きょうの日本昔話
童話集 > 日本 > 4月

4月23日の日本の昔話

みそのにおい

みそのにおい

 むかし、あるところに、おばあさんがいました。
 おばあさんは、ためたお金をどろぼうに取られてはたいヘんと、みそがめのそこにかくしておきました。
 ところがある日、おばあさんがちょっと家をあけたすきに、みそがめのそこのお金を、全部ぬすまれてしまったのです。
「どうか、どろぼうをつかまえてください」
 おばあさんは、町奉行(まちぶぎょう)の大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ→詳細)にうったえました。
「よしよし、まかせておきなさい」
 越前守(えちぜんのかみ)は、おばあさんの家の近くに住んでいる人たちを集めて、
「この中に、どろぼうがおる。犯人はみそがめのお金を取るとき、みそをかきまわしたはずじゃ。みそに手をつっこむと、半年は、においがなくならん。かくしても、しらべればすぐにわかるぞ」
と、いいました。
 すると、うしろのほうにすわっていた男が、そっと手を出して、においをかいでいます。
 越前守の話しを聞いて、みそのにおいがついているかどうか、心配になったのでしょう。
「その男をひっとらえよ」
 越前守は、こうして犯人(はんにん)をつかまえ、ぬすまれたお金をおばあさんにかえしてあげたのです。
「うむ、これにて、一件落着!」

おしまい

きょうの「366日への旅」
記念日検索
きょうは何の日?
誕生花検索
きょうの誕生花
誕生日検索
きょうの誕生日
福娘童話集
きょうの世界昔話
福娘童話集
きょうのイソップ童話
福娘童話集
きょうの小話

今月一覧へ トップへ