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イラスト myi ブログ sorairoiro
にじ の とり
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むかしむかし の おおむかし、すベて の とり は くろ か はいいろ の きたない いろ でした。
あるひ の こと、とりたち が ふと そら を みあげる と、なないろ の きれいな にじ に、ぽつん と くろい シミ が できて いました。
「なんだろう?」
とりたち が みて いると、その くろい シミ が どんどん ふえて いきます。
すると てん から なないろ に かがやく とり が まいおりて きて、とりたち に いいました。
「にじ に わるい むし が くっついて、きれいな にじ の いろ を くいつくそう と しています。
どうか いっしょ に、わるい むし を やっつけて ください」
そこで ゆうき の ある とりたち は、なないろ の とり と いっしょ に わるい むし を やっつける と いいました。
でも ゆうき の ない とりたち は、なないろ の とり が いくら おねがい しても しらんかお です。
「では、わたしたち だけ で いきましょう」
ゆうき の ある とりたち は、なないろ の とり と いっしょ に とびたちました。
ゆうき の ある とりたち が にじ に やってくる と、にじ は わるい むし に いろ を たべられて ボロボロ でした。
「これは ひどい! はやく しないと、にじ が まっくろ に なってしまう」
とりたち は、にじ に くっついた むし に おそいかかりました。
しかし むしたち も、そう かんたん には やられません。
とりたち の からだ を おしり の ハリ で さしたり、かみついたり しました。
ここまで とんできて つかれていた とりたち には、とても つらい たたかい でした。
でも とりたち は がんばって、なんとか むしたち を やっつけました。
「やったー! わるい むし を やっつけたぞ!」
「にじ を、まもったぞ!」
とりたち は ホッ と して、おたがい の かお を みました。
すると いつのまにか、どの とり も きれいな いろ の はね に なって いたのです。
むしたち と むちゅう で たたかって いる あいだ に、にじ の いろ が からだ に ついて いたのです。
「わあ、きれい な いろ」
「みてみて、わたし ピンクいろ よ」
「ぼく なんか、あおいろ だよ」
みんな が よろこんで いると、なないろ の とり が いいました。
「その にじ の いろ は、けっして おちません。
にじ を まもった みなさん の ゆうき を つたえる ため に、その うつくしい いろ は こども や まごたち にも うけつがれる でしょう」
さて、ちじょう に のこった とりたち は、にじ に いった とりたち が むし に やられて ボロボロ に なって かえってくる と おもって いました。
ところが にじ に いった みんな は、ひかりかがやく ような うつくしい すがた に なって かえって きたのです。
「わあ、きれいな いろ。いいなー」
「それに ひきかえ、ぼくたち は・・・」
ちじょう に のこった とりたち は じぶん の みすぼらしい すがた が とても はずかしく なり、コソコソ かくれて しまいました。
きれいな いろ の とり と そうでない とり が いる のは、こういう わけ なのです。
おしまい
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