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ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)
>にほんのむかしばなし(Japanese classical stories)
スズメ が おこめ を たべる りゆう
Why a sparrow eats rice
(にほんのむかしばなし) (千葉県)
(Japanese classical stories) (Chiba)
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
にほんご(Japanese) ←→ にほんご(Japanese) & えいご(English) ←→ えいご(English)
むかしむかし、いしどうじ と いう おてら の におうさま が もん の まえ に たっていると、
A long time ago, when a guardian god of a temple called “Ishido-ji” was standing in front of a gate,
いちわ の カリ が とんできて いいました。
one wild goose flew to him and said,
「たいへん、たいへん! におうさま、ことりたち の おや が びょうき に なって しまいました!」
“There’s a trouble, my guardian god! The parents of the little birds got sick!”
「なんだって! では すぐに、こども の ことりたち に しらせよ!」
“Are you sure of that? Then let the children of the little birds know about that!”
そして、しらせ を うけた スズメ の こども は、
Soon after the child of sparrow heard the news, he said,
「それ は たいへんだ!」
“Oh my goodness! ”
と、あわてて おや の ところ へ とんで かえって おや の かんびょう を しました。
And he just left where he was to fly back to his parents’ to look after them.
おかげ で おや の びょうき は よくなり、おや は しななくて すんだのです。
Thanks to his sincere care, his parents could survive from the illness.
ところ が しらせ を うけた ツバメ は、
However, when the child of swallow heard the news, she said,
「すぐ に かえってこい と いわれても、こんな かっこう ではね」
“Even though he tells me to go home immediately, I can’t go with these clothes.”
と、じぶん の みなり を き に して けしょう に じかん を かけた ため、
And because she took time to get her makeup,
おや の びょうき は わるくなって おや は しんで しまいました。
her parents’ disease progressed badly and they had passed away.
そして おなじ よう に しらせ を うけた コウモリ は、
Likewise when the child of bat heard the news, he said,
「いま、あそんでいる ところ だから」
“I am playing right now.”
と、おや の ところ へ かえろうとも しなかった の です。
And he did not even go home to see his parents.
さて、そのこと を しった におうさま は、
Meanwhile, when the guardian god know what had happened to the three little birds, he said,
「おやこうこう な スズメ は、とても かんしん だ。これから は、おいしいもの を たべて くらす よう に」
“You, the sparrow is very loyal to your parents and I am very impressed. You are allowed to eat good food from now on.”
と、にんげん と おなじ よう に おこめ を たべる こと を ゆるした の です。
He allowed to eat rice as humans do.
しかし、おくれて しまった ツバメたち には、
But the guardian god said to swallows which was late to go to his parents’,
「おや の いちだいじ に おくれる とは けしからん」
“You are outrageous being late for your parents’ emergency.”
と、スズメ の よう に おこめ を たべる こと は ゆるさず、
He forbid the swallow to eat rice as sparrows do,
いね が みのる ころ に なる と とおい くに へ いく ように と めいれい したのです。
and ordered to go to a country far away from there when the harvest season arrives.
そして、あそびほうけて かえろう とも しなかった コウモリ には、
As for the bat which kept playing and did not even return home,
「おまえ の ような やつ は、かお も みたくない!
“How dare you show me your face!
いっしょう くらい ところ で せいかつ していろ!」
You stay in the dark throughout your life!”
と、ひるま は くらい どうくつ に かくれて、
The guardian god ordered the bat to hide in the dark cave during daytime
よる に なって から こっそり そと へでる ように と めじた の です。
and come out from the cave quietly after dark.
おしまい
The end
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