むかし、ある やま の むら に、とても すなおな むすめ が いました。
       
         「ぜひ、およめ に もらいたい」  
         「いいかい。  
 むすめ が だいどころ を ながめる と、よそ から もらって まもない みけネコ が、かまど の かま の ふた の うえ で、こっくりこっくり と ねていました。 
 さて、むすめ は まもなく およめいり を すませて、おむこさん の いえ で くらすように なりました。 
 よめいり の、つぎ の あさ の ことです。 
 むすめ は だれより も はやく おきて かまど に ひ を つけ、ごはん を たきはじめました。 
 
 そのうちに、 
 「そうだ。ネコ みたいに しておらねば」 
 と、かま の ふた の うえ に あがって、おすわり を しました。 
          そこに、おしゅうとめさん が、 
          おしゅうとめさん が びっくりして きく と、むすめ は て で かお を なでまわしながら、  
 と、かわいらしく へんじ を したのですが、きみがわるい と そのひ の うち に おいかえされて しまいました。 おしまい  | 
    
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