたし の はね を かえせ!」

 そういって カラス に とびつき、くちばし で じぶん の はね を ひきぬきました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 ほか の とりたち も いっせい に はら を たて、カラス から じぶん の はね を むしりとりました。

美しい鳥コンテスト 鳥の神さま

 すると カラス は、まえ より も みすぼらしい きたない すがた に なりました。


 ひと の もの を かりて いくら うわべ を かざって も、すぐ に ばれて しまいます。

 そして、それ が ばれる と よけい みじめ に なってしまう。

と、いう おはなし でした。

おしまい

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