福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
たくはつ僧
遠くへたくはつにいくときには、一ぴきのロバに荷物をはこばせることにしている、たくはつ僧の一団がありました。
ところがある日、このロバが、つかれて死んでしまいました。
たくはつ僧たちはロバの皮をはいで、それでたいこをつくり、たたいて歩きました。
とちゅうで、べつのたくはつ僧の一団にあいました。
「あなたがたのロバは、どうしたのですか?」
「死んでしまいましたよ。でもこのとおり、生きていたときと同じように、ぶたれています」
人間でも、ひどい先輩や上司の下ではたらくのはたいへんな事です。
仕事や用事がおわったあとでも、あれやこれやと、こきつかわれることになります。
おしまい
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