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ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)
>にほんのむかしばなし(Japanese classical stories)
ぶんぶく ちゃがま
Bunbuku Chagama
(にほんのむかしばなし)
(Japanese classical stories)
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
にほんご(Japanese) ←→ にほんご(Japanese) & えいご(English) ←→ えいご(English)
むかしむかし、ある ところ に、びんぼう な ふるどうぐや が いました。
A long time ago, there lived a poor man who had an old furniture store.
あるひ の こと、ふるどうぐや は いっぴき の タヌキ が、ワナ に かかっている のを みつけました。
One day, the man found a raccoon dog which was caught in a trap.
ふるどうぐや は かわいそう に おもって、その タヌキ を ワナ から たすけて やりました。
The man felt sorry for the raccoon dog, so he helped it from the trap.
つぎ の ひ の あさ、きのう の タヌキ が ふるどうぐや の ところ へ やって きて いいました。
In the next morning, the raccoon dog of yesterday came to the man and said,
「きのう は、ほんとう に ありがとう ございました。
“Thank you very much for your help yesterday.
おれい に、よいこと を おしえましょう。
I will tell you a good thing in return.
となり むら の おしょうさん が ちゃがま を ほしがっています から、ちゃがま を もって いけば よろこびますよ。
The Osho in the nearby village wants to have a teapot. If you bring one to him, he will be pleased.
わたし が ちゃがま に ばけます から、もっていって うって ください」
I will transform into a teapot and you bring it to him and sell.”
そう いう と タヌキ は くるり と ちゅうがえり を して、すばらしい きん の ちゃがま に ばけました。
Then the raccoon dog flipped and transformed into a beautiful golden teapot.
さっそく ふるどうぐや が、ちゃがま を もっていく と、
Soon after the man took the teapot to the Osho,
「うーん、これ は みごと!」
“Wow, this is beautiful!”
と、おしょうさん は タヌキ の ばけた ちゃがま を たいへん き に いった ようす で、とても たかい ね で かいとって くれました。
The Osho very much liked the teapot that the raccoon dog transformed into, and he bought it at a high price.
さて、あたらしい ちゃがま を て に いれた おしょうさん は、こぼうず に、
Now the Osho who bought a new teapot told to his young priest,
「この ちゃがま を、あらって きなさい」
“Go wash this teapot.”
と、いいました。
(翻訳済み)
「はい」 “Yes.”
こぼうず は さっそく、うら の かわ へ いって ちゃがま を ゴシゴシ と あらい ました。
Soon after, the young priest went to a river behind the temple and he scrubbed the teapot hard.
すると ちゃがま は、
Then the teapot spoke
「おい こぼうず。もっと やさしく あらって くれ。しり が いたくて たまらん」
“Hey, young man. Wash me gently. It hurts my bottom.”
と、しゃべった の です。
to the young priest.
「うひゃー、ちゃがま が しゃべった!!」
“Oh my goodness! The teapot spoke!”
びっくり した こぼうず は あわてて おしょうさん に この こと を はなしました が、おしょうさん は しんじて くれません。
The surprised young priest told about what had happened to the Osho, but he didn’t believe the young man.
「なに を ばかな。ちゃがま が しゃべる はず なかろう」
“What a joke. How can the teapot speak?”
「でも、ほんとう なんです」
“But it’s true.”
「まあ よい。それより つぎ は、おゆ を わかして おくれ」
“All right. Anyway, boil some water now.”
そこで こぼうず は いわれる まま に、タヌキ の ばけた ちゃがま に みず を いれて ひ に かけました。
As he was told, the young priest put some water in the teapot which the raccoon dog transformed into and put it on a fire.
すると ちゃがま に ばけた タヌキ は、びっくり です。
Now the raccoon dog got surprised.
「あちちちち! おしり に ひ が ついた!」
“It’s hot! It’s hot! Fire on my bottom!”
タヌキ は いちもくさん に、やま へ にげて いきました。
The raccoon dog ran for his life to the mountain.
その よる、タヌキ は また、ふるどうぐや の いえ に やってきて いいました。
At that night, the raccoon dog came to the house of the old furniture shop and said,
「ふたり で、まち へ いきましょう。
“Let’s go to a town together.
わたし が つなわたり を します から、ひと を あつめて くださいな」
I will do tightrope act, and you gather people.”
つぎ の ひ、ふるどうぐや と タヌキ は まち へ でかけて、しばいや を かしきり ました。
On the next day, the man of the old furniture shop and the raccoon dog went to a town and rent a playhouse.
「さあさあ、よ にも めずらしい、タヌキ の つなわたり だよ」
“Hello people. It is a rare chance to see a raccoon dog walking on a tightrope!”
いりぐち で ふるどうぐや が おおごえ で いう と、
and the raccoon dog skillfully walked on the tightrope with drumming on his belly and singing.
タヌキ は つな の うえ を きよう に わたり ながら はらづつみ を うったり うたったり します。
"What's this!! ..."
「これは、めずらしい。なんて、おもしろいんだろう」
“Oh, this is unusual. How interesting it is.”
タヌキ の つなわたり は だいひょうばん と なり、まいにち おすな おすな の おおにぎわい です。
A tightrope raccoon dog became a sensation and the playhouse was so crowded every day.
こうして ふるどうぐや は タヌキ の おかげ で、おおがねもち に なった と いう こと です。
Thanks to the raccoon dog, the man of the old furniture shop became rich afterwards.
おしまい
The end
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