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イラスト　myi　　　ブログ　sorairoiro

さんびき の クマ

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より) くまのかお　　　おんなのこ

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　むかしむかし、おんなのこ が もり で あそんで いると、とおく に いえ が みえた ので いってみました。

　その いえ は、さんびき の クマ の おやこ が すむ いえ でした。

　トントントン。

　ドア を たたいても へんじ が ない ので、おんなのこ は そっと なか に はいりました。

  だいどころ の テーブル の うえ に、おおきい おわん と、ちゅうくらい の おわん と、ちいさい おわん が ありました。

　どの おわん にも スープ が 入っていたので、おんなのこ は ひとくち ずつ のんでみました。

「ちいさな おわん の スープ が、いちばん おいしいわ」

　おなか が すいていた おんなのこ は、ちいさい おわん の スープ を、すっかり のんで しまいました。

　いま には、イス が みっつ ありました。

　おおきい イス は、たかすぎます。

　ちゅうくらい の イス は、すわりごこち が よく ありません。

　ちいさい イス は、おんなのこ に ピッタリ です。

　ゆらして あそんでいたら、

　ドシン！

　イス が こわれて、おんなのこ は しりもち を ついて しまいました。

　となり の へや には、ベッド が みっつ ありました。

　おおきい ベッド は ひろすぎるし、ちゅうくらい の べッド は かたすぎます。

「ちいさい ベッド は、ちょうど いいわ」

　おんなのこ は ちいさい ベッド に もぐりこんで、ねむって しまいました。


　しばらく すると、さんびき の クマ が かえって きました。

「おや、わし の スープ を のんだのは、だれだ？」

「まあ、わたし の スープ を のんだのは、だあれ？」

　おとうさんグマ と おかあさんグマ が、うなりました。

　ちびグマ が、なきごえ で いいました。

「あーん、だれか が ぼく の スープ を、のんじゃった！」

　いま に いく と、

「おや、わし の イス に すわった のは、だれだ？」

「まあ、わたし の イス に すわった のは、だあれ？」

　おとうさんグマ と おかあさんグマ が、うなりました。

　そして、ちびグマ は、

「わーん、だれか が ぼく の イス を、こわしちゃったあ！」

と、なきだしました。

　さんびき の クマ は、となり の へや に いってみました。

「おや、わし の ベッド に ねたのは、だれだ？」

「まあ、わたし の べッド に ねたのは、だあれ？」

　おとうさんグマ と おかあさんグマ が、うなりました。

　ちびグマ が、さけびました。

「みて！　ぼく の ベッド に、だれか が いるよ」

　め を さました おんなのこ は、ビックリ。

「きゃあああーっ！」

　あわてて まど から、にげて いきました。

おしまい